ひとつ前のGoldikova(2005.3.15)の記事で「母父Blushing Groom」と書いて、今日が23回目の誕生日であるヤマニンゼファーを思い出しました。故に少しだけ。
ヤマニンゼファー 牡 鹿毛 1998.5.27生 新冠・錦岡牧場生産 馬主・土井宏二氏 → 土井肇氏 美浦・栗田博憲厩舎
ニホンピロウイナー 黒鹿毛 1980.4.27 種付け時活性値:1.75 |
スティールハート 黒鹿毛 1972.3.25 |
Habitat 鹿毛 1966 |
Sir Gaylord 1959 |
Little Hut 1952 | |||
A.1. 芦毛 1963 |
★Abernant 1946 | ||
Asti Spumante 1947 | |||
ニホンピロエバート 鹿毛 1974.3.17 |
チャイナロック 栃栗毛 1953 |
Rockefella 1941 | |
May Wong 1934 | |||
ライトフレーム 黒鹿毛 1959.3.15 |
ライジングフレーム 1947 | ||
グリンライト 1947.4.6 | |||
ヤマニンポリシー 栗毛 1981.5.4 仔受胎時活性値:1.50 |
Blushing Groom 栗毛 1974 種付け時活性値:1.50 |
Red God 栗毛 1954.2.15 |
Nasrullah 1940.3.2 |
Spring Run 1948 | |||
Runaway Bride 鹿毛 1962 |
Wild Risk 1940 | ||
Aimee 1957 | |||
ヤマホウユウ 黒鹿毛 1968.4.19 仔受胎時活性値:1.00 |
ガーサント 鹿毛 1949.4.5 種付け時活性値:0.50 |
Bubbles 1925 | |
Montagnana 1937 | |||
ミスタルマエ 鹿毛 1963.5.13 仔受胎時活性値:1.00 |
ハクリョウ 鹿毛 1950.5.6 種付け時活性値:1.00 |
||
バドミントン 1953 仔受胎時活性値:0.25 |
<5代血統表内のクロス:なし>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ニホンピロウイナー (Turn-to~Habitat系) |
Blushing Groom (Red God系) |
ガーサント (Hermit系) |
ハクリョウ (Blandford系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ニホンピロウイナー | 3.75 |
(No.1-M バドミントン系) |
3番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | ヤマニンゼファー | 牡5 | 58 | 柴田善臣 | 1:58.9 | 36.4 |
456 [+2] |
栗田博憲 | 5 | |
2 | 2 | セキテイリュウオー | 牡4 | 58 | 田中勝春 | 1:58.9 | ハナ | 35.9 |
456 [0] |
藤原敏文 | 6 |
3 | 12 | ウィッシュドリーム | 牡4 | 58 | 藤田伸二 | 1:59.4 | 3 | 36.0 |
458 [+2] |
坪憲章 | 8 |
4 | 11 | ゴールデンアイ | 牡5 | 58 | 菊沢隆徳 | 1:59.5 | クビ | 36.0 |
462 [0] |
柄崎孝 | 17 |
5 | 9 | ナリタチカラ | 牡5 | 58 | 武豊 | 1:59.6 | 3/4 | 36.2 |
472 [0] |
大久保正陽 | 7 |
1993年の第108回天皇賞・秋(GI)。府中の直線で見せた、根性比べ。2頭の叩き合いになり、内のヤマニンゼファーが外のセキテイリュウオー(1989.4.30)に対して、自ら、馬体を併せに行きました。鞍上の柴田善臣騎手の意図ではなく、ヤマニンゼファー自身の意思によって、内から詰め寄って行ったように見えました。この天皇賞までにGI2勝のチャンピオンホースの意地が、そうさせたように見えました。
よしんば柴田騎手の指示だとしても、「ヤマニンゼファーならば競り合いになったら負けない」という柴田騎手の鞍下への信頼があったのでしょう。そんな柴田騎手に応えてか、ボスになろうという競走意欲に燃えてか、ヤマニンゼファー。456kgの豆タンクは、同じ456kgとは思えない大柄に見えるセキテイリュウオーを「ハナ」だけ抑えて、父ニホンピロウイナーが成し得なかった天皇賞制覇を遂げました。負かしたセキテイリュウオーの鞍上は田中勝春騎手。皆様ご存じの通り、田中騎手のGI初制覇はヤマニンゼファーによる1992年の安田記念(GI)です。
1993年の天皇賞・秋は、ヤマニンゼファーの強さを知り尽くした騎手同士の一騎討ちでもありました。
*
あの耳を「ピュッ」と後ろに絞って走る姿。「一生懸命」という言葉も似つかわしかった、ヤマニンゼファー。でも、私にとっては「紅顔の美少年」というイメージなんですよね。オメメぱちくりの本当に可愛らしい馬でした。
種牡馬生活を引退した今は、故郷の錦岡牧場で余生を過ごしているそうです。そんな「最強のそよ風」も、気がつけば満23歳。サラブレッドとして、老境の域に入ってきました。
ヤマニンゼファー、どうぞ、ずっと息災で。
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。