第137回天皇賞・春(GI)。

1着アドマイヤジュピタ(2003.3.1)。スタートのタイミングが合わなかったものの、そこはサスガに岩田康誠騎手。無理に行かせず、落ち着いて、外から昨年の勝ち馬をマークする位置で進められました。4角から直線の脚色は際だって良く、栗毛が見事に跳ねていました。

マイナス8kgの仕上げ、ギリギリに見えましたけれど、そこは渾身だったのでしょう。気鋭の友道康夫調教師はGIレース初勝利、馬主の近藤利一オーナー、鞍上の岩田騎手も天皇賞初勝利。三者の思いは、テレビ中継における岩田騎手の勝利騎手インタビューの締めのひと言「メッチャ嬉しいです!!」に集約されるのでしょう。おめでとうございました。

2着メイショウサムソン(2003.3.7)。3角から4角。久しぶりに手応え良く進出してきたサムソンを見て、軽く身震いを覚えました。4角で外にふくれて、いったん4番手まで下がったものの、ラスト1ハロンの猛追は防衛王者の意地を見ました。「サムソン、頑張れ!!」と、何度も声が出ました。

武豊騎手はやはり恐ろしい人で、下見所とゲート以外のところでは、なるだけドリームパスポート(2003.3.14)が見えないところにサムソンを置いていたように思います。返し馬は違う方向へ、そして輪乗りの際もいちばん遠くのところで、サムソンの心の平静を保つようにされていたように見受けました。そんな鞍上の気遣いに応えたのか、サムソン、ここ一番では、やはり強かった。

3着アサクサキングス(2004.3.23)。1番人気馬、受けて立つ競馬をしていたように思います。先行4番手から頑張りましたが、前の2頭には及ばず3着。しかし、現4歳世代牡馬の旗頭、矜持は見せてくれたように思います。

菊花賞(JpnI)勝ちからもちろん距離不安はないと思いますけれど、軽くぴゅーっと行けるタイプなので、実際にはもうちょっと短い距離、2200m~2400mで真価を発揮するのかも知れません。これが母方の血なのかな、とも感じました。

結局、Phalaris(1913)系4代累代配合で、母が前年産駒無し後の仔、そしてサンデーサイレンス(1986.3.25)の血を持っていない5歳馬2頭で決着した、第137回天皇賞・春の結果でした。

ではでは、今日はこのへんで♪

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