第226回英ダービー(GI)と第10回ユニコーンS(GIII)の結果。

第226回英ダービーは1番人気のMotivator(2002.2.22)が勝利し、7番人気のWalk in the Park(2002.1.20)が2着ということ。1、2着馬は共にMontjeu(1996.4.4)産駒。やるなぁ、Montjeu。初年度産駒が英ダービーのワンツーフィニッシュを決めました。

Motivatorはデビュー以来4戦4勝。英国でも無敗のダービー馬の誕生ですね。Motivatorの4代血統構成は『Montjeu×Gone West×Sharpen Up×Buckpasser』というもの。米国血脈を重ねられた母系の素軽さを、父方のSadler’s Wells(1981.4.11)の重厚さが補ったというイメージですか。でも、Motivatorの母Out Westの血統構成を見ると、Gone West(1984)とSharpen Up(1969、その父エタン)の組み合わせにより、Mixed Marriage(1952)の牝馬クロスが発生しているあたり、ちょっとした仕掛けを感じます。

Mixed Marriageの牝馬クロスから、短距離血統だと思って第63回オークス(GI)で軽視したチャペルコンサート(1999.1.31)を想起します。彼女もMotivatorと同じくMixed Marriageの牝馬クロスを持っています。欧米の方々は、おそらく意識的に、牝馬クロスを発生させるように配合されているのでしょう。中島理論的には、弊害なく先祖を減少させて資質を固定させる手法のひとつと解釈されますね。

負け知らずで進むクラシックロード。洋の東西を問わずに大変ですが、英ダービー馬もぜひ頑張って欲しいですね。Motivatorの行く末、楽しみにしましょう。

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第10回ユニコーンS(GIII)の結果は1着カネヒキリ(2002.2.26)、2着アグネスジェダイ(2002.2.11)、3着ドンクール(2002.4.25)でした。それにしてもカネヒキリの単勝は1.1倍、風聞によると単勝支持率は73.92%だったとか。気の早いファンは「砂のディープインパクト」と呼びつつあるそうです。確かに、支持の集め方はディープインパクトに匹敵しますが...。泣く子と『ノーザンファーム&金子真人オーナー&武豊騎手』には敵わないという事ですか(苦笑)。

まま、カネヒキリをはじめとする3歳ダートの精鋭たちには、これからも覇を競い合って、互いに高めていって欲しいですね。楽しみに見守って行きたいものです。

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