過去10年の天皇賞・春(GI)連対馬の4代血統構成について-念の為、復習-。

明日に迫った第137回天皇賞・春(GI)。今日は過去10年の連対馬について確認しておきます。

過去10年の天皇賞・春(GI)連対馬の4代血統構成について
年次 馬名
(生年月日)[受胎条件]
(上が1着、下が2着)
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
1998年 メジロブライト
(1994.4.19)
[3-6]
メジロライアン[A]
(1.50)
マルゼンスキー[A]
(1.75)
ラディガ[B]
(1.00)
アドミラルバード[A]
(0.75)
ステイゴールド
(1994.3.24)
[2-2]
サンデーサイレンス[A]
(1.75)
ディクタス[C]
(1.00)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
Princely Gift[A●]
(1.50)
1999年 スペシャルウィーク
(1995.5.2)
[5-5]
サンデーサイレンス[A]
(0.00)
マルゼンスキー[A]
(1.00)
セントクレスピン[C]
(1.25)
ヒンドスタン[B]
(0.25)
メジロブライト
(1994.4.19)
[3-6]
メジロライアン[A]
(1.50)
マルゼンスキー[A]
(1.75)
ラディガ[B]
(1.00)
アドミラルバード[A]
(0.75)
2000年 テイエムオペラオー
(1996.3.13)
[-7]
オペラハウス[A●]
(1.75)
Blushing Groom[A●]
(0.25)
Key to the Kingdom[A]
(1.75)
Drone[A]
(1.00)
ラスカルスズカ
(1996.4.17)[4-4]
コマンダーインチーフ[A]
(1.25)
★Miswaki[x]
(0.00)
Ack Ack[z]
(1.50)
Never Bend[A]
(1.25)
2001年 テイエムオペラオー
(1996.3.13)
[-7]
オペラハウス[A●]
(1.75)
Blushing Groom[A●]
(0.25)
Key to the Kingdom[A]
(1.75)
Drone[A]
(1.00)
メイショウドトウ
(1996.3.25)
[3-8]
Big Stone[A]
(1.25)
★Affirmed[x]
(0.00)
Nijinsky[A]
(0.25)
First Landing[A]
(1.25)
2002年 マンハッタンカフェ
(1998.3.5)
[-5]
サンデーサイレンス[A]
(0.75)
Law Society[B]
(1.25)
Luciano[C]
(0.00)
Ticino[F]
(1.50)
ジャングルポケット
(1998.5.7)
[4-4]
トニービン[A]
(1.50)
Nureyev[A]
(1.00)
Nodouble[C]
(1.25)
Daryl’s Joy[C]
(1.625)
2003年 ヒシミラクル
(1999.3.31)
[3-3]
サッカーボーイ[C]
(1.25)
シェイディハイツ[A]
(1.75)
ラナーク[A]
(1.75)
フィダルゴ[A]
(1.25)
サンライズジェガー
(1998.5.19)[-2]
リアルシャダイ[A]
(0.50)
トウショウボーイ[A●]
(0.50)
ノーザンテースト[A]
(0.50)
エルセンタウロ[A]
(1.875)
2004年 イングランディーレ
(1999.5.21)
[5-7]
★ホワイトマズル[A]
(0.00)
リアルシャダイ[A]
(1.50)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
ガーサント[G]
(1.50)
ゼンノロブロイ
(2000.3.27)
[5-5]
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
マイニング[x]
(1.25)
Clever Trick[A]
(1.75)
Pia Star[C]
(0.25)
2005年 スズカマンボ
(2001.4.28)
[3-3]
サンデーサイレンス[A]
(1.50)
Kingmambo[x]
(1.00)
Nijinsky[A]
(0.50)
Key to the Mint[B]
(1.50)
ビッグゴールド
(1998.3.21)[4?-4?]
ブライアンズタイム[A]
(1.00)
Mr.Prospector[x]
(1.75)
Raise a Cup[x]
(1.75)
Tim Tam[y]
(0.75)
2006年 ディープインパクト
(2002.3.25)
[7-7]
サンデーサイレンス[A]
(1.75)
Alzao[A]
(0.50)
Busted[F]
(1.25)
Queen’s Hussar[A]
(0.50)
リンカーン
(2000.3.18)
[初仔]
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
トニービン[A]
(0.50)
Sadler’s Wells[A●]
(1.50)
★イングリッシュプリンス[A]
(0.00)
2007年 メイショウサムソン
(2003.3.7)
[初仔]
オペラハウス[A●]
(1.50)
ダンシングブレーヴ[A]
(1.25)
サンプリンス[A●]
(1.25)
フォルティノ[A]
(1.00)
エリモエクスパイア
(2003.5.12)[初仔]
スキャターザゴールド[x]
(1.25)
コマンダーインチーフ[A]
(1.75)
Blushing Groom[A●]
(1.75)
Hatchet Man[F]
(0.25)

見難い表にお付き合い頂き、ありがとうございます(苦笑)。はてさて、皆様にとって、気になるデータは、ありますでしょうか?

