第75回菊花賞(GI)の勝ち馬。

トーホウジャッカル 牡 栗毛 2011.3.11生 日高・竹島幸治氏生産 馬主・東豊物産株式会社 栗東・谷潔厩舎

トーホウジャッカル(2011.3.11)の4代血統表
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:1.75

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
Nijinsky 1967.2.21
シル 1970.4.22
レディーシラオキ
鹿毛 1978.4.3
セントクレスピン 1956
ミスアシヤガワ 1964.5.24
トーホウガイア
栗毛 2001.4.26
仔受胎時活性値:0.25
Unbridled’s Song
芦毛 1993.2.18
種付け時活性値:1.75
Unbridled
鹿毛 1987.3.5
Fappiano 1977.5.19
Gana Facil 1981.2.9
Trolley Song
芦毛 1983.4.13

Caro 1967.4.11

Lucky Spell 1971.1.28
Agami
鹿毛 1995.2.27
仔受胎時活性値:1.25
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:0.25
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Agacerie
鹿毛 1981.4.7
仔受胎時活性値:1.25
Exclusive Native
栗毛 1965.4.17
種付け時活性値:1.75
Quiet Charm
黒鹿毛 1971.2.25
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4、Nearctic5×5(母方)>

トーホウジャッカル(2011.3.11)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
スペシャルウィーク
(Halo系)
Unbridled’s Song
(Mr.Prospector系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
Exclusive Native
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
スペシャルウィーク 3.00 半姉トーホウアマポーラ
(No.16-a)
4番仔
(4連産目)

*

では、以下にトーホウジャッカルのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Agacerie 1981.4.7 米9勝 ヴァインランドH(GIII) フラワーボウルH(米GI)3着
|Quiet Aggie 1994.2.2 米1勝
||Red Terror 2000.10.13 豪3勝 ATCフランクパッカープレイト(GIII)
|Agami 1995.2.27 仏英0勝
||トーホウガイア 2001.4.26 中央0勝+地方9勝
|||トーホウアマポーラ 2009.1.29 現役 CBC賞(GIII)
|||トーホウジャッカル 2011.3.11 (本馬) 菊花賞(GI) 神戸新聞杯(GII)3着

「スタミナの源泉は母方」と思っている私にとって、軽快な母系は超長距離では軽視してしまいがちなのです。でも、もはやそんな時代では無いのですね。そしてまた、半姉がCBC賞で連対しているクラシック勝ち馬といえば、かの栗毛の世紀末覇王を思い出してしまいます。

*

第75回菊花賞(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 トーホウジャッカル 牡3 57 酒井学 3:01.0 世界
レコード
34.5 484
[0]
谷潔 3
2 4 サウンズオブアース 牡3 57 蛯名正義 3:01.1 1/2 34.4 496
[+8]
藤岡健一 4
3 10 ゴールドアクター 牡3 57 吉田隼人 3:01.7 3 1/2 35.0 476
[-2]
中川公成 7
4 12 タガノグランパ 牡3 57 菱田裕二 3:01.8 3/4 34.8 490
[+10]
松田博資 10
5 6 ショウナンラグーン 牡3 57 吉田豊 3:01.8 クビ 34.6 474
[-8]
大久保洋吉 6

「やはり運と縁を大事にしないといけない」と思った、レース後でした。

それは余談で記しますが、トーホウジャッカルと酒井学騎手、先行5番手から終始リズムよく進めて、直線でも最内からのサウンズオブアース(2011.4.12)と蛯名正義騎手の追撃を振り切って、見事な菊花賞制覇。尾花栗毛に白色の帽子、「赤、青十字襷、袖白縦縞」の勝負服、左腕を突き上げてのガッツポーズ。鞍上の酒井騎手はデビュー17年目の菊花賞初騎乗初制覇、谷潔調教師にとっても開業20年目のGI初勝利、そしてまた種牡馬スペシャルウィークにとってもJRAGIを制した初めての牡馬産駒となりました。

そうして終わってみれば、淀芝3000mを3分1秒0というスーパーレコード!! 勝手に世界レコードと書きましたが、間違いなく世界レコードでしょう(^^;)

第75回菊花賞(GI)のラップタイム
   1F 2F 3F 4F 5F 6F 7F 8F 9F 10F 11F 12F 13F 14F 15F
1F毎 13.0 12.0 12.0 12.0 11.9 11.7 12.4 12.5 12.3 12.4 12.2 11.7 11.7 11.6 11.6
累計 13.0 25.0 37.0 49.0 60.9 72.6 85.0 97.5 109.8 122.2 134.4 146.1 157.8 169.4 181.0

最初の1000mが60秒9、1000mから2000mが61秒3、そして2000mから3000mが58秒8。淀みなく流れた淀の芝3000m、内枠を利してのレースだったにせよ、これを先行して押し切ったのですから、紛れも無く強いトーホウジャッカル。父スペシャルウィークが2着に敗れた無念を晴らしました。

生まれ日があの2011年3月11日、そして2歳時には腸炎で生死をさまよったというトーホウジャッカルが成し遂げたのは、デビューから149日という2歳戦が始まって以降の最短日数での菊花賞制覇。「菊花賞馬にフロックなし」は、よくよく知られた格言ですが、トーホウジャッカルのこれからが、ただただ楽しみになる菊花賞でした。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

  

#余談其の壱。トーホウジャッカルの生産は竹島幸治さん(=竹島牧場)ですが、縁あって、竹島牧場さんのスタッフの方とWEB上でやりとりさせて頂いたことが、かつてありました。竹島牧場さんの中央重賞初制覇となった、2008年のトーホウシャイン(2003.5.17)によるマーメイドS(GIII)の時のことでした。ああ、そう言えば、トーホウシャインの父もスペシャルウィークでしたね(^^;)

#余談其の弐。皆様もよくご存知のはずのPed Net。今週の週初めに「菊花賞の出走予定馬の確認をしておこう」と思い確認していたところ、トーホウジャッカルの登録が無かったんですね。ええ、オオハシさん、登録しましたよ。アドマイヤランディ(2011.4.29)と共に(^^;)

コメント

  1. ゴリ より:

    ようやくスペシャルウィークの牡馬がGⅠを勝ちましたね。
    この秋は、SSフリー、ゼロ交配がポイントになるのでは、と密かに思っております。
    この過酷なペースで走って、上がりの状態が心配ですが、ブチコとともに、派手なルックスでこれからも楽しませてほしいものです。

  2. ゴリ より:

    ここ2年、SS系連産馬が勝っているマイルCSですが、人気をみると今年も、なんですかね…
    見てみると、血統表上SSなし→サンレイレーザー。SSゼロ→ミッキーアイル、タガノグランパ。
    父非SS系→ロゴタイプ(初仔)、グランプリボス。あと、空胎後→クラレント
    こうやって挙げてみると、ミッキーアイル以外は人気どころがはずれますが、みんな外枠なんですよね…

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