1着ウオッカ(2004.4.4)。プラス8kgという馬体が戻った状態を見せた下見所から気配が良く見えました。レースは先行4番手から直線、ラスト400mで内ラチ沿いから抜け出した時の速さ。右ムチを飛ばした後、左ムチに持ち替えた岩田康誠騎手の大きめに振り上げられたアクションよろしく、あっという間の3馬身2分の1差。府中のマイル戦を1分32秒7という好時計勝ち。うぉ、第74代日本ダービー(JpnI)馬、やっぱり強かった。
彼女は、2歳牝馬ジーワンで持ち合わせた天賦の才を垣間見せ、3歳の牡牝混合クラシックでその絶対能力の高さを示し、そして4歳の牡牝混合マイルGIで成長力まで見せつけてしまいました。なんという才媛。恐るべしはタニノギムレット(1999.5.4)の娘、ただただ、驚嘆です。
今更ながら、彼女は、厳しい流れの競馬に自ら乗って、前目でレースをするのが合っているのでしょうね。元々はそういうレースをしていたはずです。後方から行って切れる競馬ではなく、先行して押し切る競馬。実は王道の競馬ができる馬なのでしょう。ただ、やっぱりダービーの上がり3ハロン33秒0の切れ味を見せられると、ね。仕方がない。
この復活の1勝を持ってして、同性の最大のライバルであるダイワスカーレット(2004.5.13)との再戦も楽しみになりました。なにはともあれ、これからもどうか無事に。ウオッカに関わる方々、そしてウオッカ自身、ホントにおめでとうございました。
2着アルマダ(2001.9.25)。先行2番手からの粘り込み。ダグラス・ホワイト騎手が8枠16番から強気の攻めの騎乗で2着に持ってこられました。サスガは香港の7年連続騎手王者。そして、やはりアルマダ自身の地力の確かさを思いました。なお、2つ前のログで述べたとおり、アルマダは母Dance in Time(1990.11.16)が空胎後の仔です。
3着エイシンドーバー(2002.5.15)。6番手集団から脚勢良く追い込みましたが混戦の3番手争いを制するまで。しかし、彼とて昨年の京王杯SC(GII)勝ち馬。この府中の舞台、改めて地力を示してくれました。彼も恐らく母エイシンジョージア(1991.4.27)が空胎か不受胎後の仔と思いますが、果たして。
結局、マイル戦完全連対の2頭で決着し、そしてSS直仔がどんどん少なくなって行く中、上級重賞に求められる質が変わってきたと改めて思い、ウオッカの復活に喜んだ第58回安田記念の結果でした。
ではでは、今日はこのへんで。
コメント
ハナからここが目標だったんですかね。
あまりに強すぎて、失礼しました。
歴史に残るレースだったと思います。
◎ゴリ様
いつもお世話になっております。
>あまりに強すぎて、失礼しました。
久しぶりに強いウオッカが見られましたね。
2着馬との「3馬身2分の1差」は1984年のグレード制導入後、
最大着差だったとか。いざとなった時の強さ、脱帽です。
おっしゃるとおり、歴史に残るレースと思います。
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谷水オーナーは宝塚記念を回避の意向とのこと。
ファンの気持ちもありますが、それは正しいでしょう。
秋にまた府中で強いところを見せてくれたらと思います。
ではでは、わざわざのコメント、誠にありがとうございました♪
御世話になっております。つのだです。2006生まれ世代の新種牡馬にはタップダンスシチーは含まれていないのですね・・・。来年の楽しみにとっておきます。サニングデールも良さそうですが、個人的にはダイタクリーヴァが0遺伝の年回りなので1頭でも重賞連対クラスが現れないかと期待しています。フサイチソニックの方が確率高そうですが、同期にまけるな!!バートラムも応援!!です。それでは又。
◎つのだ様
いつもお世話になっております。
>ダイタクリーヴァ
8号族スタイルパッチの一族は種牡馬となっても意外な一発を放ちますよね。
リーヴァ、0遺伝の力を借りてなんとか良駒を送り込んでほしいものです。
>フサイチソニック
圧巻だった神戸新聞杯を思い出します。
デインヒルの仔、もっと良い産駒を出してもおかしくない存在ですね。
>ダイタクバートラム
1800mの日本レコードホルダーにして、
3600mのステイヤーズS勝ち馬。
稀有な存在、こちらも一発を放ってほしいものです。
ではでは、わざわざのコメント、誠にありがとうございました。