4頭のGI勝ち馬を輩出した母-其の弐-。

其の壱でご紹介したDahlia(1970.3.25)に続いてお届けするのは、その子息や玄孫によってやはり日本にも縁が深いFall Aspenを。

Fall Aspen 牝 栗毛 1976.3.9生 米国・J.M.ロブリング氏生産 馬主・J.M.ロブリング氏ほか 米国・J.E.ピコウ厩舎

Fall Aspen(1976.3.9)の4代血統表
Pretense[A]
黒鹿毛 1963.4.19
種付け時活性値:1.00
Endeavour
黒鹿毛 1942
British Empire
鹿毛 1937
Colombo 1931
Rose of England 1927
Himalaya
鹿毛 1931
Hunter’s Moon 1926
Partenope 1916
Imitation
栗毛 1951
Hyperion
栗毛 1930.4.18
Gainsborough 1915.1.24
Selene 1919 ♀
Flattery
栗毛 1938
★Winalot 1921
Fickle 1929
Change Water
栗毛 1969.4.7
仔受胎時活性値:1.50

Swaps[C]
栗毛 1952.3.1
種付け時活性値:0.00
★Khaled
鹿毛 1943
Hyperion 1930.4.18
Eclair 1930
Iron Reward
鹿毛 1946
Beau Pere 1927
Iron Maiden 1941
Portage
鹿毛 1952
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
War Admiral[D]
黒鹿毛 1934.5.2
種付け時活性値:0.25
★Man o’War 1917.3.29
Brushup 1929
Carillon
栗毛 1939
仔受胎時活性値:1.00
Case Ace[A]
鹿毛 1934
種付け時活性値:1.00
Sunfeathers
栗毛 1934
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Hyperion3×4、Selene(♀)4・5×5、Teddy5×5、Son-in-law5×5、War Admiral5×3(母方)>

Fall Aspen(1976.3.9)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Pretense 5.50 or 3.50 直仔に重賞勝ち馬8頭
(No.4-M)
3番仔以降の仔

競走馬としてもメイトロンS(米GI)を制するなど通算20戦8勝の活躍馬だったFall Aspen。けれど、その真価は繁殖牝馬となった時に発揮されました。

中島理論的に見た時、Fall Aspenの繁殖牝馬としての能力を支えているのは、

  1. 母父Swapsの0交配
  2. 「Phalaris系×Hyperion系×Man o’War系」という3系の組み合わせ
  3. 料的遺伝値のクレジットが「4.50(2.50)」

というところでしょうか。

まず、1点目により父の母父Hyperionと祖母父War Admiralがオレンジ0化されています。結果、近い代で多くの先祖を減らしています。また2点目により、配合種牡馬を問わず、資質固定指数が「0.50」以下になります。3点目の料的遺伝値のクレジットですが、母と祖母間の受け渡しが2.00であれば4.50ですね。以下に示す産駒の活躍からは4.50と考えたいところです。

以上の3点より、相手を問わず「組み合わせの妙」が得られ、さらに仔に体力の受け渡しも可能な自力型の繁殖牝馬、それがFall Aspenでした。

では、Fall Aspenの驚嘆すべき繁殖成績について、以下に簡単に記しておきます。

Fall Aspen(1976.3.9)の主な産駒
産駒名
(生年月日 性別)
父馬名
(生年月日)
戦績 主な勝ち鞍(あるいは主な入着歴)
※格付けはいずれも競走当時のもの。
備考
ティンバーカントリー
(1992.4.14 牡)
★Woodman
(1983.2.17)
米5勝 プリークネスS(米GI)
BCジュベナイル(米GI)
シャンペンS(米GI)
バルボアS(米GIII)
BCジュベナイル勝ち馬として初めて米3冠レースのひとつを制した。引退後は輸入種牡馬として活躍中。
Hamas
(1989.4.28 牡)
Danzig
(1977.2.12)
英5勝 ジュライC(GI)
デュークオブヨークS(GIII)
  
Fort Wood
(1990.5.5) 牡)
★Sadler’s Wells
(1981.4.11)
仏独3勝 パリ大賞(仏GI)
ノアイユ賞(仏GII)
引退後は南アフリカで名種牡馬となる。南ア3冠馬Horse Chestnut(1995.8.19)の父。
Northern Aspen
(1982.2.26 牝)
Northern Dancer
(1961.5.27)
英仏米5勝 ゲイムリーH(米GI)
アスタルテ賞(仏GII)
曾孫に桜花賞(JpnI)馬レジネッタ(2005.5.11)。
Bianconi
(1995.4.19 牡)
Danzig
(1977.2.12)
英3勝 ダイアデムS(GII)   
Colorado Dancer
(1986.2.13 牝)
Shareef Dancer
(1980.3.3)
仏米3勝 ポモーヌ賞(仏GII)
ミネルヴ賞(仏GIII)
Dubai Millennium(1996.3.20)の母。
Elle Seule
(1983.2.24 牝)
Exclusive Native
(1965.4.17)
仏米3勝 アスタルテ賞(仏GII) 愛1000ギニー(GI)馬Mehthaaf(1991.2.3)、ジュライC(英GI)勝ち馬Elnadim(1994.4.24)の母。
Mazzacano
(1985.2.7 牡)
Alleged
(1974.5.4)
英3勝 グッドウッドC(GIII)
ゴールドC(GI)2着
  
Prince of Thieves
(1993.4.17 牡)
ハンセル
(1988.3.12)
米2勝 スワップスS(GII)2着
レキシントンS(GII)2着
ケンタッキーダービー(GI)3着
3歳秋のペンシルヴァニアダービー後に死亡。

じ、実に8頭の重賞勝ち馬の母。ステークスウイナーということでは、Prince of ThievesもサンタカタリナS(当時LR)を制しています。恐るべしはFall Aspen。

GI勝ちを収めた牡馬産駒のうち、その父から0交配を受けたティンバーカントリーとFoot Woodの両馬は、共にGI勝ち馬の父となっています。また、重賞勝ちを収めた牝馬産駒は繁殖牝馬としての能力の確かさを受け継いだのか、Northern Aspenが曾孫にレジネッタ、Colorado Dancerが直仔にDubai Millennium、Elle Seuleが直仔にMehthaaf、Elnadimと活躍馬を続々と送り込んでいます。

Fall Aspenの血、21世紀になっても色褪せず、ずっと受け継がれていくのでしょう。玄孫のレジネッタがお母さんになった時も楽しみですね。

ではでは、今日はこのへんで。

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