エリモエクセル(1995.5.18)。

エリモエクセル 牝 栗毛 1995.5.18生 えりも・えりも農場生産 馬主・山本慎一氏 栗東・加藤敬二厩舎

エリモエクセル(1995.5.18)の4代血統表
ロドリゴデトリアーノ
栗毛 1989.5.27
種付け時活性値:1.25
El Gran Senor
鹿毛 1981.4.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Sex Appeal
栗毛 1970.5.12
Buckpasser 1963.4.28
Best in Show 1965.4.29
Hot Princess
栗毛 1980.4.9
ホットスパーク
栗毛 1972.2.22
Habitat 1966.5.4
Garvey Girl 1960
Aspara
栗毛 1972
Crimson Satan 1959.5.4
Courtside 1965.3.27
エリモファンタジー
栗毛 1986.4.28
種付け時活性値:2.00(0.00)

Riverman
鹿毛 1969
種付け時活性値:0.00
Never Bend
鹿毛 1960.3.15
Nasrullah 1940.3.2
Lalun 1952
River Lady
鹿毛 1963.5.17
Prince John 1953.4.6
Nile Lily 1954.3.23
Share the Fantasy
栗毛 1980.5.4
種付け時活性値:1.25
Exclusive Native
栗毛 1965.4.17
種付け時活性値:1.50
Raise a Native 1961.4.18
Exclusive 1953.4.12
Misukaw
栗毛 1973.3.16
種付け時活性値:1.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.75
Dihela
栗毛 1966
種付け時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×4、Nearco5×5、Native Dancer5×5>

エリモエクセル(1995.5.18)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Exclusive Native
(エリモファンタジー)
6.25 or 4.25 祖母が米GI勝ち馬
(No.1-K)
4番仔
(空胎後)

*

では、以下にエリモエクセルのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Share the Fantasy 1980.5.4 米3勝 スピナウェイS(GI)ほか
|エリモパッション 1992.5.17 中央0勝
|||エリモブライアン 1997.4.2 中央4勝 ステイヤーズS(GII)ほか
|||エリモシャルマン 1999.3.26 中央4勝 ステイヤーズS2着ほか
|エリモファンタジー 1986.4.28 仏0勝
||エリモエクセル 1995.5.18 (本馬) 中央6勝 オークス(GI) 中京記念(GIII) 府中牝馬S(GIII) マーメイドS(GIII)
|Wesaam 1989.2.16 米英4勝 ローレルターフC(米GIII)2着ほか
|Lismore Lady 1991.3.10 米0勝
||Lismore Knight 2000.1.28 北米4勝 アーリントンクラシックS(米GII) サマーS(加GII)

2歳夏の牝馬限定6ハロンGI勝ち馬の子孫が、12ハロン以上の重賞でバンバン活躍するあたりに、この1号族の持つ底力を思います。

*

第59回オークス(GI)の結果(上位5頭。年齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 エリモエクセル 牝3 55 的場均 2:28.1    34.6 422
[+10]
加藤敬二 7
2 14 エアデジャヴー 牝3 55 横山典弘 2:28.3 1 1/4 34.6 436
[+12]
伊藤正徳 2
3 16 ファレノプシス 牝3 55 武豊 2:28.4 1/2 34.8 430
[+6]
浜田光正 1
4 12 ラティール 牝3 55 藤田伸二 2:28.6 1 1/2 35.6 476
[-6]
加藤敬二 5
5 11 ナオミシャイン 牝3 55 岡部幸雄 2:28.7 1/2 35.4 436
[0]
清水利章 6

*

1995年生まれ世代を振り返る記事の掉尾を飾るのは、オークス(GI)ウィークにふさわしく、オークス馬エリモエクセル。

第59回オークス。快晴の東京競馬場、緑映えるターフ、最後の直線で馬場中央を軽やかに駆けてきたのは、忘れな草賞(OP)1着からやって来たエリモエクセル。赤の帽子に「水色、赤袖、黄二本輪」の勝負服をまとった的場均騎手(当時)の紐手綱に操られて、栗毛が鮮やかに伸びました。

素質の高い馬が揃っていた1995年生まれ世代の牝馬たち。オークスは、桜花賞(GI)を阪神競馬場において行われた同レースのレコード1分34秒0で制したファレノプシス(1995.4.4)を始めとする、桜花賞上位組の再戦になるのかと思われていました。

けれど、桜花賞と同日に走っていた別路線組にも強い馬がいたのでした。

忘れな草賞の勝ち馬が府中の杜で見せた末脚は、まさに「Forget me not」。「私を忘れないで」と、422kgの小さな身体が、東京芝2400mの大舞台で、その存在を印象付けたのでした。

*

額の星から鼻梁に薄く延びる白い流星、ボンボンがちょこんと最上部に乗ったたてがみ、そして美しい栗毛。さながら「小さな貴婦人」だった、エリモエクセル。加藤敬二厩舎の先輩であるノースフライト(1990.4.12)の担当でもおなじみだった石倉幹子厩務員に引かれて歩く姿が、今でも、目を閉じれば浮かびます。

現在のエリモエクセルは、生まれ故郷である北海道のエクセルマネジメント(旧・えりも農場)で繁殖牝馬として過ごしています。女盛りの16歳、今年は不受胎後の7番仔として2月4日に父アドマイヤムーン(2003.2.23)の栗毛の娘を産んだということ。もうそろそろ、ね。自身と変わらぬ程の成績、いえ、自身を超える成績を残してくれる仔を期待したいものです。

ともあれ、今週は後輩牝馬たちの府中芝2400mの戦いを見守ってあげてくださいね。

*

という訳で、

  • グラスワンダー(1995.2.18)
  • マイネルラヴ(1995.3.8)
  • エルコンドルパサー(1995.3.17)
  • ウイングアロー(1995.3.25)
  • ファレノプシス(1995.4.4)
  • エアジハード(1995.4.9)
  • アインブライド(1995.4.14)
  • セイウンスカイ(1995.4.26)
  • アグネスワールド(1995.4.28)&キングヘイロー(1995.4.28)
  • スペシャルウィーク(1995.5.2)

そしてエリモエクセルと辿ってきた1995年生まれ世代の活躍馬たちを紹介する記事もこれにて終幕です。

丸3ヶ月間お付き合いくださいまして、誠に有り難うございました<(_ _)>

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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