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2007年5月19日 (土)

「Phalaris系4本掛け」の配合馬について-オークス(JpnI)編-。

今更ながら、ダイワスカーレット(2004.5.13)の「感冒による回避」により、混戦の様を深めた第68回オークス。

オークス前日の今回は、「母の受胎条件」と共に、中島理論的には活躍馬における基本的な血統確認とも思える4代血統構成(父、母父、祖母父、曾祖母父)についてです。

では、過去20年のオークス連対馬40頭を確認したところ……

  1. 1993年 1着 ベガ(1990.3.8) A A y A Hyperion4×5 Nasrullah5×5 2連産目の5番仔 父初年度産駒
  2. 1998年 1着 エリモエクセル(1995.5.18) A A x A Northern Dancer3×4 Nearco5×5 Native Dancer5×5 空胎後の4番仔
  3. 1999年 2着 トゥザヴィクトリー(1996.2.22) A A x A Native Dancer5×5(母方) Almahmoud(♀)4×5 初仔
  4. 2001年 2着 ローズバド(1998.4.29) A A A A  5代アウトクロス 初仔
  5. 2003年 2着 チューニー(2000.3.18) A x A A 5代アウトクロス 2連産目の仔

以上の5頭でした。「40分の5」という数字。夢見る乙女たちにとって、やはり府中芝2400mの舞台は厳しいものなのでしょう。血統的なバックボーンが必要であることを痛感させられます。

さて、5頭中4頭に共通する点ですが、

  • 母方に米国発信のダミー血脈を持つ

ということが挙げられます。ベガは祖母父Tom Fool(1949.3.31)、エリモエクセルは祖母父Exclusive Native(1965)、トゥザヴィクトリーは祖母父Sharpen Up(1969)、チューニーは母父Kris(1976)です。

残された1頭、ローズバド。彼女は、血統表上では4系共にNearco(1935.1.24)分枝系です。しかし、彼女にはボトムラインの世代交代にマジックが隠されています。ローズバドは母ロゼカラー(1993.2.15)の「初仔」、そしてロゼカラーは祖母ローザネイ(1988.2.9)の「初仔」と活力の受け渡しが成されています。また、ローズバド自身の4代母となるRiverqueen(1973)は仏1000ギニー(GI)などGI3勝の名牝です。このバラ一族は重賞で活躍する馬も多く、牝系の活力という点では近年の輸入繁殖の中でも優れていることが見受けられますね。

#なお、ベガとローズバドの曾祖母父にはBold Ruler(1954.4.6)が配されています。中島御大、Bold Rulerの父がRevoked(1943)というのは、信じて良いのでしょうか(笑)

そんな訳で、ローズバドについて語ったところで、5頭中3頭に共通しているのは、

  • 母の受胎条件がよい

という点ですね。エリモエクセルは母が空胎後の4番仔、トゥザヴィクトリーは母の初仔、そして上述のローズバドも母の初仔です。 なお、連産で生産されている2頭、ベガとチューニーは共に母が2連産目の仔です。

また、初物ということでは、 ベガは父トニービン(1983.4.7)の初年度産駒です。後の戦績でも示されるとおり、府中でこそのトニービンの血。ベガは、トニービン産駒として初めて府中コースで行われたGIを勝った馬です。

合わせて、21世紀に入ってから連対を果たした2頭。チューニーとローズバド。2頭の共通点は、

  • 父SS
  • 5代アウトクロス馬

ですね。

と、ここまで書いた上で、今年のオークス出走馬について確認したところ、

  • ミンティエアー(2004.2.12)
    →祖母父であるNorthern Dancer(1961.5.27)の直仔Far North(1973)が0交配を与えている。合わせて、曾祖母父がBold Rulerの直仔ボールドラッド(1962)。また、ミンティエアーは母ヒットザスポット(1995.5.15)が不受胎後の仔
  • ミルクトーレル(2004.3.11)
    →祖母父であるBold Rulerの直仔Secretariat(1970.3.30)が0交配を与えている
  • レインダンス(2004.4.13)
    →曾祖母父がPrincely Gift系のラインゴールド(1969.5.11)
  • アドマイヤスペース(2004.4.8)
    →母父がトニービン。祖母父がBold Ruler系のジャッジアンジェルーチ(1983.2.22)。合わせてアドマイヤスペースは母アドマイヤキセキ(1998.3.5)が不受胎後の初仔
  • ザリーン(2004.5.5)
    →祖母父がRed Godの直仔Stanford(1976)

以上の5頭が、血統表上において「Phalaris4本掛け」であることが確認できました。これまでの結果、血統表の字面上では連対を果たすのがしんどそうな感じの5頭。でも、各馬の母方の血統構成を見ると、割合に走ってもおかしくないような感じです。どっちやねん(笑)

最後に。表のページにおける今年のオークスの馬柱は、諸事情によりお休みさせて頂きます。あいすみませんが、何卒ご理解頂きますよう、よろしくお願い致します。

ではでは、皆様良い週末を♪(→KBS土曜競馬中継担当の出光ケイさん風)

#余談。最後に名前を挙げたミルクトーレルとアドマイヤスペースについて。

ミルクトーレルの馬名の由来は、以前も示しましたが「ミルクが取れる。子どもじゃないよ」とのこと。英語表記だと「Milk Toreru」です。

アドマイヤスペース。彼女は父アドマイヤコジーン(1996.4.8)と同じ「4月8日生まれ」です。中島理論的には、満7歳の1.75ポイント交配の年回りですが、もしかしたら「Exp」を受けているかも知れません。いずれにせよ、父の影響力が強い交配と思います。父が復活を見せた府中の舞台。距離は違えど娘にも期待したいところですが、果たして。

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