初年度産駒3頭メガスターダムの仔が初勝利(netkeiba.com)
むぅ。これは表題の通りに松永師の愛が走らせていると思って差し支えないのではないでしょうか。という訳で、以下にフォーシーズンゴーの4代血統表を示しておきます。
フォーシーズンゴー 牡 黒鹿毛 2006.4.17生 熊本・本田土寿氏生産 馬主・(有)ノースヒルズマネジメント 栗東・松永幹夫厩舎
メガスターダム[A] 黒鹿毛 1999.4.2 種付け時活性値:1.50 |
ニホンピロウイナー 黒鹿毛 1980.4.27 |
スティールハート 黒鹿毛 1972.3.25 |
Habitat 1966.5.4 |
A.1. 1963 | |||
ニホンピロエバート 鹿毛 1974.3.17 |
チャイナロック 1953 | ||
ライトフレーム 1959.3.15 | |||
フミノスキー 黒鹿毛 1986.4.3 |
マルゼンスキー 鹿毛 1974.5.19 |
Nijinsky 1967.2.21 | |
シル 1970.4.22 | |||
ベンドユウホウ 栃栗毛 1978.5.1 |
ダイハード 1957 | ||
タイイサミ 1962.4.30 | |||
リビューク 黒鹿毛 1986.3.5 仔受胎時活性値:0.75 [仏2勝] |
Mr.Prospector[x] 鹿毛 1970.1.28 種付け時活性値:1.75 |
★Raise a Native 栗毛 1961.4.18 |
Native Dancer 1950.3.27 |
Raise You 1946 | |||
Gold Digger 鹿毛 1962.5.28 |
Nashua 1952.4.14 | ||
Sequence 1946 | |||
ミルクィーン 鹿毛 1979.4.20 仔受胎時活性値:1.50 [英2勝] |
Mill Reef[A] 鹿毛 1968.2.23 種付け時活性値:0.50 |
Never Bend 1960.3.15 | |
Milan Mill 1962.2.10 | |||
Passer Queen 黒鹿毛 1972.5.2 仔受胎時活性値:1.50 [愛1勝] |
★Buckpasser[y] 鹿毛 1963.4.28 種付け時活性値:0.00 |
||
Northern Queen 鹿毛 1962.4.28 仔受胎時活性値:0.25 [米6勝] |
<5代血統表内のクロス:Buckpasser5×4、チャイナロック4×5(父方)、Nasrullah5×5(母方)>
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
---|---|---|---|
Mr.Prospector (リビューク) |
4.00 |
半兄ロングシコウテイ (No.10-C) |
11番仔以降の仔 (不受胎及び双子流産後) |
父メガスターダムは中央21戦5勝。その主な勝ち鞍に中京記念(GIII)、ラジオたんぱ杯2歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S、JpnIII)、プリンシパルS(OP)、松籟S(準OP)があります。また、初勝利となった2歳未勝利戦では京都芝1400mを1分21秒4の好時計勝ちを収めています。余談となりますが、この1分21秒4というタイムはニホンピロウイナーが現年齢表記4歳秋にスワンS(GII)をレコードで制した際のタイムと同値ですね。まま、このあたりにはニホンピロウイナー産駒らしさが見受けられるのです。しかし、上に挙げた主な勝ち鞍がいずれも2000m以上の距離であること、そして皆様ご承知おきの通り皐月賞(現JpnI)5着、日本ダービー(現JpnI)4着、そして挙げ句には菊花賞(現JpnI)3着という成績からは、おおよそ、ニホンピロウイナー産駒らしさが見られません(笑)。鬼っ子ともいえる産駒でした。
#主な勝ち鞍で挙げた2005年の中京記念は感動的でしたね。屈腱炎を乗り越えての重賞勝利。しかも、2着もやはり屈腱炎を乗り越えたサンライズペガサス(1998.4.15)でした。一生懸命に走っていると素敵なことも起こるものです。
