相も変わらず続けております、「空胎後に名馬あり」の企画。という訳で、2007年のJRAGI(JpnI含む)における母の受胎条件の表を、改めてアップしておきます。
レース名 | 1着馬 | 母の受胎条件 | 2着馬 | 母の受胎条件 | 3着馬 | 母の受胎条件 |
フェブラリーS(GI) | サンライズバッカス | 空胎後の8番仔 | ブルーコンコルド | 2連産目の2番仔 | ビッググラス | 3連産目の3番仔 |
高松宮記念(GI) | スズカフェニックス | 2連産目の2番仔 | ペールギュント | 3連産目の5番仔 | プリサイスマシーン | 2連産目の2番仔 |
桜花賞(JpnI) | ダイワスカーレット | 4連産目の10番仔 | ウオッカ | 2連産目の2番仔 | カタマチボタン | 2連産目の3番仔 |
皐月賞(JpnI) | ヴィクトリー | 5連産目の5番仔 | サンツェッペリン | 初仔 | フサイチホウオー | 3連産目の4番仔 |
サンツェッペリン(2004.4.15)の頑張りにより、皐月賞は「4年連続で母が前年産駒なし後の仔が連対を果たす」という結果になりました。
- 2004年 1着 ダイワメジャー(2001.4.8) 母が空胎後の7番仔
- 2005年 2着 シックスセンス(2002.3.5) 母が空胎後の3番仔
- 2006年 1着 メイショウサムソン(2003.3.7) 母の初仔
- 2006年 2着 ドリームパスポート(2003.3.14) 母の初仔
- 2007年 2着 サンツェッペリン 母の初仔
マイル以上の距離の牡牝混合GI(牡馬のみの出走レースを含む)では、母の受胎条件をちゃんと見ておくに越したことはないと、改めて思うオオハシです。
という訳で、今週末、2007年4月29日。初めての「昭和の日」、昭和天皇の誕生日に行われる第135回天皇賞・春(GI)。その出走予定馬のうち、母の受胎条件が良い馬を50音順に抜き出すと……、
- アイポッパー(2000.3.21) 母の初仔
- エリモエクスパイア(2003.5.12) 母の初仔
- トウカイエリート(2000.5.2) 母が空胎後の12番仔
- ネヴァブション(2003.2.19) 母が不受胎後の10番仔以降の仔
- マイソールサウンド(1999.4.8) 母の初仔
- マツリダゴッホ(2003.3.15) 母が空胎後の仔
- メイショウサムソン 母が流産後の初仔
- ユメノシルシ(2002.2.25) 母が不受胎後の4番仔
出走予定馬18頭中上記9頭について、母の受胎条件が良いことが分かりました。サスガに天皇賞まで駒を進めるメンバー。名立たる馬たちばかりです。
↑のリストを見ると、今年は前哨戦である阪神大賞典(GII)、日経賞(GII)、大阪杯(GII)の勝ち馬が、いずれも受胎条件が良い馬たちであることに気付きますね。ステイヤーズS(GII、現JpnII)、阪神大賞典を連勝して、勝ち癖を身につけて改めてGIのタイトルに挑む淀巧者アイポッパー。迎春S、白富士S(OP)、日経賞と3連勝を遂げ上昇気流に乗るネヴァブション。大阪杯を制して改めて4歳の王者であることを示した昨年の2冠馬メイショウサムソン。前哨戦で勝ちを収めている彼らには、やはり、敬意を表してシルシを回さないといけないですね。
日経賞では3着に敗れたものの、今年のAJC杯(JpnII)を5馬身差で制したマツリダゴッホ。やや首の高い走法から距離延長が懸念されますが、ナリタトップロード(1996.4.4)の甥に、叔父さんの「3年連続3着」の無念を晴らしてほしいところではあります。また、事前に出張馬房で栗東入りしているところも意気込みを感じます。併せて、横山典弘騎手が鞍上であることもポイントですね。人気が落ちて気楽に乗られるのであれば、やはり怖い。
また、ドリームパスポートが骨折で戦線離脱した代わりといってはなんですが、ユメノシルシ。「フジキセキ×トニービン牝馬」という組み合わせはドリームパスポートと同様ですね。今年に入ってデビュー戦ぶりとなる芝に転じて3戦2勝、2着1回。祖母ヨドセンリョウ(1975.6.13)、母ユメシバイ(1990.5.31)。淀の舞台で最高のレースを演じられるでしょうか。気になるところです。
他にもダイヤモンドS(JpnIII)2着があるエリモエクスパイア、今年の日経新春杯(GII)で2着に入りトウカイ丼を演出した「トウカイテイオーの弟」トウカイエリート、ダテに重賞5勝は挙げていない「タマモクロスの仔」マイソールサウンドなど伏兵陣も面白そうです。
なにはともあれ、古馬の2マイルの戦い。日曜日が楽しみですね。
ではでは♪