第66回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)の勝ち馬。

ショウナンアデラ 牝 鹿毛 2012.2.10生 日高・下河辺牧場生産 馬主・国本哲秀氏 美浦・二ノ宮敬宇厩舎

ショウナンアデラ(2012.2.10)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
▲Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
オールウェイズウィリング
黒鹿毛 2006.3.5
仔受胎時活性値:1.25
Elusive Quality
鹿毛 1993.1.27
種付け時活性値:1.00
★Gone West
鹿毛 1984.3.10
Mr.Prospector 1970.1.28
Secrettame 1978.3.15
Touch of Greatness
鹿毛 1986.4.30
Hero’s Honor 1980.4.28
Ivory Wand 1973.3.21
Always Loyal
黒鹿毛 1994.4.9
仔受胎時活性値:0.75
Zilzal
栗毛 1986.3.31
種付け時活性値:1.75
★Nureyev 1977.5.2
French Charmer 1978.4.21
Balbonella
黒鹿毛 1984
仔受胎時活性値:0.25
★ゲイメセン
黒鹿毛 1975.5.16
種付け時活性値:0.00
Bamieres
黒鹿毛 1978.3.19
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5・5、Sir Ivor5×5>

ショウナンアデラ(2012.2.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Elusive Quality
(Mr.Prospector系)
Zilzal
(Nureyev系)
ゲイメセン
(Aureole系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Zilzal
(Bold Example)
3.50 祖母が仏1000ギニー馬
(No.1-n)
2番仔
(空胎後)

*

では、以下にショウナンアデラのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Balbonella 1984 仏米9勝 ロベールパパン賞(仏GI) ポルトマイヨ賞(仏GIII) ダリアH(米GIII)ほか
|Key of Luck 1991.2.23 仏英UAE6勝 アランベール勝(仏GIII) ピムリコスペシャルH(米GI)2着
|Anabaa 1992.3.13 仏英8勝 モーリス・ド・ゲスト賞(仏GI) ジュライC(英GI) グロシェーヌ賞(仏GII) サンジョルジュ賞(仏GIII)ほか
|Always Loyal 1994.4.9 仏米3勝 仏1000ギニー(GI) グロット賞(GIII)
||オールウェイズウィリング 2006.3.5 米1勝
|||ショウナンアデラ 2012.2.10 (本馬) 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
|Country Belle 1995.4.11 仏2勝 グロット賞3着
||Country Reel 2000.2.1 英2勝 ジムクラックS(GII) チップチェイスS(GIII)2着

祖母が仏1000ギニー馬、大伯父が全欧短距離王者、曾祖母がロベールパパン賞の勝ち馬と、短い距離でGIを制している近親馬が見られる1号族です。

*

第66回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 16 ショウナンアデラ 牝2 54 蛯名正義 1:34.4    34.0 468
[-2]
二ノ宮敬宇 5
2 11 レッツゴードンキ 牝2 54 浜中俊 1:34.5 1/2 34.3 466
[+8]
梅田智之 2
3 4 ココロノアイ 牝2 54 横山典弘 1:34.6 1/2 34.5 450
[-2]
尾関知人 4
4 18 ムーンエクスプレス 牝2 54 松山弘平 1:34.7 3/4 35.0 414
[+2]
鈴木孝志 12
5 3 アルマオンディーナ 牝2 54 幸英明 1:34.7 クビ 34.9 450
[+4]
西浦勝一 11

マイル重賞に出走して来たディープインパクト産駒は黙って買い。全16頭中唯1頭のディープインパクト産駒だった、ショウナンアデラ。スタートで後手を踏んだものの後方で脚を溜め、直線では勝ちパターンに見えたレッツゴードンキ(2012.4.6)をゴール寸前で交わし切り、見事に重賞初出走をGI勝ちで遂げました。

冠名「ショウナン」の国本哲秀オーナーの持ち馬、今年2014年は目覚ましい活躍を見せてくれました。春は、ニュージーランドトロフィー(GII)でショウナンカンプ(1998.3.7)産駒であるショウナンアチーヴ(2012.1.24)、ショウナンワダチ(2011.2.1)がワンツーフィニッシュを遂げ、青葉賞(GII)で「メジロドーベルの孫」ショウナンラグーン(2012.2.23)が10番人気をはねのけての勝利。そして秋は、ショウナンパンドラ(2011.3.10)が1分57秒0のレースレコードで秋華賞(GI)を制し、ショウナンアデラが2歳牝馬女王に輝く。これは「赤、白一本輪、白袖」の勝負服が印象に残らない訳がないですね。国本オーナーは、冠名「ショウナン」の後に続く、馬名の最初の文字の音は、「ア行」になるようにされているそうです。見ればショウナン「カ」ンプ、ショウナン「ア」チーヴ、ショウナン「ワ」ダチ、ショウナン「パ」ンドラ、ショウナン「ア」デラと、確かに。「五十音の各行の先頭にある文字で、レースで先頭に立てるようにという願いを込めている」というお話を、昔、どこかで見た記憶があります。

ショウナンアデラは、陣営のコメントを見るとまだパンとしていないようですし、馬がしっかりしてきた時にどれだけの強さを見せてくれるのか、楽しみは尽きません。目指すは来春、最も華やかなGI、桜花賞。祖母が仏1000ギニー馬という良家の令嬢ショウナンアデラ、Japanese 1000 Guineasの勝ち馬となれますでしょうか。その行く末に期待します。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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