アグネスワールド(1995.4.28)とキングヘイロー(1995.4.28)。

最強世代の古馬になってからのスプリントGI勝ち馬の2頭は同じ誕生日。アグネスワールドとキングヘイロー。

アグネスワールド 牡 黒鹿毛 1995.4.28生 米国・カルメットファーム生産 馬主・渡辺孝男氏 栗東・森秀行厩舎

アグネスワールド(1995.4.28)の4代血統表
Danzig
鹿毛 1977.2.12
種付け時活性値:0.25
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947
Pas de Nom
黒鹿毛 1968.1.27
★Admiral’s Voyage
黒鹿毛 1959
Crafty Admiral 1948
Olympia Lou 1952
Petitioner
鹿毛 1952
Petition 1944
Steady Aim 1943
Mysteries
黒鹿毛 1986
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Seattle Slew
黒鹿毛 1974.2.15
種付け時活性値:0.75
Bold Reasoning
黒鹿毛 1968.4.29
Boldnesian 1963.4.14
Reason to Earn 1963
My Charmer
鹿毛 1969.3.25
Poker 1963.3.20
Fair Charmer 1959.2.3
Phydilla
鹿毛 1978
仔受胎時活性値:1.75
★Lyphard
鹿毛 1969
種付け時活性値:0.00
Northern Dancer 1961
Goofed 1960.3.29
Godzilla
栗毛 1972
仔受胎時活性値:1.25
Gyr
栗毛 1967
種付け時活性値:1.00
Gently
芦毛 1962
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer2×4>

アグネスワールド(1995.4.28)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Gyr
(Godzilla)
5.25 or 3.25 半兄ヒシアケボノ
(No.6-B)
4番仔
(2連産目)

その名の通り、ワールドワイドな活躍を見せたアグネスワールド。北九州短距離S(OP)を勝った折の勝ち時計1分6秒5は、今を以て芝1200mの日本レコード。その快速で制した重賞はジュライC(英GI)、アベイユ・ド・ロンシャン賞(仏GI)、全日本3歳優駿(現全日本2歳優駿、当時GII、現JpnI)、CBC賞(当時GII、現GIII)、函館3歳S(現函館2歳S、GIII)と5つ。海外遠征時は、いつでも「お爺ちゃん」ドージマムテキ(1990.3.31)と一緒でした。

種牡馬としては、統一重賞ではアグネスジェダイ(2002.2.11)が現時点で通算6勝と気を吐きましたが、JRA重賞ではカズサライン(2002.3.13)がファルコンS(GIII)を制したくらいです。快足を伝えるべく期待されましたけれど、受胎率の低さがネックとなってしまったようで、2009年のシーズンを最後に種牡馬を引退してしまいました。ただ、それでもシャトル繋養先の豪州に残した産駒からは、コーフィールドギニー(豪GI)を制したWonderful World(2003.9.1)が父系の継承を果たすべく種牡馬入りしています。

#受胎率が気になったので調べてみたのですが、日本での総種付頭数312頭に対して、総生産頭数114頭。単純計算で36.5%。中央と地方を合わせた初年度産駒のAEIは2.06と好調で、通算の出走頭数91頭に対する勝馬頭数67頭で勝ち上がり率は73.6%とハイアベレージ。駒が増えれば、同じDanzig直仔のアジュディケーティング(1987.4.27)のようになれたかも知れません。残念。

*

キングヘイロー 牡 鹿毛 1995.4.28生 新冠・協和牧場生産 馬主・浅川吉男氏 栗東・坂口正大厩舎

キングヘイロー(1995.4.28)の4代血統表
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
種付け時活性値:0.75
Lyphard
鹿毛 1969
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Goofed
栗毛 1960.3.29
Court Martial 1942
Barra 1950
Navajo Princess
鹿毛 1974.3.31
Drone
芦毛 1966
Sir Gaylord 1959.2.12
Cap and Bells 1958
Olmec
栗毛 1966
Pago Pago 1960
Chocolate Beau 1958
グッバイヘイロー
栗毛 1985.2.12
仔受胎時活性値:0.25
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
種付け時活性値:1.75
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947 ♀
Pound Foolish
鹿毛 1979
仔受胎時活性値:1.25
Sir Ivor
鹿毛 1965.5.5
種付け時活性値:1.25
Sir Gaylord 1959
Attica 1953
Squander
鹿毛 1974
仔受胎時活性値:1.00
Buckpasser
鹿毛 1963.4.28
種付け時活性値:0.50
Discipline
鹿毛 1962
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Turn-to5×4×5、Sir Gaylord4×4、Almahmoud(♀)5×4、Tom Fool5×5>

キングヘイロー(1995.4.28)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Halo
(Almahmoud)
3.25 母が米GI7勝の名牝
(No.8-H)
4番仔
(4連産目)

第30回高松宮記念(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 キングヘイロー 牡5 57 柴田善臣 1:08.6    34.9 490
[-4]
坂口正大 4
2 7 ディヴァインライト 牡5 57 福永祐一 1:08.6 クビ 34.9 460
[-4]
伊藤正徳 8
3 5 アグネスワールド 牡5 57 武豊 1:08.7 クビ 35.6 510
[+2]
森秀行 2
4 16 ブラックホーク 牡6 57 横山典弘 1:08.7 ハナ 35.2 534
[+10]
国枝栄 1
5 4 トキオパーフェクト 牡5 57 岡部幸雄 1:08.8 1/2 34.7 456
[-6]
古賀史生 9

「父ダンシングブレーヴ×母グッバイヘイロー」という世界的良血馬、キングヘイロー。父母のGI勝利数を合わせると「11」のキングヘイロー、通算11度目の挑戦でつかんだGI勝利が、スプリント戦になるとは思いも寄りませんでした。いえ、純然たるスプリンターとは誰も思っていないでしょう?皐月賞(GI)2着、菊花賞(GI)5着、有馬記念(GI)4着と2000m以上のGIでも好戦しています。特に菊花賞の走破時計3分3秒9は、スタミナも持ち合わせていなければ到底叩き出せるものではありません。キングヘイローの身体能力の高さは衆目の一致するところ。あとは気持ちの問題だけでした。

そんな天才肌の良血馬は繁殖に入ってから真価を発揮していますね。無敗でオークス(GI)、秋華賞(GI)、実質的にはエリザベス女王杯(GI)もぶっこ抜いたカワカミプリンセス(2003.6.5)、2009年の高松宮記念で父仔制覇を遂げその年の秋にはスプリンターズS(GI)も制したローレルゲレイロ(2004.5.3)と、2頭のGI勝ち馬の父となっています。ローレルゲレイロの宮記念は、父と同じ7枠13番からの発進でした。下地の色は違いますけれど、共に白玉霰の勝負服。ローレルゲレイロが宮記念で1着した折、「あー、父仔揃って○がいっぱいの勝負服やなぁ」と思ったものです(^^)

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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