過去10年のオークス(GI)連対馬の4代血統構成について。

過去10年のオークス(GI)連対馬の4代血統構成について


馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
2
0
0
1
1 レディパステル
(1998.4.26)
[1-L]
5番仔
(5連産目)
トニービン Blushing Groom Dr.Fager Nearco
2 ローズバド
(1998.4.29)
[1-W]
初仔 サンデーサイレンス Shirley Heights Lyphard Secretariat
2
0
0
2
1 スマイルトゥモロー
(1999.4.20)
[4-C ウエルシュティットビット系]
5番仔
(5連産目)
★ホワイトマズル サウスアトランティック パーソロン ヴェンチア
2 チャペルコンサート
(1999.1.31)
[1-L]
初仔
(流産後)
サンデーサイレンス Sharpo Known Fact ★ソーブレスト
2
0
0
3
1 スティルインラブ
(2000.5.2)
[10-D]
10番仔
(10連産目)
サンデーサイレンス ★Roberto Northern Dancer Creme Dela Creme
2 チューニー
(2000.3.18)
[4-M]
4番仔
(2連産目)
サンデーサイレンス Kris Seattle Slew Northern Dancer
2
0
0
4
1 ダイワエルシエーロ
(2001.5.11)
[22-B]
2番仔
(2連産目)
サンデーサイレンス ドクターデヴィアス Danzig Damascus
2 スイープトウショウ
(2001.5.9)
[5-J セヴァイン系]
3番仔
(3連産目)
エンドスウィープ ダンシングブレーヴ トウショウボーイ ダンディルート
2
0
0
5
1 シーザリオ
(2002.3.31)
[16-A]
7番仔
(6連産目)
スペシャルウィーク Sadler’s Wells ★Habitat Le Fabuleux
2 エアメサイア
(2002.2.4)
[4-R]
2番仔
(2連産目)
サンデーサイレンス ノーザンテースト ★Well Decorated Gleaming
2
0
0
6
1 カワカミプリンセス
(2003.6.5)
[4-M]
3番仔
(3連産目)
キングヘイロー Seattle Slew Secretariat Key to the Mint
2 フサイチパンドラ
(2003.2.27)
[8-F]
6番仔
(3連産目)
サンデーサイレンス Nureyev Buckpasser Traffic Judge
2
0
0
7
1 ローブデコルテ
(2004.4.28)
[10-D]
4番仔
(4連産目)
Cozzene Seeking the Gold Northern Dancer Creme Dela Creme
2 ベッラレイア
(2004.2.27)
[3-O]
8番仔
(8連産目)
ナリタトップロード ★Baldski Argument Round Table
2
0
0
8
1 トールポピー
(2005.1.30)
[1-P]
5番仔
(4連産目)
ジャングルポケット サンデーサイレンス El Gran Senor Caro
2 エフティマイア
(2005.2.14)
[4-K]
3番仔
(3連産目)
フジキセキ ニホンピロウイナー ノーザンテースト Cipol
2
0
0
9
1 ブエナビスタ
(2006.3.14)
[16-C]
6番仔
(3連産目)
スペシャルウィーク Caerleon Lord Gayle Luciano
2 レッドディザイア
(2006.4.19)
[16-B]
4番仔
(4連産目)
マンハッタンカフェ Caerleon Sadler’s Wells Top Ville
2
0
1
0
1 アパパネ
(2007.4.20)
[9-F]
3番仔
(3連産目)
キングカメハメハ Salt Lake Spectacular Bid Hard Work
1 サンテミリオン
(2007.1.30)
[16-G]
6番仔+
(3連産目)
ゼンノロブロイ ラストタイクーン Garde Royale Sea Break

という訳で、過去10年のオークス連対馬の4代血統構成を示してみました。しかし、レディパステルが制したオークスも10年前ですか。懐かしいなぁ。レディパステル、ローズバド、テイエムオーシャン(1998.4.9)、サクセスストレイン(1998.4.9)の4頭で、オークスと秋華賞は4位までを占めたのです。そんな両レースで4着のサクセスストレインのペーパーオーナーだったんですよね。3歳2月のクイーンC(GIII)を制した時はそれはそれは嬉しかったですし、オークス、秋華賞と上位3頭には敵いませんでしたが、ホントに頑張ってくれていました。

サクセスストレインの絵とファブリーズ。

*

えーと、「気付いた時に打ち破られる」ことでおなじみのオオハシの気付きですが、2005年のシーザリオ以降は、SSが0化された馬、あるいはSSを持たない馬が1着になっていますね。昨年はSS有のサンテミリオンが1着同着でしたが、彼女には父初年度産駒というバックボーンがありました(^_^;)

気を取り直して、シーザリオとブエナビスタはその父スペシャルウィーク(1995.5.2)がSSの0遺伝馬、トールポピーは母アドマイヤサンデー(1995.2.20)がSSの0遺伝馬、カワカミプリンセスとローブデコルテとアパパネはSSフリーの馬です。ただ、人気面ではどの馬も5番人気以内であったことは忘れてはいけませんね。

ところで、シーザリオといえば、近年の「牝馬強しの時代」の先鞭を付けた馬ですね。久しぶりに見てみますか「from the Japanese superstar Cesario!!」。

いや、シビレますね。3コーナーから4コーナー、自分から勝ちに行って後続との差を広げるだけ。スペシャルウィークの仔が世界にその強さを見せ付けた、2005年のアメリカンオークス招待S(米GI)でした。

*

あとは、かつて述べたことがあるのですが、

  • 春期に行われたオークスにおいて同一種牡馬の仔のワンツーフィニッシュは2003年ただ1回だけ

ということでしょうか。意外に同一種牡馬のワンツーフィニッシュがなされないのが牝馬クラシックの性質でもあります。こんなところに、牡馬の繁殖闘争と、牝馬の順位闘争の違いが見られるのかも知れませんね。「全」ではなく「個」の争いとなる牝馬。各々の個体の持つ能力が高ければ、父系の占有率などは関係なしに、高い順位が得られるのでしょう。

ちなみに、2003年より前の同一種牡馬のワンツーフィニッシュは、1946年の1着ミツマサ(1943.3.30)、2着トヨトシ(1943)まで遡らなければなりません。両馬の父はMan o’War(1917.3.29)の直仔で未出走の名種牡馬である月友(1932.3.13)でした。なお、ミツマサが制した1946年のオークスから施行競馬場が東京へ移動となりました。また、オークスが春期に施行されるようになったのは1953年からです。

*

果たして、今年はどのような血統を持つ馬がオークスの女王となるのでしょうか。18頭が気になりますが、その確認は週の後半に行いたいと思います<(_ _)>

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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