この2ヶ月ほど、週始めの月曜日、その日に誕生日を迎えた馬を紹介したいと思います。 初回を飾るのは大好きな名牝から。
エアグルーヴ 牝 鹿毛 1993.4.6生 早来・社台ファーム生産 馬主・(株)ラッキーフィールド 栗東・伊藤雄二厩舎
トニービン 鹿毛 1983.4.7 種付け時活性値:0.25 |
カンパラ 黒鹿毛 1976.2.19 |
Kalamoun 芦毛 1970.4.30 |
ゼダーン 1965 |
Khairunissa 1960 | |||
State Pension 鹿毛 1967 |
オンリーフォアライフ 1960 | ||
Lorelei 1950 | |||
Severn Bridge 栗毛 1965 |
Hornbeam 栗毛 1953 |
Hyperion 1930.4.18 | |
Thicket 1947 | |||
Priddy Fair 鹿毛 1956 |
Preciptic 1942 | ||
Campanette 1948 | |||
ダイナカール 鹿毛 1980.5.10 仔受胎時活性値:1.00 |
★ ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 種付け時活性値:0.00 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Lady Victoria 黒鹿毛 1962.2.20 |
Victoria Park 1957.5.10 | ||
Lady Angela 1944 ♀ | |||
シャダイフェザー 鹿毛 1973.2.20 仔受胎時活性値:1.50 |
ガーサント 鹿毛 1949.4.5 種付け時活性値:1.75 |
Bubbles 1925 | |
Montagnana 1937 | |||
パロクサイド 栗毛 1959 仔受胎時活性値:1.25 |
Never Say Die 栗毛 1951 種付け時活性値:1.75 |
||
Feather Ball 栗毛 1952 仔受胎時活性値:1.50 |
<5代血統表内のクロス:Hyperion4×5、Nasrullah5×5、Lady Angela(♀)5×4(母方)>
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
---|---|---|---|
ガーサント (Neil Gow) |
5.25 |
母がオークス馬 (No.8-F パロクサイド系) |
4番仔 (2連産目) |
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | エアグルーヴ | 牝4 | 56 | 武豊 | 1:59.0 | 34.7 |
478 [+8] |
伊藤雄二 | 2 | |
2 | 7 | バブルガムフェロー | 牡4 | 58 | 岡部幸雄 | 1:59.0 | クビ | 35.1 |
486 [+6] |
藤沢和雄 | 1 |
3 | 1 | ジェニュイン | 牡5 | 58 | 田中勝春 | 1:59.9 | 5 | 35.6 |
498 [+6] |
松山康久 | 3 |
4 | 2 | ロイヤルタッチ | 牡4 | 58 | 蛯名正義 | 1:59.9 | ハナ | 35.6 |
454 [+6] |
伊藤雄二 | 6 |
5 | 8 | グルメフロンティア | 牡5 | 58 | 加藤和宏 | 1:59.9 | クビ | 35.7 |
530 [+4] |
田中清隆 | 15 |
1F毎の ラップ |
13.0-10.9-11.2-11.4-12.0-12.1-12.4-12.4-12.0-11.6 |
上り | 4F 48.4-3F 36.0 |
20世紀末期の女帝、エアグルーヴ。その競走成績のハイライトは、やはり、前年の覇者の外から馬体を併せにかかり、見事に競り落とした1997年の天皇賞・秋でしょう。プリテイキャスト(1975.3.20)以来17年ぶりとなる牝馬による天皇賞・秋制覇が成された瞬間でした。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 15 | エアグルーヴ | 牝3 | 55 | 武豊 | 2:29.1 | 34.8 |
460 [+8] |
伊藤雄二 | 1 | |
2 | 1 | ファイトガリバー | 牝3 | 55 | 田原成貴 | 2:29.3 | 1 1/2 | 34.4 |
474 [+4] |
中尾謙太郎 | 4 |