Phalaris(1913)系の4代累代配合で連対を果たした馬については先日示しましたが、上記の表でチラと現れる血統因子では、私はLyphard(1969.5.10)系が気になります。開幕2週目の良い馬場状態が合うのか、硬質なスピードを基調とするLyphard系が良い感じに目に映ります。2000年2着のラスカルスズカ、2004年1着のイングランディーレが直父系、2007年1着メイショウサムソン、2着エリモエクスパイアが共に母父系に持っていますね。

と、書いていたら、今年の出走予定馬のうち、4代血統構成にLyphard系を持っているのは2頭。直父系に持っているのが昨年の菊花賞(JpnI)馬アサクサキングス(2004.3.23)、母父系に持っているのが昨年の勝ち馬メイショウサムソン。なんでぇ、自分が応援したい馬を持ち上げているだけじゃねぇか(笑)

また、気になったのは、過去10年の連対馬は4代血統構成にHerod(1758)系とMatchem(1748)系を持ち合わせている馬は1頭もいない、ということですね。20頭いずれも、字面上はEclipse(1764.4.1)系の世代交代が進んだ分枝どうしを4代血統構成に持っている、ということになります。

あと、単純なことながら、サンデーサイレンス(1986.3.25)の孫は、内孫、外孫含めて、まだ連対を果たしていませんね。

今回は過去10年の連対馬について確認しておりますが、過去20年にさかのぼって連対馬を確認した時、ふと気付いたことがありました。

それは「なんだ言いながら、優勝馬が再度出走した際には、ほとんどが連対を果たしている」という事実です。以下に改めて表にしておきますので、ご参照ください。

過去20年の天皇賞・春の優勝馬が複数回出走した時の着順について
NO. 馬名
(生年月日) [母の受胎条件]
最初の連対年
着順
2回目の連対年
着順
3回目の連対年
着順
1 イナリワン
(1984.5.7)
[4-4]
1989年
1着
1990年
2着
無し
2 メジロマックイーン
(1987.4.3)
[5-5]
1991年
1着
1992年
1着
1993年
2着
3 ライスシャワー
(1989.3.5)
[4-4]
1993年
1着
1995年
1着
無し
4 サクラローレル
(1991.5.8)
[2-2]
1996年
1着
1997年
2着
無し
5 メジロブライト
(1994.4.19)
[3-6]
1998年
1着
1999年
2着
無し
6 テイエムオペラオー
(1996.3.13)
[-7]
2000年
1着
2001年
1着
無し
7 ヒシミラクル
(1999.3.31)
[3-3]
2003年
1着
2005年
16着(泣)
無し

最後のヒシミラクルでオチが付いてしまいましたが、それでも、7頭で延べ[10-4-0-1]という成績です。まま、これとよく似たことを、昨年の天皇賞・秋(GI)で行って痛い目に遭いましたので、あくまで傾向です。だいたい、こういうデータは気付いた時に「ありゃりゃ」となるものです(笑)

まま、とは言うものの、やはり「いずれ違わぬ名馬たち」というところでしょう。こういうデータを見ると「天皇賞は格がモノを言う」感じがします。近走の不振から「劣勢」が伝えられる昨年の優勝馬メイショウサムソンにとっては、少しだけでも追い風となりますでしょうか。蛇足ですが、上の表からは、優勝馬が連年で出走した場合は、必ず連対を果たしているということも言えますね。

しかし、こうして見ると、メジロマックイーンという馬が、如何に、もの凄い名馬であるかよく分かりますね。3年連続で出走するだけでも大変なのに、満4歳、5歳と連覇を果たして6歳で2着。能力の減退どころか、6歳秋には京都芝2400mを2分22秒7の猛レコードで駆けました。メジロイズムの結晶の恐ろしさ、15年の歳月を経ても、まったく色あせることはありません。そんなメジロマックイーンの仔が、初めて天皇賞・春の舞台に挑むとなれば、応援したくなるのが心情です。

ではでは、今日はこのへんで♪ 

コメント

  1. つのだ より:

    しばらくぶりに投稿させて頂きます。つのだです。
    今回の天皇賞(春)もJRAの底力を思い知ることとなりました。今回のレープロで取り上げられていたのがマンハッタンカフェの勝ったレース、何のことやら?と思っていたら、1番人気のアサクサキングスは3着に、ダービー馬が2着で、ダービー馬の同世代の遅れてきた上がり馬が1着に、つくづく恐ろしいです。ちなみに先週はアラホウトクとシヨノロマンの4歳牝特だったのですがいまひとつ解読できませんでした。たまたま持っていた馬券だからいいものの、レッドアゲートとカレイジャスミンの同馬主のワンツーとは・・・。恐ろしい限りです。
    青葉賞はパドックでアドマイヤコマンド軸を決めたまではよかったのですが、クリスタルウイングは競馬ブックの週報では気になっていたのに100円しか押さえていませんでした。
    ・・・府中市在住なので、6月1日の大一番にがんばらせて頂きます。

  2. オオハシ%秘密馬券クラブ より:

    ◎つのだ様
    ご無沙汰しておりました。

    JRAの各種施行の様子からの類推、ありがとうございます。

    2002年のマンハッタンカフェ、ジャングルポケット、ナリタトップロード。
    2008年のアドマイヤジュピタ、メイショウサムソン、アサクサキングス。

    なるほど、ですね。

    特にアサクサキングスについてはレース後「ナリタトップロードを思い出すなぁ」と思いました(笑)

    1988年のアラホウトクとシヨノロマン。
    2008年のレッドアゲートとカレイジャスミン。

    なるほど、ですね。かたや同厩舎、こなた同馬主ですか(笑)

    アドマイヤコマンドとクリスタルウイング。小額でも的中はお見事。

    府中の杜での大勝負、ぜひ頑張ってください♪

    ではでは、わざわざのコメント、誠にありがとうございました。

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