Taghrooda 牝 鹿毛 2011.1.27生 英国・シャドウェルエステート社生産 馬主・ハムダン・アル・マクトゥーム 英国・J.ゴスデン厩舎
Sea The Stars 鹿毛 2006.4.6 種付け時活性値:1.00 |
Cape Cross 黒鹿毛 1994.3.13 |
Green Desert 鹿毛 1983.4.16 |
Danzig 1977.2.12 |
Foreign Courier 1979.4.11 | |||
Park Appeal 黒鹿毛 1982.4.9 |
Ahonoora 1975.4.12 | ||
Balidaress 1973.4.22 | |||
アーバンシー 栗毛 1989.2.18 |
Miswaki 栗毛 1978.2.22 |
Mr.Prospector 1970.1.28 | |
Hopespringseternal 1971.5.27 | |||
Allegretta 栗毛 1978.3.10 |
Lombard 1967 | ||
Anatevka 1969 | |||
Ezima 鹿毛 2004.3.6 仔受胎時活性値:1.50 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 種付け時活性値:1.50 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Fairy Bridge 鹿毛 1975.5.4 |
Bold Reason 1968.4.8 | ||
Special 1969.3.28 | |||
Ezilla 鹿毛 1997.4.1 仔受胎時活性値:1.50 |
Darshaan 鹿毛 1981.4.18 種付け時活性値:1.75 |
Shirley Heights 1975 | |
Delsy 1972.3.20 | |||
Ezana 栗毛 1983.4.22 仔受胎時活性値:1.25 |
Ela-Mana-Mou 鹿毛 1976.2.28 種付け時活性値:1.50 |
||
Evisa 栗毛 1968.5.12 仔受胎時活性値:1.50 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×3>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Sea The Stars (Danzig系) |
Sadler’s Wells (Northern Dancer系) |
Darshaan (Mill Reef系) |
Ela-Mana-Mou (Fair Trial系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Darshaan | 5.75 |
近親活躍馬多数 (No.13-c) |
初仔? |
*
第236代英オークス(GI)馬に輝いたのは、デビュー戦、プリティポリーSと2連勝でここに挑んだ、鹿毛馬Taghrooda。直線で抜け出すと、2着争いの後続4頭を尻目にして、3と4分の3馬身差で楽勝。3戦無敗、見事な英クラシック制覇でした。
Taghroodaの父は、2000年代の最強馬の誉れ高いSea The Stars。同馬は現役時代に通算9戦8勝。その主な勝ち鞍に英ダービー(GI)、英2000ギニー(GI)、凱旋門賞(仏GI)、エクリプスS(英GI)、英インターナショナルS(GI)、愛チャンピオンS(GI)、ベレスフォードS(愛GII)とGI6勝、GII1勝。英ダービーは半兄Galileo(1998.3.30)との兄弟制覇、凱旋門賞は母アーバンシーとの母仔制覇という、もはや訳の分からない、良血一家です。Taghroodaは、そんなSea The Starsのファーストクロップで、初めてGI勝ちを収めた産駒となりました。
また、中島理論的な見解からは離れますが、「Sea The Stars×Sadler’s Wells牝馬」の組み合わせにより、Taghroodaの血統内にGalileoが再現されているのも見て取れますね。って、1つ前の記事で同じようなことを書いていますけれど(^^;)。まま、つまりは今年2014年の英オークス馬と英ダービー馬について、祖父母の代までで言えば、「Cape Cross×アーバンシー×Sadler’s Wells」で4系のうち3系が占められている、ということですね。
血の相性ということでは、Taghroodaの母Ezimaが、鉄板の「Sadler’s Wells×Darshaan牝馬」のニックですね。また、Darshaanに関連して述べると、 Taghroodaの5代母Albanilla(1951)は、Darshaanの4代母でもあります。結果、Taghroodaは母方にAlbanilla7×5の牝馬クロスを持っています。そんなボトムラインは当然のことながら優秀で、
Ezana 1983.4.22 仏1勝 |Ebaziya 1989.3.18 愛4勝 キラヴランS(GIII)2着 ブランドフォードS(GII)3着 ||Ebadiyla 1994.3.21 愛仏英3勝 愛オークス(GI) ロワイヤルオーク賞(仏GI)ほか |||Eyshal 2004.2.14 海外5勝 愛ナショナルS(GI)3着 テトラークS(愛GIII)3着ほか |||Ebalista 2005.3.14 海外1勝 ||||Ebiyza 2010.2.5 ロワイヤリュー賞(仏GII) |||Ebanoran 2011.3.13 ダービートライアルS(愛GIII)2着 ||Enzeli 1995.4.5 海外6勝 アスコットゴールドカップ(英GI) ドンカスターカップ(英GIII) ||Edabiya 1996.4.8 愛英仏2勝 モイグレアスタッドS(愛GI) フィリーズマイル(英GI)3着 ||Ebaza 2002.5.24 愛0勝 |||Emiyna 2008.3.13 海外2勝 アザシS(愛GIII) デズモンドS(愛GIII)2着 ||Estimate 2009.4.4 アスコットゴールドカップ サガロS(英GIII) クイーンズヴァーズ(英GIII)ほか |Ezilla 1997.4.1 不出走 ||Ezima 2004.3.6 海外4勝 ランカシャーオークス(英GII)2着 |||Taghrooda 2011.1.27 (本稿の紹介馬) 英オークス(GI)
ズラリ並んだ頭文字「E」で始まるアガカーンスタッドの生産馬たち。ハムダン殿下のシャドウェルの生産馬で仕方が無いとは言え、Taghrooda1頭だけ浮いた感じですね(^^ゞ。ともあれ、これは華やかな名牝系。Taghroodaの大伯母Ebaziyaは、直仔にEbadiyla、Enzeli、Edabiya、Estimateと4頭のGI勝ち馬を送り込んだ名繁殖牝馬です。その中でもEstimateは、エリザベス女王の持ち馬で、昨年2013年のアスコットゴールドカップの勝利は話題となりました。連覇を狙った今年2014年は惜しくもクビ差2着でしたが、Estimateは繁殖牝馬としても期待が掛かりますね。
閑話休題。Taghroodaは牝系の持つスタミナの確かさから、距離が伸びて良さが発揮されています。この後の路線が気になるところですが、無敗のオークス馬の未来に幸多からんことを。
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。