3 | 18 | リトルオードリー | 牝3 | 55 | 佐藤哲三 | 2:29.4 | クビ | 34.5 |
438 [+8] |
小林稔 | 8 |
4 | 12 | ロゼカラー | 牝3 | 55 | 藤田伸二 | 2:29.4 | ハナ | 34.8 |
416 [+2] |
橋口弘次郎 | 7 |
5 | 7 | マックスロゼ | 牝3 | 55 | 柴田善臣 | 2:29.7 | 1/2 | 35.1 |
478 [+4] |
伊藤雄二 | 9 |
1F毎の ラップ |
13.0-11.0-12.8-12.9-13.4-13.0-13.3-12.8-11.9-11.7-11.6-11.7 |
上り | 4F 46.9-3F 35.0 |
もちろんもちろん、史上2組目となるダイナカールとの母仔2代のオークス勝利も見事でした。チューリップ賞(現JpnI)以来85日ぶりのレースもなんのその、桜花賞(現JpnI)馬ファイトガリバー(1993.3.17)の追撃を1馬身2分の1抑えました。あぁ、もう13年前のことですか。私、エアグルーヴがオークスを制した日が、19歳の誕生日だったんですよ(笑)
*
では、以下にエアグルーヴの簡単な近親牝系図を示しておきます。
パロクサイド 1959 英5勝 |シャダイカール 1969.2.11 6勝 オークストライアル(現GII)3着 |シャダイフェザー 1973.2.20 3勝 ||ダイナフェザー 1979.4.2 5勝 |||フェザーマイハット 1987.5.13 5勝 BSN杯(OP) ||ダイナカール 1980.5.10 5勝 オークス(現GI) |||カーリーエンジェル 1990.6.1 0勝 ||||エガオヲミセテ 1995.5.27 4勝 マイラーズカップ(GII) 阪神牝馬特別(GII) ||||アドマイヤハッピー 1998.6.1 中央4勝 |||||ウォータクティクス 2005.2.6 現役 アルデバランS(OP) ||||オレハマッテルゼ 2000.1.16 中央9勝 高松宮記念(GI) 京王杯SC(GII) ||||トゥリオンファーレ 2006.2.22 現役 ラジオNIKKEI杯2歳S(JpnIII)3着 |||エアグルーヴ 1993.4.6 (本馬) 中央9勝 天皇賞・秋(GI) オークス(現JpnI)含む重賞7勝 ||||アドマイヤグルーヴ 2000.4.30 中央8勝 エリザベス女王杯(GI)2回含む重賞5勝 ||||ポルトフィーノ 2005.3.14 現役 |||カーリーパッション 1994.5.23 中央1勝 ||||フラムドパシオン 2003.5.6 中央5勝+海外0勝 UAEダービー(GII)3着 |||モノポライザー 1999.4.4 中央5勝+地方9勝 ポートアイランドS(OP) 若駒S(OP) ||ダイナソレイユ 1982.3.28 2勝 京成杯3歳S(GII)3着 ||ハイフェザー 1987.3.28 5勝 福島民報杯(OP) |ヨドセローナ 1976.2.24 0勝 ||マックホープ 1983.5.29 5勝 |||マッチポイント 1990.4.23 0勝 ||||トウカイポイント 1996.5.18 中央6勝+地方1勝+海外0勝 マイルCS(GI) 中山記念(GII)ほか ||||パープルエビス 1997.5.8 中央4勝 スプリングS(現JpnII)2着 アーリントンC(GIII)2着 |||ボンヌシャンス 1992.5.19 中央1勝 ||||インテレット 2003.3.24 中央2勝 AJCC(GII)2着 毎日杯(GIII)2着 ||リアルバースデー 1986.5.29 2勝 日本ダービー(GI)2着 |ヒカリサイド 1977.3.2 0勝 ||ダンディアポロ 1986.3.25 平地2勝+障害3勝 小倉3歳S(GIII) 小倉障害S(OP) フェニックス賞(OP)
言わずもがなで豪華な近親牝系図です。現役ではやはり愛娘ポルトフィーノに期待がかかりますね。2008年のエリザベス女王杯でその片鱗は見せたように、持ち得る能力はジーワン級でしょう。2009年、改めて期待したい1頭です。まずは、今週末の阪神牝馬S(GII)から。
*
エアグルーヴという馬は、いつでも、全力でひたむきに走っていた印象があります。アクシデントがあったレース以外は常に上位争いをしていたからでしょうか。本当にそうそうには出会えない、名牝中の名牝でした。
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。