1着ファイングレイン(2003.3.7)。最後の最後でハナだけ捕らえました。これで1200mのレースは4戦4勝。「距離適性」というものを改めて考えさせられますが、彼はNHKマイルカップ(現JpnI)で2着になったこともある力量馬。骨折後に適性がより短い距離にシフトしたのかも知れません。いずれにせよ、新しいスプリント王者、これからも頑張って欲しいものです。
2着キンシャサノキセキ(2003.9.24)。先に抜け出して「やった」と思ったところで、外からやられてしまいました。彼はNHKマイルカップの3着馬。やはり平坦の6F~7Fくらいで妙味を見せる馬なのでしょうか。惜しかった。南半球産の速い馬、恐らくはこれからが充実の時。期待しましょう。
3着スズカフェニックス(2002.3.29)。スタート直後、鞍上の福永祐一騎手が落馬寸前となったところを我慢したものの、やはりスプリント戦はひとつのつまずきが致命傷。防衛王者の意地を懸けてよく追い込んだものの、0秒2差の3着まで。地力は見せてくれました。
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上位2頭は共にフジキセキ(1992.4.15)産駒。さらに共通点を見ると、共に「母が前年産駒無し後の仔」なんですよね。ファイングレインは母ミルグレイン(1997.5.5)の初仔、キンシャサノキセキは母ケルトシャーン(1994.5.5)が双子流産後の仔です。
ついで述べておくと、春シーズンを迎えたからでしょうか、重賞で母が前年産駒無し後の仔がキビキビ動き出した印象があります。昨日の日経賞(GII)は昨年の有馬記念(GI)馬マツリダゴッホ(2003.3.15)-SSの0交配+母が空胎後の仔-が3馬身差の楽勝、毎日杯(JpnIII)のディープスカイ(2005.4.24)-母が不受胎後の仔-の見事な差し切り勝ち、先週の阪神大賞典(GII)におけるアドマイヤジュピタ(2003.3.1)-母が不受胎後の仔-、アイポッパー(2000.3.21)-母の初仔-などですね。
まま、今年も旧8大競走の前には「空胎後に名馬あり」を行いたいと思います。
ではでは、今日はこのへんで♪
コメント
活力を失った父系は短距離へ活躍の場をシフトするという事で、注意深く見ていましたが、結果1~3着までをSS系が独占。
”O”のマツリダゴッホと牝馬を除き、中長距離ではSS系の出番は少なくなりそうですね。
中長距離はアサクサキングスに注目でしょうか。復権なったND系。天皇賞も期待しています。
マウリツィオ.コッレオーニは中島さんなんですか?久しぶり紙上で投稿されたみたいなんですが。
◎ご両名
お世話になっております。
○Y.Tateno様
SS有数値の牡馬の活躍は短いところに転じようとしているのでしょう。
あと、SS二世種牡馬の子は、やっぱり受胎条件の後押しでしょうか。
アサクサキングスは真に強くなりましたね。明け4歳の菊花賞馬、天皇賞に期待しましょう。
○高倉和幸様
マウリツィオ・コッレオーニ氏の記事、拝読しました。……あれは、中島氏の記事でしょう(笑)
お教え頂き、ありがとうございました。
ではでは、ご両名、わざわざのコメント、誠にありがとうございました。