Rewilding 牡 鹿毛 2007.2.23生 英国・ウォーターシップダウンスタッド生産 馬主・ゴドルフィン UAE・マームード・アル・ザルーニ厩舎
タイガーヒル 鹿毛 1995.4.11 種付け時活性値:0.75 |
★ デインヒル 鹿毛 1986.3.26 |
★Danzig 鹿毛 1977.2.12 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Pas de Nom 1968.1.27 | |||
Razyana 鹿毛 1981.4.18 |
His Majesty 1968.4.15 | ||
Spring Adieu 1974.5.10 | |||
The Filly 芦毛 1981.3.14 |
Appiani 鹿毛 1963 |
Herbager 1956 | |
Angela Rucellai 1954 | |||
Tigress Silver 芦毛 1973.3.1 |
★St.Chad 1964 | ||
Templeogue 1965 | |||
Darara 黒鹿毛 1983.5.11 仔受胎時活性値:1.75 |
Top Ville 鹿毛 1976.4.5 種付け時活性値:1.50 |
High Top 黒鹿毛 1969 |
Derring-Do 1961 |
Camenae 1961 | |||
Sega Ville 栗毛 1968.5.1 |
Charlottesville 1957 | ||
La Sega 1959 | |||
Delsy 黒鹿毛 1972.3.20 仔受胎時活性値:0.50 |
Abdos 黒鹿毛 1959.5.18 種付け時活性値:1.00 |
Arbar 1944 | |
Pretty Lady 1942 | |||
Kelty 鹿毛 1965.2.28 仔受胎時活性値:1.50 |
ヴェンチア 黒鹿毛 1957 種付け時活性値:1.75 |
||
マリラ 栗毛 1957.3.23 仔受胎時活性値:1.75 |
<5代血統表内のクロス:Natalma(♀)5×5(父方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
タイガーヒル (Danzig系) |
Top Ville (Dante系) |
Abdos (Djebel系) |
ヴェンチア (Relic系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ヴェンチア | 5.50 |
半姉Dar Re Mi (No.13-C) |
12番仔? |
*
以下にRewildingのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。
Delsy 1972.3.20 仏1勝 ポモーヌ賞(GIII)3着 |Darshaan 1981.4.18 仏英5勝 仏ダービー(GI) オカール賞(仏GII) グレフュール賞(仏GII) クリテリウムドサンクルー(仏GII)ほか |Darara 1983.5.11 仏米3勝 ヴェルメイユ賞(仏GI) プシケ賞(仏GIII) ||Dariyoun 1988.4.24 仏西7勝 エドゥーヴィル賞(仏GII)2着 リュティス賞(仏GII)2着 カドラン賞(仏GI)3着 ||Dararita 1991.4.26 仏1勝 |||Darasim 1998.5.7 英愛仏独11勝 グッドウッドC(英GII) ケルゴルレイ賞(仏GII)ほか ||Darazari 1993.5.27 豪仏香3勝 ランヴェットS(豪GI) モーリスドニュイユ賞(仏GII)ほか ||Kilimanjaro 1995.2.18 英1勝 キングエドワード7世S(英GII)2着 ||Rhagaas 1996.3.31 英仏独UAE1勝 リュティス賞(仏GIII)2着 仏ダービー3着 ||River Dancer(Diaghilev) 1999.5.5 香仏英愛4勝 クイーンエリザベス2世C(香GI) ラフォルス賞(仏GIII)ほか ||Dar Re Mi 2005.5.15 UAE英愛仏米 ドバイシーマクラシック(UAEGI) ヨークシャーオークス(英GI) プリティポリーS(愛GI)ほか ||Rewilding 2007.2.23 (本馬) プリンスオブウェールズS(英GI) ドバイシーマクラシック グレートヴォルティジュールS(英GII) |Dalara 1991.5.3 仏3勝 ロワイヤリュー賞(GII) ベルトゥー賞(GIII)2着 ロワイヤルオーク賞(GI)3着 ||Daliapour 1996.3.10 英愛独加香豪UAE7勝 コロネーションC(英GI) 香港ヴァーズ(GI) 英ダービー(GI)2着ほか ||Dalampour 1997.4.5 英3勝 クイーンズヴァーズ(英GIII) グレートヴォルティジュールS3着ほか
近親が豪華。母Dararaは自身もヴェルメイユ賞を制したGI馬でしたが、直仔にDarazari、River Dancer、Dar Re Mi、そしてRewildingと4頭のGI勝ち馬を送り込むなど繁殖牝馬としても大成功を収めました。
タイトルでわざとらしく「Darshaanの甥」と書きましたけれど、まま、現在ならば「Dar Re Miの弟」ですか。姉弟によるドバイシーマクラシック制覇は「お見事」のひとことです♪
