第71回桜花賞(GI)の勝ち馬。

マルセリーナ 牝 鹿毛 2008.2.17生 千歳・社台ファーム生産 馬主・(有)社台RH 栗東・松田博資厩舎

マルセリーナ(2008.2.17)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
マルバイユ
鹿毛 2000.2.10
仔受胎時活性値:1.75
Marju
黒鹿毛 1988.3.12
種付け時活性値:0.75
ラストタイクーン
鹿毛 1983.5.9
トライマイベスト 1975.4.28
Mill Princess 1977.5.21
Flame of Tara
鹿毛 1980.4.20
アーテイアス 1974.2.26
Welsh Flame 1973
Hambye
鹿毛 1994.3.10
仔受胎時活性値:1.25
Distant Relative
鹿毛 1986.3.10
種付け時活性値:1.75
Habitat 1966.5.4
Royal Sister 1977.4.15
Paglietta Gener
鹿毛 1986.4.6
仔受胎時活性値:1.75
★Final Straw
栗毛 1977.3.4
種付け時活性値:0.00
Miss Puddleduck
鹿毛 1981.4.16
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

マルセリーナ(2008.2.17)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Distant Relative
(Hambye)
5.75 母が仏GI勝ち馬
(No.9-F)
3番仔
(3連産目)

以下にマルセリーナのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Paglietta Gener 1986.4.6 伊3勝
|Jalcamin 1992.2.16 伊5勝 クリテリウムディローマ(GIII)3着
|Hambye 1994.3.10 伊5勝
||マルバイユ 2000.2.10 伊仏英11勝 アスタルテ賞(現ロートシルト賞、仏GI)ほか伊重賞2勝
|||マルセリーナ 2008.2.17 (本馬) 桜花賞(GI) エルフィンS(OP)

母マルバイユはアスタルテ賞がGIに昇格した初年である2004年の勝ち馬です。他にもエミリオトゥラティ賞(伊GII)、セルジオクマニ賞(伊GIII)と重賞を都合3勝。勝った3重賞の距離はいずれも1600m。マイルのスペシャリストの仔が、1600mのJapanese 1000 Guineasの勝ち馬になった訳です。道理。

*

第71回桜花賞(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 8 マルセリーナ 牝3 55 安藤勝己 1:33.9    34.3 452
[+4]
松田博資 2
2 16 ホエールキャプチャ 牝3 55 池添謙一 1:34.0 3/4 34.3 454
[-6]
田中清隆 1
3 17 トレンドハンター 牝3 55 岩田康誠 1:34.1 3/4 34.2 474
[+2]
松田博資 4
4 14 メデタシ 牝3 55 浜中俊 1:34.3 1 1/4 34.8 420
[-2]
音無秀孝 11
5 1 フォーエバーマーク 牝3 55 吉田豊 1:34.5 1 1/4 36.0 488
[-4]
矢野英一 12

父ディープインパクトに種牡馬としての初のGIタイトルをプレゼントした孝行娘マルセリーナ。その走る姿が、やはりディープインパクトを感じさせます。手足の軽いフットワークで、見事に差し脚合戦を制しました。

松田博資厩舎は大エースがいなくとも1着3着。松田師は牝馬づくりが本当にお上手。ブゼンダイオー(1974.5.25)の娘コスモドリーム(1985.6.13)に始まり、ベガ(1990.3.8)、ブゼンキャンドル(1996.4.24)、ブエナビスタ(2006.3.14)、レーヴディソール(2008.4.8)、そしてマルセリーナと6頭のGI勝ち馬を送り込まれています。その手腕の確かさ。

そして鞍上の安藤勝己騎手。キストゥヘヴン(2003.4.25)、ダイワスカーレット(2004.5.13)、ブエナビスタに続いて、マルセリーナで桜花賞4勝目。名手は騎乗数を抑えられていますけれど、いざという時に勝負強さを見せ続けられています。サスガと言う他ありません。

マルセリーナ。後から気付けばベガと同じ「4枠8番」、「9号族F分枝系」、そして「父初年度産駒」。母系からは距離が延びた時に懸念を感じないでもないです。けれど、鞍上の「距離が延びてもOK」宣言もあり、3歳春の牝馬同士の争いならば乗り切ってしまいそうです。

同厩舎のレーヴディソールから託されたのは、まさに飛翔の夢。飛ぶ走りを見せた父が駆けた府中芝2400m、愛娘が同じように飛べるのか。マルセリーナ、2冠を狙うオークス(GI)でも楽しみにしたいと思います。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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