第45回札幌記念(GII)の勝ち馬。

ヤマニンキングリー 牡 栗毛 2005.5.16生 新冠・錦岡牧場生産 馬主・土井肇氏 栗東・河内洋厩舎

ヤマニンキングリー(2005.5.16)の4代血統表
アグネスデジタル[x]
栗毛 1997.5.15
種付け時活性値:1.75
Crafty Prospector
栗毛 1979.4.7
★Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Real Crafty Lady
栗毛 1975.4.2
In Reality 1964.3.1
Princess Roycraft 1967.1.25
Chancey Squaw
鹿毛 1991.4.9
★Chief’s Crown
鹿毛 1982.4.7
Danzig 1977.2.12
Six Crowns 1976.4.21
Allicance
鹿毛 1980.4.1
Alleged 1974.5.4
Runaway Bride 1962
ヤマニンアリーナ
鹿毛 1992.4.14
仔受胎時活性値:1.00
サンデーサイレンス[A]
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ティファニーラス
黒鹿毛 1983.2.28
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Bold Forbes[A]
黒鹿毛 1973.3.31
種付け時活性値:0.25
Irish Castle 1967.5.11
Comely Nell 1962.2.8
Sally Stark
鹿毛 1970
仔受胎時活性値:1.00
Graustark[B]
栗毛 1963.4.7
種付け時活性値:1.50
Sally Ship
青鹿毛 1960.5.17
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Turn-to5×5(母方)>

ヤマニンキングリー(2005.5.16)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
アグネスデジタル 4.25 or 2.25 半姉ヤマニンメルベイユ
(No.3-C)
7番仔
(4連産目)
第45回札幌記念(GII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 ヤマニンキングリー 牡4 57 柴山雄一 2:00.7    35.8 472
[-20]
河内洋 7
2 11 ブエナビスタ 牝3 52 安藤勝己 2:00.7 クビ 35.1 454
[+8]
松田博資 1
3 4 サクラオリオン 牡7 57 秋山真一郎 2:00.8 3/4 35.3 474
[-2]
池江泰郎 4
4 6 マンハッタンスカイ 牡5 57 吉田稔 2:00.8 アタマ 36.1 532
[+4]
浅見秀一 10
5 12 トーセンキャプテン 牡5 57 藤岡佑介 2:00.9 クビ 35.1 500
[+2]
角居勝彦 13
第45回札幌記念(GII)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.5-11.1-12.0-12.4-12.2-12.2-12.1-11.9-11.8-12.5
上り 4F 48.3-3F 36.2

「この姉弟(きょうだい)に合うのか」。ゴール後、思わずつぶやいてしまったのは私ことオオハシでございます。

単勝1.5倍の圧倒的1番人気を背負った、今春クラシック2冠の3歳牝馬ブエナビスタ(2006.3.14)。最後の直線、いつもと同じように大外に回し鋭脚で追い込んで来ました。けれど、これまでの同世代の牝馬ではなく、今回のライバルは歴戦の古馬揃い。1頭また1頭と追い抜いたものの、ゴール時、クビだけ届かなかった相手がいました。ここをステップに凱旋門賞(仏GI)へ向かうという3歳牝馬の大望を打ち砕いたのは、夏の王位を戴かんとした4歳牡馬。ヤマニンキングリー。時に「大物食い」を見せるのは、父アグネスデジタル同様、この父仔の特徴なのでしょうか。けれど、仔ヤマニンキングリーが見せたレースぶりは、その馬名のとおり、終始先行3、4番手で抜け出しを図るという王者の競馬。5ヶ月ぶりの出走、マイナス20kgの馬体重、2着馬との定量斤量差5kgもなんのその、重賞3走連続2着のうっぷんを晴らす見事な勝利でした。

では、以下にヤマニンキングリーのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Sally Stark 1970 不出走
|Valdez 1976.3.9 米8勝 スワップスS(GI)含む重賞5勝
|Assurgent 1978.2.15 米1勝
||Touch of Love 1990.3.13 米6勝 テンプティドS(GIII)3着
|||Alyzig 1997.3.22 米仏3勝 サンカルロスH(米GI)2着ほか
|バッフドオレンジ 1982.3.15 米0勝
||メローフルーツ 1991.4.18 中央2勝 札幌3歳S(現札幌2歳S、JpnIII)
||オレンジピール 1994.3.15 中央4勝 4歳牝馬特別(現フローラS、JpnII)含む重賞3勝
|||ブラックコンドル 2001.2.24 中央5勝 春待月S(OP) 中京2歳S(OP) 平安S(GIII)2着
|||ラピッドオレンジ 2003.3.5 中央4勝+地方1勝 TCK女王盃(JpnIII) マリーンC(JpnIII)2着
|ティファニーラス 1983.2.28 米8勝 ケンタッキーオークス(GI)含む重賞3勝
||ヤマニンジュエリー 1991.1.29 不出走
|||ヤマニンシュクル 2001.4.1 中央4勝 阪神JF(現JpnI) 中山牝馬S(GIII)
||ヤマニンアリーナ 1992.4.14 中央2勝 クローバー賞(OP)
|||ヤマニンメルベイユ 2002.2.18 現役 中山牝馬S クイーンS(JpnIII)ほか
|||ヤマニンキングリー 2005.5.16 (本馬) 札幌記念(GII) 中日新聞杯(GIII)ほか
||ヤマニンイデアル 1999.5.9 中央2勝 ききょうS(OP)

祖母がケンタッキーオークス馬のティファニーラス、従姉に阪神JFの勝ち馬ヤマニンシュクル、そして半姉ヤマニンメルベイユと来れば、これは活力のある血統です。

金星を挙げたと思っていたら、実際ただただ強かっただけ。成長の過渡期にあるサラブレッドではよくよく見られる事柄です。ヤマニンキングリー、後で振り返ってみたら金星でも何でもなかったと思わせるくらいに、今秋も頑張ってほしいもの。目指すところは、さらなる強敵の待ち構える中距離路線の頂点、天皇賞・秋(GI)でしょうか。そうなれば、アグネスデジタルとの父仔制覇、そして管理される河内洋調教師が騎手時代に遂げられなかった天皇賞・秋制覇をトレーナーとして……、ということが期待されますね。

果たして、GIの王位を得ることが出来るか否か。ヤマニンキングリーのこれからを楽しみにしたいと思います。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

おまけ。上で述べたとおり「この姉弟(きょうだい)に合うのか」とつぶやくオオハシ。もちろん、鞍上の柴山雄一騎手に対してのコメントです。そんな柴山騎手とも同学年のオオハシです(^^;)

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#追記。この「レースを見ながら叫ぶ」というアイデアのポッドキャストは私のオリジナルではありません。元々はボロ株観光テレビ様にて配信されていた「ボロ株観光ラジオ」が起源と思われます。改めて記しておきます。

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