*
「3番手から抜け出して快勝」のはずだった、大本命のSo You Think(2006.11.10)とR.ムーア騎手。けれど、1頭、外から追い詰めてくる馬がいました。道中は最後方に構えた鹿毛に白のシャドーロール、青の帽子にロイヤルブルーの勝負服。RewildingとL.デットーリ騎手。一歩、また一歩と差を詰めると、決勝点、クビだけ先んじました。日本のGIでも幾度も見た、接戦に持ち込んだ時のフランキーの勝負強さ。そしてRewilding、サスガに今春のドバイシーマクラシックを3馬身4分の1差の圧勝を収めただけのことはあります。
しっかし、前の2頭は強いですねぇ(*^_^*)
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Rewildingの血統を見て気になるのは、やはり「母Dararaが満23歳時交配、24歳時出産の仔」というところでしょうか。今の日本ではなかなかお目に掛かれない、母の高齢出産産駒です。
また、Rewildingは父母の年齢差が12歳と大きく開いています。Rewildingのように「父若年×母老年」の組み合わせは、日本ではトロットサンダー(1989.5.10)の父母の年齢差14歳、ダイタクヤマト(1994.3.13)の父母の年齢差12歳等が思い浮かびます。こういうパターンは、時折、名馬を生み出すものです。母方の「古い血」を持っている馬が他に居らず、闘争本能を生み出す源泉となる、というのが中島理論的な解釈ですね。トロットサンダーならば祖母父リンボー(1949.4.23)、曾祖母父アスフォード(1925)、ダイタクヤマトならば祖母父クリノハナ(1949.5.18)、曾祖母父ダイオライト(1927)。そしてRewildingであれば、祖母父Abdos、曾祖母父ヴェンチア。このAbdos、ヴェンチアの異系2本から、欧州馬産の奥深さを感じ、そしてまた畏敬の念を抱きます。
併せて、Rewildingは母Dararaの繁殖記録の詳細が分からないのですが、複数の情報から見たところ、母が前年産駒なし後の仔ではないかと推測します。「父若年×母老年」かつ「母が前年産駒なし後の仔」。名前を挙げたトロットサンダー、ダイタクヤマトは共に母が不受胎後の仔でした。
#余談。「父老年×母若年」の組み合わせの名馬としては、アイネスフウジン(1987.4.10)の父母の年齢差13歳、エイシンプレストン(1997.4.9)の父母の年齢差14歳等が日本で走った名馬として思い浮かびます。そして、この組み合わせの極め付けは、実はラムタラ(1992.2.2)。彼はその父Nijinsky(1967.2.21)が満24歳時交配の0遺伝馬であることばかりに目が行きますが、父母の年齢差は19歳もあります。種付け時に若い英オークス(GI)馬Snow Bride(1986.2.28)に燃える、あるいは萌えるNijinskyの画が、いや、浮かばん浮かばん(笑)
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ついで、血統構成因子ということでは、今年の欧州のGIでは「Darshaan」がひとつのキーポイントなのかもしれません。って、ずっと重要な構成因子な訳ですが(^^;)。まま、ほうぼうで言われた英ダービー馬Pour Moi(2008.1.10)が「Sadler’s Wells系種牡馬×Darshaan牝馬」、仏ダービー馬Reliable Man(2008.3.27)が「Darshaan系種牡馬×Sadler’s Wells牝馬」という、ニック(返しニック)であったことはすでにご承知おきの通り。
そして、このプリンスオブウェールズSも1着Rewildingが「Darshaanの甥」であり、2着So You Thinkは父が「Sadler’s Wells×Darshaan牝馬」のHigh Chaparral。気が付けば、Rewildingがドバイシーマクラシックで下したRedwood(2006.1.29)も、High Chaparral(1999.3.1)の仔でした。むぅ、High Chaparral産駒キラーやね、Rewildingは(^^;)
最後はちょっと逸走しましたけれど、Darshaan、ひいては彼の母系が、如何に確かな遺伝力を持って現代に息づいているかを、改めて思い知らされました。
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2410mのドバイシーマクラシック、10ハロンのプリンスオブウェールズSと主要な芝GIを連勝したRewilding。次の目標は同じアスコットで行われる”キング・ジョージ”(英GI)でしょうか。
とはいえ、陣営は「1戦燃焼型」と判断されているのか、十二分にレース間隔をとってレースを選ばれている感もありますので、どこに向かうかが気になるところです。
まま、どのレースに向かうにせよ、この良血馬の、さらなる活躍を期待したいものですね♪
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
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