メジロパーマー(1987.3.21)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年は毎週水曜日にお届けしたいと思います。その3回目はメジロ牧場威信の逃げ馬を。

メジロパーマー 牡 鹿毛 1987.3.21生 伊達・メジロ牧場生産 馬主・(有)メジロ牧場 栗東・大久保正陽厩舎

メジロパーマー(1987.3.21)の4代血統表
メジロイーグル
鹿毛 1975.5.2
種付け時活性値:0.75
メジロサンマン
鹿毛 1963.3.26
Charlottesville
鹿毛 1957
Prince Chevalier 1943
Noorani 1950
パラディシア
鹿毛 1957
Aureole 1950
Chenille 1940
アマゾンウォリアー
鹿毛 1960.5.6
★Khaled
鹿毛 1943
Hyperion 1930.4.18
Eclair 1930
War Betsy
栗毛 1948
War Relic 1938
Betsy Ross 1939
メジロファンタジー
黒鹿毛 1981.2.18
仔受胎時活性値:1.25
ゲイメセン
黒鹿毛 1975.5.16
種付け時活性値:1.25
Vaguely Noble
鹿毛 1965
ヴィエナ 1957
Noble Lassie 1956
Gay Missile
鹿毛 1967.3.27
Sir Gaylord 1959.2.12
Missy Baba 1958.5.13
プリンセスリファード
鹿毛 1975.2.5
仔受胎時活性値:1.25
Lyphard
鹿毛 1969
種付け時活性値:1.25
Northern Dancer 1961.5.27
Goofed 1960.3.29
ノーラック
黒鹿毛 1968.4.25
仔受胎時活性値:1.50
Lucky Debonair
鹿毛 1962.5.2
種付け時活性値:1.25
No Teasing
黒鹿毛 1957.4.7
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Aureole4×5、Nearco5×5、Hyperion4×5(父方)>

メジロパーマー(1987.3.21)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
メジロイーグル
(Prince Chevalier系)
ゲイメセン
(Vaguely Noble系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
Lucky Debonair
(Swynford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゲイメセン 4.50 大叔父モガミ
(No.1-s)
2番仔
(2連産目)

父メジロイーグルは中央19戦7勝で京都新聞杯(現GII)を勝ち、菊花賞(現GI)3着、有馬記念(現GI)3着、皐月賞(現GI)4着、宝塚記念(現GI)4着、日本ダービー(現GI)5着と活躍した逃げ馬。種牡馬として稼働年数12年で種付け総数97頭、産駒総数52頭。唯一の重賞勝ち産駒が、孝行息子となったメジロパーマーでした。

「競馬最強の法則」での記事だった記憶していますが、故・中島国治氏が「メジロイーグルを付けさせて欲しい牝馬がいる」と、故・北野豊吉氏に依頼されたところ「よその牝馬には付けさせない。1頭でも仔が増えたらウチの馬が走らなくなる」と言って、断られたことがあったそうな。むぅ。恐るべしはメジロ牧場創始者の信念。

*

第33回宝塚記念(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 12 メジロパーマー 牡5 57 山田泰誠 2:18.6    52.2 470
[+2]
大久保正陽 9
2 6 カミノクレッセ 牡5 57 南井克巳 2:19.1 3 52.3 498
[-6]
工藤嘉見 1
3 5 ミスタースペイン 牡4 56 石橋守 2:19.8 4 52.0 486
[+4]
橋口弘次郎 3
4 2 オースミロッチ 牡5 57 松本達也 2:20.6 5 53.8 498
[+4]
中尾正 12
5 3 ダイタクヘリオス 牡5 57 岸滋彦 2:20.6 アタマ 54.0 474
[+2]
梅田康雄 2

宝塚記念が「メジロ記念」となった、1987年生まれの同期生3頭による、1991年から1993年までの1着のリレー。その2番手を担ったメジロパーマーは、前走新潟大賞典(GIII)4馬身差勝ちから挑んだ勢いそのままに、13頭立て9番人気をあざ笑うかのように独走でGI初勝利を収めたのでした。また、中島氏の配合馬であるカミノクレッセ(1987.5.30)は、今に語り継がれる「春の古馬GIレース3戦連続2着」という銀字塔(!?)を打ち立てのでした。

*

第37回有馬記念(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 メジロパーマー 牡5 56 山田泰誠 2:33.5    37.3 474
[-4]
大久保正陽 15
2 6 レガシーワールド せん3 55 小谷内秀夫 2:33.5 ハナ 34.8 482
[0]
戸山為夫 5
3 1 ナイスネイチャ 牡4 57 松永昌博 2:33.7 1.1/4 34.8 496
[+2]
松永善晴 4
4 7 レッツゴーターキン 牡5 56 大崎昭一 2:33.7 クビ 34.8 454
[0]
橋口弘次郎 10
5 9 オースミロッチ 牡5 56 松本達也 2:33.8 1/2 35.2 502
[+6]
中尾正 11

春のグランプリ制覇がフロック視されたメジロパーマー。けれど、伊達や酔狂でGI勝ち馬になれるものではありません。自身を信じてくれた鞍上の期待に応えて、メジロパーマー。道中ダイタクヘリオス(1987.4.10)に突っつかれ加減になったものの、気分は損ねず、決勝点まで粘り切ったのでした。しっかし、最後の最後、内から凄い脚で伸びて来たレガシーワールド(1989.4.23)に交わされたのかと思いきや、しっかりハナだけ抑え切っていたのは「サスガ」としか言えません。

*

第41回阪神大賞典(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 メジロパーマー 牡6 59 山田泰誠 3:09.2 レコード 50.2 474
[0]
大久保正陽 3
2 2 タケノベルベット 牝4 56 武豊 3:09.3 1/2 48.9 448
[+4]
小林稔 2
3 7 ナイスネイチャ 牡5 58 南井克巳 3:09.4 クビ 49.5 506
[+8]
松永善晴 1
4 9 エリモパサー 牡6 57 猿橋重利 3:10.2 5 50.6 520
[0]
沖芳夫 8
5 11 レッツゴーターキン 牡6 59 大崎昭一 3:11.2 6 51.5 454
[0]
橋口弘次郎 4

阪神大賞典は、いつの時代も、強い馬が何かしらの記憶を残してくれるレースです。もしかしたら、もう見られないかも知れない、別定GIIにおける斤量59kg。GI馬の証である斤量を背負ったメジロパーマー、大逃げを打ち、最後の直線でナイスネイチャ(1988.4.16)に競りかけられたものの退け、タケノベルベット(1989.3.13)の追撃も許さず、3分9秒2という、馬場が重かった当時の阪神芝3000mのレコードタイムでの勝利を収めました。

*

真に強くなければ、GI2勝、GII1勝、GIII2勝の重賞5勝は果たせません。名コンビだった山田泰誠騎手(現調教助手)の言のとおり「パーマーは本当に強い馬なんです」。結果的に引退レースとなった満7歳の日経新春杯(GII)でも、60.5kgの斤量を背負いながら、ちゃんと2着に踏ん張っていました。強いものは強い。メジロパーマー、私が競馬者としての最初期に出会った、印象深い名馬の1頭です。

今は、名前は変わったものの、生まれ故郷の洞爺で余生を過ごしている、メジロパーマー。僚馬メジロライアン(1987.4.11)と共に、メジロマックイーン(1987.4.3)の分も、いつまでも元気に長生きして欲しいと願います。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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