土曜日の2歳戦の回顧です。重賞1クラ、500万特別1クラ、新馬戦4クラ、未勝利戦6クラ、合計12レース。
第10回東京スポーツ杯2歳S(GIII)。
1着フサイチリシャール(2003.4.6)。スッと前に行って自分でレースを作って芝1800m1分46秒9のレコード勝ちとは、やるな。前半1000mが60秒5、ラスト2ハロン目が最速の11秒0、ラスト1ハロンが11秒4の完封ラップ。それにしても、母フサイチエアデール(1996.3.26)はエライ牝馬ですね。自身が重賞4勝、初仔ライラプス(2002.2.19)は重賞勝ち馬、そして2番仔フサイチリシャールも重賞勝ち馬となりました。
2着メイショウサムソン(2003.3.7)。野路菊S(OP)の勝ち馬、力は示しましたね。道中、2番手で続くメイショウの勝負服がやけに気になりました。石橋守騎手が挑んだ府中芝1800mの2歳重賞というと、ゴッドスピード(1994.4.6)の府中3歳S(現東京スポーツ杯2歳S)を思い浮かべたのは、私だけでしょうか。
3着オンファイア(2003.3.26)。良血は大変やね。よく頑張りました。お疲れ様。
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京都のもちの木賞(ダート1400m)を制したのはレソナル(2003.2.4)。来春は、大久保龍志厩舎へ転厩でしょうか。以下に10月29日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>京都の未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がったのは(市)レソナル(2003.2.4、牡、鹿毛)。栗東・大久保正陽厩舎の所属。その4代血統構成は『グラスワンダー×Seattle Slew×Deputy Minister×★Stage Door Johnny』で『Roberto系×Bold Ruler系×Northern Dancer系×Princequillo系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×5、Northern Dancer4×5のクロスがあります。レソナルの牝系は米国で受け継がれている3号族。レソナルは母ポニーガール(1998.3.16)の初仔。
#ちなみに、レソナル(Resonar)とは、スペイン語で「鳴り響く」という意味だそうです。
東京の新馬戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(外)ボストンキコウシ(2003.5.4、牡、鹿毛)。美浦・松山康久厩舎の所属。その4代血統構成は『Songandaprayer×Dr.Blum×Sea-Bird×Royal Charger』で『Mr.Prospector系×Rough’n Tumble系×Native Dancer系×Nearco系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。ボストンキコウシの牝系は米国で受け継がれている1号族。半兄Phone the King(1995)は米5勝でアケダクトH(GIII)2着がある模様です。また、祖母Royal Cygnet(1967)の仔に米31勝でヴォスバーグS(GI)の勝ち馬Kings Swan(1980)がいます。また、Royal Cygnetからの別分枝馬に現役でダイヤモンドS(GIII)2着のハイフレンドトライ(2000.4.17)がいます。それにしても、ボストンキコウシですか。私はてっきりノーザンテースト(1971.3.15)産駒かと思いましたよ(笑)。という訳で、2代目も先代ボストンキコウシ(1986.4.10)に負けず、オープンクラスまで出世して欲しいものですね。
東京の新馬戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(市)エイシンキャプテン(2003.5.7、牡、栗毛)。美浦・久保田貴士厩舎の所属。その4代血統構成は『キャプテンスティーヴ×ロドリゴデトリアーノ×ミスターシービー×リマンド』で『Damascus系×Northern Dancer系×Princely Gift系×Alycidon系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×4のクロスがあります。エイシンキャプテンの牝系は小岩井の7号族アストニシメント(1902)系。曾祖母テンモン(1978.2.23)は中央5勝でオークス(現GI)、朝日杯3歳S(現朝日杯FS、GI)、京成杯(現GIII)と重賞3勝の名牝です。また、叔父マイネルシアター(1996.5.9)は中央3勝で青葉賞(当時GIII、現GII)2着、弥生賞(GII)3着があります。エイシンキャプテンは母ナスノヴィーナス(1995.5.17)が3連産目の3番仔。なお、エイシンキャプテンも2代目のようです。
京都の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)エアデュシェス(2003.3.21、牝、鹿毛)。栗東・長浜博之厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×Fairy King×ゴライタス×★イングリッシュプリンス』で『Halo系×Northern Dancer系×Nijiinsky系×Fairway系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×5、Northern Dancer3×5(母方)のクロス、Almahmoud(1947)5×5の牝馬クロスがあります。エアデュシェスの牝系は欧州で受け継がれている1号族。曾祖母Sun Princess(1980)は英仏3勝で英オークス(GI)、英セントレジャー(GI)、ヨークシャーオークス(英GI)の勝ち馬です。フサイチコンコルド(1993.2.11)、ボーンキング(1998.5.13)、リンカーン(2000.3.18)なども同系ですね。エアデュシェスは母エアレンヌ(1996.2.5)が2連産目の2番仔。
