Lyphard(1969.5.10)。

米国のゲインズウェイファームで余生を過ごしていた名種牡馬Lyphardが、6月10日に死亡していたという事。

Lyphard、御年36歳での大往生。以前Webを閲覧していたら、「今年の早い時期に36歳の誕生日を祝った」と、海外の競馬ニュースサイトに記事がありました。「あー、すごいなぁ。シンザン(1961.4.2)でも満35歳の生涯やったのに。Lyphard、長生きしているなぁ」と思いました。

それから躍起になって彼の誕生日を調べているのですが、残念ながらまだ判明していません。

私のページに足を運んでくださっている方は、たまに思われるかもしれません。「外国の馬の誕生日って、よく分かるなぁ」と。Nureyev(1977.5.2)とか、Storm Bird(1978.4.19)とか、Cocotte(1983.2.21)-ピルサドスキー(1992.4.23)&ファインモーション(1999.1.27)の母-とか。外国の競馬サイトを見回って、調べているんですよね(笑)。最近のヒット作は、Lyphardの繋養先だったゲインズウェイファームのサイト。Cozzene(1980.5.8)とか、Mt.Livermore(1981.4.21)とか、運良く調べられました。でも、肝心のLyphardの誕生日が、分からないのよ(涙)。どなたか、Lyphardの誕生日をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ私にご教示くださいませ。

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Lyphardの代表産駒と言えば、1980年代欧州最強馬ダンシングブレーヴ(1983.5.11)。ダンシングブレーヴはマリー病を患ったこともあり、9歳から日本で供用されました。その直仔であるコマンダーインチーフ(1990.5.18)、ホワイトマズル(1990.3.21)も日本で供用されています。

また、Lyphardの直仔モガミ(1976.5.18)は仏国で3勝を挙げただけのマイナー成績でしたが、血を見込まれて日本のLyphard系種牡馬第1号として輸入されました。初年度産駒にシリウスシンボリ(1982.3.26)、2年度産駒にメジロラモーヌ(1983.4.9)を輩出し、人気種牡馬となりました。

合わせて、最後期の産駒であるスキーパラダイス(1990.5.12)。京王杯SC(GII)を楽勝した折、「うわ、すごい牝馬が世界にはいるものだ」と思いました。そのスキーパラダイスにより、武豊騎手は海外GI初制覇を遂げました-1994年のムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)-。

思えば、今年の2冠馬ディープインパクト(2002.3.25)の母父Alzao(1980)の父も、Lyphardです。

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2回続けてサラブレッドの死亡に関するlogを残す事になるとは思いませんでした。不思議なめぐり合わせなのか、先日のシーキングザパール(1994.4.16)の3代母がGoofed(1960)、そしてLyphardの母がGoofedです。近親に当たる両馬、共に17号族の世界的活躍馬でした。

今は、20世紀を代表する名種牡馬の冥福を祈るのみ。合掌。

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