父仔3代仏ダービー制覇-Reliable Man(2008.3.27)-。

Reliable Man 牡 芦毛 2008.3.27生 英国・N.P.ブラッドストック社生産 馬主・プライド・レーシング・クラブ 仏国・A.ド・ロワイエ=デュプレ厩舎

Reliable Man(2008.3.27)の4代血統表
Dalakhani
芦毛 2000.2.16
種付け時活性値:1.75
Darshaan
鹿毛 1981.4.18
Shirley Heights
鹿毛 1975
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
Delsy
黒鹿毛 1972.3.20
Abdos 1959.5.18
Kelty 1965.2.28
Daltawa
芦毛 1989.4.23
Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr.Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971
Damana
芦毛 1981.4.2
クリスタルパレス 1974.3.25
Denia 1973.4.19
On Fair Stage
鹿毛 1993.5.29
仔受胎時活性値:1.50
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:0.75
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28
Fair Salinia
黒鹿毛 1975.3.18
仔受胎時活性値:0.25
Petingo
鹿毛 1965.3.18
種付け時活性値:0.25
Petition 1944
Alcazar 1957
Fair Arabella
黒鹿毛 1968.6.2
仔受胎時活性値:1.50
シャトーゲイ
栗毛 1960.2.29
種付け時活性値:1.75
Locust Time
黒鹿毛 1955.3.5
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:なし>

Reliable Man(2008.3.27)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Dalakhani
(Mill Reef系)
Sadler’s Wells
(Northern Dancer系)
Petingo
(Fairway系)
シャトーゲイ
(Swaps系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Dalakani 4.25 祖母が英愛3大オークス勝利馬
(No.16-C)
9番仔?
(4連産目?)

*

以下にReliable Manのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Fair Salinia 1975.3.18 英愛仏4勝 英オークス(GI) 愛オークス(GI) ヨークシャーオークス(GI)ほか
|インパクト 1988.5.10 英1勝
||ダイワメンフィス 2001.5.3 現役 バーデンバーデンC(OP)
|パーフェクトサークル 1989.5.2 英仏2勝 ムシドラS(英GIII)2着 ネルグウィンS(英GIII)2着
||スターリーヘヴン 2000.5.9 中央6勝 福島牝馬S(GIII)2着
|Perfect Vintage 1990.6.15 仏英独9勝 クインシー賞(仏GIII) ラクープドメゾンラフィット(仏GIII)2着
|On Fair Stage 1993.5.29 英愛2勝
||Reliable Man 2008.3.27 (本馬) 仏ダービー(GI)

祖母Fair Saliniaは英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスと英愛3大オークスで勝利を収めており、英オークスはサー・マイケル・スタウトのクラシック初制覇でした。また、いとこにダイワメンフィス、スターリーヘヴンと日本のオープン馬がいます。

#余談。牝系図を見れば、今年2011年は英オークス、英ダービー(GI)、仏ダービーと、「いとこが日本でオープン馬になっている牝系馬」が勝利を収めていますね(^^)

*

第171回ジョッケクルブ賞。シャンティイ競馬場の芝2100mで行われたレースを制したのは、芦毛馬Reliable Man。道中は内ラチ沿いに構えて、直線、名手ジェラール・モッセ騎手に操られて縫うようにして抜け出すと、鮮やかに勝ち切りました。結果、Reliable Manは父Dalakaniと同じく無敗の仏ダービー馬、合わせて祖父Darshaanから続く父仔3代の仏ダービー制覇となりました。と同時に、名伯楽A.ド・ロワイエ=デュプレ調教師はDarshaan、Dalakani、Reliable Manと3代続けて管理馬で仏ダービーの勝利を収められたことになります。凄い。なお、レースの2着は本邦輸入種牡馬チチカステナンゴ(1998.5.3)の仔であるBubble Chic(2008.3.24)、3着はアガ・カーン所有のDalakani産駒Baraan(2008.4.28)でした。

すでに方々で述べられていますが、今年の英ダービーは「Sadler’s Wells系種牡馬×Darshaan牝馬」の組み合わせであるPour Moi(2008.1.10)が勝利を収め、仏ダービーは「Darshaan系種牡馬×Sadler’s Wells牝馬」の組み合わせであるReliable Manが勝利を収めました。ニック。DarshaanとSadler’s Wellsは同い年で、1984年の仏ダービーではDarshaan1着、Sadler’s Wells2着としのぎを削ったのでした。現役時代のライバルが、世代を重ねた時に好相性の組み合わせとなる。血統表の見方は多様ですが、点が線になる見方もまた、楽しみのひとつです。

Reliable Manは、直訳すると「信頼できる男」。ここまで3戦3勝、信じたファンの信頼に応えています。果たして、これからも応え続けることができるのか、Reliable Man。仏国の活きの良い3歳馬の活躍、楽しみにしたいものです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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