京都の新馬戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)(市)トップオブツヨシ(2003.3.27、牡、鹿毛)。栗東・鶴留明雄厩舎の所属。その4代血統構成は『タヤスツヨシ×トニービン×エルギャロー×Barbizon』で『Halo系×ゼダーン系×The Boss系×Sickle系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。トップオブツヨシの牝系は曾祖母である米国産の牝馬ミートミレイター(1962.5.22)を日本の基礎繁殖とする9号族。半兄カラメルアート(2000.2.20)は現役で京王杯2歳S(GII)3着があります。また、祖母ヨシオカザン(1974.3.28)は中央7勝で短距離S(旧OP)の勝ち馬。ヨシオカザンは、1977年の短距離Sでマルゼンスキー(1974.5.19)のテンを叩いた馬としても知られています。トップオブツヨシは母ラテルネ(1990.5.28)が6連産目の7番仔。
東京の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(父)(市)エーピーレジェンド(2003.3.26、牡、栗毛)。美浦・加藤修甫厩舎の所属。その4代血統構成は『★ステイゴールド×Mt.Livermore×Foolish Pleasure×Graustark』で『Halo系×Blushing Groom系×Bold Ruler系×Ribot系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。エーピーレジェンドの牝系は米国で受け継がれている4号族。曾祖母Kelley’s Day(1977)の仔にブライアンズタイム(1985.5.28)がいます。エーピーレジェンドは母センブランス(1991.5.4)が8連産目の8番仔と推定(生後直死含む)。
東京の未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がったのは(市)マイネルグロリアス(2003.4.12、牡、鹿毛)。美浦・柄崎孝厩舎の所属。その4代血統構成は『アラジ×キンググローリアス×★シンボリルドルフ×セダン』で『Blushing Groom系×Mr.Prospector系×My Babu系×Prince Bio系』の配合です。5代血統表内ではRaise a Native(1961)5×5、Wild Risk(1940)4×5(父方)、Nearco(1935.1.24)5×5(父方)のクロスがあります。マイネルグロリアスの牝系は小岩井の3号族フロリースカップ(1904)系りんだセニョリータ(1966.4.12)分枝。ミサキネバアー(1979.4.22)、サンエイソロン(1978.5.5)、サマニベッピン(1990.4.15)、ダンツキッチョウ(2002.2.25)、ミスズシャルダン(1995.3.11)などと同牝系ですね。マイネルグロリアスは母レイホーグロリアス(1996.4.3)が3連産目の3番仔。
東京の未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)ダンスフォーウィン(2003.4.27、牡、青鹿毛)。美浦・古賀史生厩舎の所属。その4代血統構成は『ダンスインザダーク×ハウスバスター×★In Reality×Le Fabuleux』で『Halo系×Blushing Groom系×Intent系×Wild Risk系』の配合です。5代血統表内ではIn Reality(1964)3×5(母方)のクロスがあります。祖母Orseno(1989)はIn Reality1×3という強烈なインブリードを持っていることになりますね。しかし、中島理論的にはOrsenoはIn Reality24歳時の0交配で生産されています。さて、ダンスフォーウィンの牝系は米国で受け継がれている1号族。曾祖母Gana Facil(1981)から、ケンタッキーダービー(米GI)、BCクラシック(米GI)、フロリダダービー(米GI)などを制したUnbridled(1987)、ウッドメモリアル招待S(米GI)の勝ち馬Cahill Road(1988.3.8)が出ています。ダンスフォーウィンは母エムジーピッコロ(1994.4.22)が4連産目の4番仔。
京都の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(外)エイシンダンベリー(2003.4.17、牡、栗毛)。栗東・北橋修二厩舎の所属。その4代血統構成は『Five Star Day×Secretariat×Nervous Energy×Father John』で『Mr.Prospector系×Bold Ruler系×Teddy系×Man o’War系』の配合です。Secretariat(1970.3.30)以外、「誰?」という血統構成ですね。5代血統表内にはクロスはありません。エイシンダンベリーの牝系は米国で受け継がれている8号族。母Fine Spirit(1982)は米4勝でBCジュヴェナイルフィリーズ(GI)3着があります。
京都の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのはタガノバスティーユ(2003.4.10、牡、鹿毛)。栗東・池添兼雄厩舎の所属。その4代血統構成は『ブライアンズタイム×サクラユタカオー×サウンドトラック×シンオンワード』で『Roberto系×Princely Gift系×The Boss系×Blandford系』の配合です。母方がシブいなぁ。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5のクロスがあります。タガノバスティーユの牝系は7代母である豪州産の牝馬ラグレシア(1931)を日本の基礎繁殖とする10号族。母ウィーンコンサート(1989.4.3)は中央2勝でフラワーC(GIII)2着があります。タガノバスティーユは母が3連産目の7番仔。
京都の未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がったのはセレーノカント(2003.2.27、牡、鹿毛)。栗東・岡田稲男厩舎の所属。その4代血統構成は『ハイライズ×アジュディケーティング×イースタンフリート×タマナー』で『Mill Reef系×Danzig系×Nasrullah系×Teddy系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。セレーノカントの牝系は小岩井の7号族アストニシメント系エベレスト(1945.3.23)分枝。伯父ホクセイシプレー(1988.4.3)は中央4勝で阪急杯(GIII)の勝ち馬、同じく伯父パッシングルート(1987.4.19)は中央6勝、地方1勝で平安S(当時OP)、栗東S(OP)の勝ち馬です。セレーノカントは母アヤノフェロー(1992.3.29)が流産及び不受胎後の4番仔。
東京の新馬戦2クラはともに「馬名の2代目」が、京都の新馬戦2クラはともに「所属厩舎の調教師がかつて管理していた牡馬クラシック馬の仔」が勝ち上がった、土曜日の2歳戦の結果でした。