鶴瓶、カンヌ狙う!「ディア・ドクター」で映画初主演(スポーツ報知)
という見出しを見て、即座に「あー、クリスタルグリッターズの仔、アーリントンミリオンの勝ち馬でジャパンカップ3着」と思い出す私は病的ですね(笑)
1992年の第12回アーリントンミリオンS(米GI)。キャッシュ・アスムッセン騎手の巧みな捌きにより、内からわずかに抜け出したディアドクター(1987.5.12)。加国の強豪Sky Classic(1987.3.17)と前々年の勝ち馬ゴールデンフェザント(1986.4.23)の追撃を抑えての戴冠でした。
そんな訳で、随分と懐かしくなってしまったディアドクターの4代血統表を。
ディアドクター 牡 鹿毛 1987.5.12生 仏国・アメリグループ・リージング生産 馬主・H.シャルーブ氏 仏国・J.ハモンド厩舎
クリスタルグリッターズ[A●] 鹿毛 1980.5.30 種付け時活性値:1.50 |
Blushing Groom 栗毛 1974 |
Red God 栗毛 1954.2.15 |
Nasrullah 1940.3.2 |
Spring Run 1948 | |||
Runaway Bride 鹿毛 1962 |
Wild Risk 1940 | ||
Aimee 1957 | |||
Tales to Tell 鹿毛 1967.3.18 |
Donut King 黒鹿毛 1959.2.8 |
Determine 1951 | |
Strayed 1945 | |||
Fleeting Doll 鹿毛 1961.3.15 |
Fleet Nasrullah 1955.5.8 | ||
Chinese Doll 1949 | |||
Adele Toumignon 鹿毛 1971.4.16 仔受胎時活性値:1.75 |
ゼダーン[A] 芦毛 1965 種付け時活性値:1.25 |
★Grey Sovereign 芦毛 1948 |
Nasrullah 1940.3.2 |
Kong 1933 | |||
Vareta 芦毛 1953.4.5 |
Vilmorin 1943 | ||
Veronique 1937 | |||
Alvorada 栗毛 1960.2.7 仔受胎時活性値:0.50 |
ボウプリンス[B] 栃栗毛 1952 種付け時活性値:1.75 |
★Prince Chevalier 1943 | |
Isabelle Brand 1943 | |||
Fair Dolly 鹿毛 1945 仔受胎時活性値:1.50 |
Hierocles[A] 栗毛 1939 種付け時活性値:1.25 |
||
Farandole 青鹿毛(?) 1938 仔受胎時活性値:1.50 |
<5代血統表内のクロス:Nasrullah4×5×4、Mon Talisman5×5(母方)>
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
---|---|---|---|
ボウプリンス (Adele Toumignon) |
5.25 |
母はモンジューの曾祖母 (No.1-U) |
少なくとも6番仔以降の仔 |
何気に3代続けて輸入種牡馬となった馬たちが付けられていますね。そして、何気にモンジュー(1996.4.4)の近親というところもポイントですね。
さて、ディアドクターがアーリントンミリオンSを勝ちジャパンカップで3着となった1992年は、ディアドクターの父クリスタルグリッターズの日本供用初年度産駒である1990年生まれ世代が競走年齢に達した年でした。クリスタルグリッターズにとっては、上手いアピールになったのではないでしょうか。
日本におけるクリスタルグリッターズの初期産駒は勝ち上がり率が高く、そしてまた要所要所でアブクマポーロ(1992.2.27)、マチカネフクキタル(1994.5.22)など本格派も送り込める良い種牡馬でした。他の代表産駒にテイエムジャンボ(1991.5.23)、ハードクリスタル(2000.4.27)、アルファキュート(1990.5.3)など。
また、関西テレビのドリーム競馬にて視聴者から名前を公募したテンシンランマン(1990.3.28)という産駒がいました。テンシンランマンは、カントリー牧場産馬で母タニノブーケ(1982.4.17)、兄タニノボレロ(1988.5.17)-のちに弟タニノクリエイト(1992.4.26)-という良血馬。デビューは満3歳4月に遅れましたけれど、初出走の未勝利戦で小谷内秀夫騎手(現調教助手)を背に一気の末脚で勝ち切った姿を今でも思い出します。あと、1勝馬の身で挑んだ満3歳7月の高松宮杯(現高松宮記念、GI。当時GII)7着も。もうちょっとで掲示板でしたよ。
ついで、ドミナスクリスタル(1990.2.25)も好きでしたねぇ。紅梅賞(現紅梅S、OP)を制した後、けっこう長い間関西版の競馬ブックの裏表紙を飾っていました。血統を辿ると、母が中央9勝を挙げ京都牝馬特別(現京都牝馬S、GIII)を制したドミナスローズ(1981.4.20)、半弟に1994年のJRA最優秀ダート馬フジノマッケンオー(1991.3.11)と筋の通った良血。豪州牝馬ウメハル(1918)を祖とする2号族です。
ディアドクターよりもその父のお話しになってしまいましたけれど、そんなこんなでBlushing Groom系を意識させてくれたクリスタルグリッターズ、私も好きな種牡馬でした。
ではでは、今日はこのへんで。
#アルファキュートがサファイヤS(旧GIII)を勝った際、月刊「優駿」の血統紹介のページに記載された当時のクリスタルグリッターズの代表産駒に「カペルマイスター スイスダービー(芝2440m)」とあり、スイスダービーの2440mという珍しい距離が印象に残ったのを覚えています。いま思えば、もしかしたら、誤植だったのでしょうか(笑)