第60回毎日王冠(GII)の勝ち馬。

カンパニー 牡 鹿毛 2001.4.24生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・近藤英子氏 栗東・音無秀孝厩舎

カンパニー(2001.4.24)の4代血統表
ミラクルアドマイヤ[A]
鹿毛 1995.3.3
種付け時活性値:1.25
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ
黒鹿毛 1976.219
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
バレークイーン
鹿毛 1988.4.16
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Sun Princess
鹿毛 1980.5.18
★イングリッシュプリンス 1971.5.8
Sunny Valley 1972
ブリリアントベリー
栗毛 1990.4.11
仔受胎時活性値:0.50
ノーザンテースト[A]
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park 1957.5.10
Lady Angela 1944 ♀
クラフテイワイフ
栗毛 1985.1.17
仔受胎時活性値:1.00
Crafty Prospector[x]
栗毛 1979.4.7
種付け時活性値:1.25
★Mr. Prospector 1970.1.28
Real Crafty Lady 1975.4.2
Wife Mistress
栗毛 1979.4.20
仔受胎時活性値:1.25
Secretariat[A]
栗毛 1970.3.30
種付け時活性値:0.00
Political Payoff
栗毛 1969.3.3
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×3、Hyperion5×5、Lady Angela(♀)5×4(母方)>

カンパニー(2001.4.24)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ミラクルアドマイヤ 3.00 半兄レニングラード
(No.9-A)
6番仔
(6連産目)
第60回毎日王冠(GII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 カンパニー 牡8 58 横山典弘 1:45.3    33.0 462
[-4]
音無秀孝 4
2 6 ウオッカ 牝5 57 武豊 1:45.5 1 33.8 498
[+6]
角居勝彦 1
3 3 ハイアーゲーム 牡8 57 木幡初広 1:45.8 2 33.2 508
[-10]
大久保洋吉 10
4 11 ナムラクレセント 牡4 57 小牧太 1:45.8 アタマ 33.8 498
[+4]
福島信晴 5
5 10 サンライズマックス 牡5 57 岩田康誠 1:46.0 1 1/4 33.4 442
[-2]
増本豊 6
第60回毎日王冠(GII)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.0-11.3-11.5-12.2-12.0-11.7-10.9-11.1-11.6
上り 4F 45.3-3F 33.6

好スタートから逃げる形となったウオッカ(2004.4.4)。もしかしたら、本当はあまり行きたくなかったのかもと思えた向こう正面。しかし、それでも受けて立つ競馬をするのが単勝1.3倍の1番人気馬。直線も堂々と抜け出しにかかり、勝利を収めるかに思えたラスト1ハロン過ぎ。内ラチ沿いから脚色よく差し込んで来たのは、古豪カンパニー。一歩一歩差を詰めて、最後にはウオッカに1馬身差をつけての快勝でした。上がり3ハロン33秒0のカミソリ脚、8歳秋を迎えてもなお盛ん、ただただお見事でした。

また、音無秀孝厩舎は10分前に行われた京都大賞典(GII)のオウケンブルースリ(2005.2.24)に続いて、東西でGII勝利という結果でした。厩舎のエース格2頭の競演、これもまたお見事でした。併せて、気が付けばカンパニー、オウケンブルースリ共にトニービンの直孫で、共に非サンデーサイレンス(1986.3.25)の血統構成ですね。

では、以下にカンパニーのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

クラフティワイフ 1985.1.17 米7勝
|ブリリアントベリー 1990.4.11 中央3勝
||ニューベリー 1998.5.8 中央9勝+地方1勝 OP特別3勝 京都金杯(GIII)2着
||レニングラード 1999.4.29 中央4勝 アルゼンチン共和国杯(GII)
||カンパニー 2001.4.24 (本馬) 大阪杯(GII) 中山記念(GII)2回 毎日王冠(GII) マイラーズC(GII) 京阪杯(GIII) 関屋記念(GIII)
|ビッグショウリ 1991.4.5 中央7勝+地方4勝 マイラーズC(GII)
|キョウエイフォルテ 1994.3.15 中央6勝 シリウスS(GIII)3着
|クラフティゴールド 1996.2.22 中央6勝 小倉3歳S(現JpnIII)3着
|エヴリウィスパー 1997.3.13 中央0勝
||ダークメッセージ 2003.2.14 現役 門松S(OP) 日経新春杯(GII)2着&3着 シリウスS(GIII)2着&3着
||ケアレスウィスパー 2004.2.4 現役 関東オークス(JpnII)2着
||トーセンジョーダン 2006.2.4 現役 ホープフルS(OP) 共同通信杯(GIII)2着
|ビッグテースト 1998.3.9 中央6勝 中山グランドジャンプ(J・GI)
|スパイキュール 2000.4.4 中央7勝 ベテルギウスS(OP) ダート7戦7勝
|バトルバニヤン 2004.4.1 現役 カシオペアS(OP) 富士S(GIII)3着

クラフティワイフを祖とする子孫馬たちは、いわゆるクズ馬が出ないということで知られていますね。確認したところ、2009年10月11日現在、クラフティワイフの仔だけで中央54勝(!!)を挙げています。活力は孫の代になってもまったく落ちず、↑の図に現れるようにカンパニーを始めとする重賞勝ち馬や好戦馬たちが輩出されています。

重賞に関しては4歳時GIII1勝、5歳時GII1勝、6歳時GIII1勝、7歳時GII2勝、8歳時GII2勝。積み重ねて重賞7勝、タダ者では為し得ない5年連続重賞制覇。GIの勲章を加えることが出来れば、良繁殖族かつ非サンデーサイレンスの血が次代に活かされるでしょう。根幹距離でもGII2勝、GIII1勝ですから、やってやれないことは無し。カンパニー、8歳の秋冬、ぜひとも頑張って欲しいものです。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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