さて、フォーシーズンゴーの配合は、中島理論的にはクロスしている先祖が上手く0化されています。Buckpasser5×4のクロスは曾祖母Passer Queenが満8歳時の0交配を受けていますし、父方のチャイナロック4×5のクロスは父の曾祖母タイイサミが満8歳時の0交配を受けています。また、母方のNasrullah5×5-実際には6×5・5-のクロスはNearco(1935.1.24)がオレンジ0化されているため、1代のブルー0として処理されています。
フォーシーズンゴーの牝系は欧米で継承されている10号族。半兄ロングシコウテイ(1993.4.13)は中央5勝で京都3歳S(現京都2歳S、OP)の勝ち馬です。ロングシコウテイといえば、沖芳夫厩舎の所属馬で主戦は渡辺薫彦騎手でしたね。渡辺騎手といえば、メガスターダムの重賞初勝利となったラジオたんぱ杯2歳Sの折の鞍上でもありました。牝系からも縁は巡ります。
#密かな名勝負として知られるロングシコウテイが制した1995年の京都3歳Sの動画をどうぞ。ゴール前は5頭横一線。
また、母リビュークの繁殖記録を確認したのですが、2006年以降の生産状況は、
年次 | 産駒生月日など | 性別 | 毛色 | 産駒名 | 産駒父 | 産駒の競走成績 |
---|---|---|---|---|---|---|
2006 | 4.17 | 牡 | 黒鹿毛 | フォーシーズンゴー | メガスターダム | 中央1勝(現役) |
2007 | 流産 | - | - | - | メガスターダム | - |
2008 | 4.13 | 牡 | 鹿毛 | - | メガスターダム | - |
と、見事に父メガスターダムばかり。まま、メガスターダムの繋養先が本田牧場さんですから、当然といえば当然ですが。なお、2008年産は中島理論的にはメガスターダムが満8歳時の0交配でもありますよ(笑)。併せて、フォーシーズンゴーと同じく母の流産後ですから、母体の活力の後押しも期待したいところです。
フォーシーズンゴーはこの後ひまわり賞(OP)に向かうということ。その活躍、お父さんのファンも楽しみにしているでしょう。ええ、もちろん、私も期待しています。頑張って、フォーシーズンゴー♪
ではでは、今日はこのへんで。
#2008/07/22 00:08追記。2006年産のメガスターダム産駒で血統登録されている残り2頭。カシノスターダム(2006.4.28)、エスタジ(2006.4.21)。両頭もPedNetに登録しておきました。
コメント
はじめまして。以前から豊富なデータを有り難く利用させていただいております。
最近、ようやくPednetを編集する方法を知りまして・・・
フォーシーズンゴーを一足お先に登録させていただきました[E:happy02]
他にもパルムビーチ、ラヴァレリーといった現代に血を残せなかった小岩井の繁殖牝馬のデータを投稿してみました。
フォーシーズンゴー、まだレース映像は見ていませんが、ここまでの彼にまつわる文章を見るだけで非常に興味をそそられます[E:catface]
幹夫師も素晴らしいですが父仔二代でオーナーになったマエコウさんも素晴らしいと思います。
◎猿人様
丁寧なご挨拶、恐れ入ります。お初にお目にかかります、オオハシと申します。
以後、お見知りおき頂ければ幸いです。
>Pednet
FellowsのIDやパスワードが……、ですね。
以前にもお困りだった方がいらっしゃいました。
けれど、猿人様は幸いにも登録まで行き着かれたご様子。
フォーシンズンゴー。未登録であれば登録しようと思いましたが、
すでに登録済でしたので「おぉっ」と思いました。ありがとうございました。
>パルムビーチ、ラヴァレリー
うぉっ、シブすぎます。私は知識や資料がまったく足りませんので、
どうぞ多数のご登録をお願い申し上げます。
>マエコウさん
「どなたがこんな激シブ馬のオーナーなんだろう」と思いながら確認すると、
父メガスターダムと同じく、有限会社ノースヒルズマネジメント。
「前田オーナー、やるなぁ」と思い、そして感激しました。
元々前田オーナーは松永師を大層ひいきにされているようで、
メガスターダムの種牡馬入りに対して懸命だった松永師に応えるべく、
息子の購入にもなったのでしょうね。いろんな人の愛が垣間見えます。
フォーシーズンゴー、これからも頑張ってほしいものです。
ではでは、わざわざのコメント、誠にありがとうございました。