第45回小倉記念(GIII)の勝ち馬。

(地)ダンスアジョイ 牡 黒鹿毛 2001.4.12生 門別・白瀬明氏生産 馬主・加藤泰章氏 栗東・松永幹夫厩舎

ダンスアジョイ(2001.4.12)の4代血統表
ダンスインザダーク[A]
鹿毛 1993.6.5
種付け時活性値:1.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ダンシングキイ
鹿毛 1983.5.21
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Key Partner
鹿毛 1976.3.26
Key to the Mint 1969.3.9
Native Partner 1966.4.5
ナイルスター
鹿毛 1992.4.6
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

トニービン[A]
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:0.00
カンパラ
黒鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
ハルツーム
鹿毛 1986.4.5
仔受胎時活性値:1.25
[ナイルスターは2連産目の2番仔(生後直死含む)]
ターゴワイス[B]
黒鹿毛 1970.4.10
種付け時活性値:1.75
Round Table 1954.4.6
Matriarch 1964.3.3
シヤダイナイル
黒鹿毛 1972.6.4
仔受胎時活性値:1.25
[ハルツームは5連産目以降の5番仔以降の仔]
マリーノ[B]
栗毛 1956.3.6
種付け時活性値:1.75
リリーオブザナイル
黒鹿毛 1966.4.13
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:なし>

ダンスアジョイ(2001.4.12)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ダンスインザダーク 5.75 or 3.75 アスワンと同牝系
(No.10-A)
4番仔
(4連産目)
第45回小倉記念(GIII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 (地)ダンスアジョイ 牡8 55 角田晃一 1:58.3    35.2 516
[+4]
松永幹夫 16
2 9 ホッコーパドゥシャ 牡7 56 武豊 1:58.3 ハナ 35.2 482
[0]
村山明 1
3 14 クラウンプリンセス 牝5 53 太宰啓介 1:58.3 クビ 35.4 484
[-4]
橋口弘次郎 9
4 13 エーティーボス 牡5 54 幸英明 1:58.3 ハナ 35.3 488
[+6]
湯窪幸雄 10
5 4 エリモハリアー せん9 57 佐藤哲三 1:58.4 クビ 34.8 454
[+10]
田所秀孝 17
第45回小倉記念(GIII)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.2-10.9-11.6-12.4-12.1-11.6-11.7-11.6-11.8-12.4
上り 4F 47.5-3F 35.8

1着から13着までが0秒4差に収まるという大混戦を制したのは、内を突いた16番人気馬ダンスアジョイ。角田晃一騎手が松永幹夫厩舎に初めての重賞制覇をもたらしました。思えば「文テキ一門」のいとこ弟子どうし。「徒弟制度」などと口に出してしまえば時代遅れな感もあるかもしれませんけれど、共に騎手として厩舎に所属されていた時分は、渡辺栄厩舎、山本正司厩舎からフリーになることは無かったのでした。そんな、かつてはシスタートウショウ(1988.5.25)イソノルーブル(1988.3.13)の主戦としてクラシックの舞台でしのぎを削った両者が、手と手を合わせての勝利。それにしても、角田晃一38歳、松永幹夫42歳。ご両名の年齢を改めて確認すると、共にその容姿はなんという若々しさでしょう(^_^.)

また、今回1番人気に推されたホッコーパドゥシャ(2002.6.8)を管理されている村山明調教師。ダンスアジョイの戦歴をたどれば、そのデビュー戦の鞍上が当時の村山明騎手でした。そして、ダンスアジョイにJRA初勝利をプレゼントしたのが当時の松永幹夫騎手、JRA2勝目の折の鞍上が角田騎手。ついで、今回のホッコーパドゥシャに騎乗していた武豊騎手もダンスアジョイに騎乗されたことがあります。

見れば第45回小倉記念は、ダンスアジョイに騎乗し勝利を収めたことがある調教師と騎手のコンビが1着、ダンスアジョイに騎乗したことがある調教師と騎手のコンビが2着という結果でした。

では、以下にダンスアジョイのごくごくごく簡単な近親牝系図を示します。

シャダイナイル 1972.6.4 中央2勝
|ハルツーム 1986.4.5 中央0勝
||ナイルスター 1992.4.6 地方3勝
|||ダンスアジョイ 2001.4.12 (本馬) 小倉記念(GIII)

曾祖母の代からの分枝ではダンスアジョイが初めてのブラックタイプとなるようです。さかのぼれば、4代母リリーオブザナイルの仔にアスワン(1979.5.14)がいます。同馬は中央3勝でNHK杯(旧GII)、京成杯(現JpnIII)の勝ち馬。従兄に仏2000ギニー(GI)馬にして名種牡馬のRiverman(1969)がいる良血ということも手伝い、現役引退後はノーザンテースト(1971.3.15)の後継種牡馬として活躍しました。また、アスワンは当時の社台ファーム生産馬にして吉田善哉さんの持ち馬としては珍しい冠名の付かない馬として知られています。「ナイルの百合」の仔で「アスワン」というのが洒落ています。

最近は高齢馬の重賞制覇にそう驚かなくなったものの、それでも満8歳の夏でのGIII勝利はただただ立派でした。ちょっとクビの高い走法で詰めの甘さを感じられたこともありましたが、齢重ねて、見事に跳ね返しました。ダンスアジョイ、これからも松永調教師、角田騎手と共に頑張って欲しいものです。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

余談。まったくもって個人的に振り返ると、ダンスアジョイは「マルブツシルヴァー&イントゥザグルーヴ&ダンスアジョイ」の組み合わせで決着した2007年2月24日の千里山特別において、1点で3連複を取らせてもらったことを今でも思い出します(^_^.)。何にも考えずに応援したい馬と人を組み合わせたら当たったという幸運でした。まま、2年以上前の古い馬券の記憶を覚えているということは、それだけ、近来に当たった記憶が無いということの証左でもあります(大笑)

コメント

  1. ゴリ より:

    武豊騎手がご自身のブログでこのレースを回顧した中で、角田騎手の騎乗を賞賛し、彼には昔から「特異な勝負勘」があると述べています。確かにそれを感じさせるレースだったと思います。

タイトルとURLをコピーしました