今週のはじめに、母の受胎条件と牝系について記事を書きました。せっかくですので、今回の天皇賞・春の出走予定馬について、母方の情報と、特記事項を記述しておきます。 と、もともとはアイウエオ順で記載していたのですが、枠順が発表されましたので、そちらに沿って記載しておきます。
馬 番 |
馬名 (生年月日) |
母の受胎条件 |
牝系(主となる継承国、 あるいは在来牝系名) |
特記事項 |
1 |
ストラタジェム (2001.2.24) |
3連産目の3番仔以降の仔 | 1号族(欧米) | |
2 |
マッキーマックス (2000.3.20) |
2連産目の5番仔 | 4号族(クヰックランチ系) | 近親イングランディーレ |
3 |
チャクラ (2000.4.27) |
初仔 | 1号族(愛独) | 父マヤノトップガン |
4 |
ローゼンクロイツ (2002.4.6) |
3連産目の4番仔 | 1号族(仏米) | 母は京都で重賞勝ち |
5 |
トウカイトリック (2002.2.26) |
3連産目の3番仔以降の仔 | 5号族(米国) | 父エルコンドルパサー |
6 |
トウカイカムカム (2001.5.4) |
2連産目の2番仔 | 7号族(アストニシメント系) |
父トウカイテイオー 早川清隆厩務員の担当馬 |
7 |
ディープインパクト (2002.3.25) |
7連産目の7番仔 | 2号族(英愛) | 言わずもがなの三冠馬 |
8 |
ビッグゴールド (1998.3.21) |
4連産目の6番仔以降の仔 | 23号族(米国) | 昨年の2着馬 |
9 |
デルタブルース (2001.5.3) |
7連産目の7番仔 | 3号族(米国) | 菊花賞馬 |
10 |
アドマイヤモナーク (2001.2.27) |
2連産目の2番仔 | 1号族(米国) | 伯父ハギノリアルキング |
11 |
リンカーン (2000.3.18) |
初仔 | 1号族(英愛) | 菊花賞2着馬 |
12 |
ハイフレンドトライ (2000.4.17) |
初仔 | 1号族(米国) | 父リアルシャダイ |
13 |
ファストタテヤマ (1999.5.30) |
9連産目の9番仔 | 4号族(クリアアンバー系) | 菊花賞2着馬 |
14 |
アイポッパー (2000.3.21) |
初仔 | 9号族(米国) | 昨年の3着馬 |
15 |
シルクフェイマス (1999.4.8) |
初仔 | 1号族(米国) | 一昨年の3着馬 |
16 |
ナリタセンチュリー (1999.3.20) |
初仔 | 3号族(英国) | 父トニービン |
17 |
ブルートルネード (2001.3.13) |
初仔 | 9号族(アマゾンウォリアー系) | 父ジェイドロバリー |
改めて調べると、出走予定馬には母の初仔-いや、それにしても外枠に並びましたね(笑)-が、たくさんいますね。出走予定17頭中、7頭が初仔です。GI連対実績がある初仔は、菊花賞(GI)2着のリンカーン、コーフィールドC(豪GI)2着のアイポッパー、宝塚記念(GI)2着のシルクフェイマス。いずれも、京都では好成績を残していますね。
また、古い在来牝系ということでは、クヰックランチ(1922)系を持つマッキーマックス、アストニシメント(1902)系を持つトウカイカムカムですね。マッキーマックスは、一昨年の勝ち馬イングランディーレ(1999.5.21)の近親でもあります。社台さんは輸入繁殖牝馬が目立ちますが、ちゃんと、こういう血統馬を大事につながれているんですよね。わたしゃ、この牝系のダイナマイトダディ(1988.4.12)やトゥナンテ(1995.5.3)が好きです。社台さんは、やっぱり、偉い。
合わせて、トウカイカムカムは、父トウカイテイオー(1988.4.20)も星友(1923)系ですね。特記事項でも書きましたが、カムカムは早川清隆厩務員の担当馬なんですね。早川厩務員といえば、かのメジロマックイーン(1987.4.3)の担当厩務員としてもおなじみでした。マックイーンの2回目の天皇賞・春、レース前の落鉄にいち早く気付かれたのは、彼でした。
マックイーンを担当された腕利きが、テイオーの仔を受け持ち、天皇賞・春に挑む。その立ちはだかる相手が、マックイーンの厩舎の後輩、ディープインパクト。そして、カムカムは、マックイーンと同じアストニシメント系。マックイーンが逝った年に巡って来た因縁が、気になります。という訳で、無条件に応援です。
以上、「blogで馬柱を掲載してしまったら、表のページのレゾンデートルが無くなるなぁ(笑)」と思った、オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。