今週の週刊競馬ブックの海外競馬ニュースより。

欧州競馬の結果から改めて知る、0交配の威力ということで。あるいは、うぉんばっとな毎日さんの後追いとも言いますが(笑)。

この辺境ブログをご覧の方には言わずもがなと思いますけれど、文中「★」印が、父の満8歳時、16歳時、24歳時の0交配を示しております。

愛チャンピオンS(GI)の勝ち馬:Dylan Thomas(2003.4.23)

  • 4代血統構成(各父):『★デインヒル×★Diesis×Mount Hagen×Francis S.』
  • 4代血統構成(父系):『Danzig系×エタン系×Bold Ruler系×Royal Charger系』

今年の愛ダービー(GI)馬でもあるDylan Thomas。祖母父Mount Hagen(1971)はその父Bold Bidder(1962)の0交配馬ですね。

英セントレジャー(GI)の勝ち馬:Sixties Icon(2003.2.16)

  • 4代血統構成(各父):『Galileo×★Diesis×Law Society×◆Northern Dancer』
  • 4代血統構成(父系):『Sadler’s Wells系×エタン系×Ribot系×Nearctic系』

Sixties Iconの父は、Sadler’s Wells(1981.4.11)初の英ダービー(GI)馬であるGalileo(1998.3.30)。Galileo自身が、Sadler’s Wellsが満16歳時の0交配馬ですね。なお、Sixities Iconの母は2000年の英オークス(GI)馬であるLove Divine(1997.2.12)です。つまりは「英ダービー馬×英オークス馬」で輩出されたのが英セントレジャー馬、Sixties Iconという訳です。ピッカピカのクラシックファミリーですね(笑)。

愛メイトロンS(GI)の勝ち馬:Red Evie(2003.3.1)

  • 4代血統構成(各父):『★Intikhab×Nordico×★Martinmas×フィダルゴ』
  • 4代血統構成(父系):『Roberto系×Northern Dancer系×Tom Fool系×Nearco系』

7連勝でGI初制覇となったニューフェイス、Red Evie。中島理論的には最優性先祖が曾祖母父フィダルゴ(1956)であるところも泣かせます。

ヴェルメイユ賞(仏GI)の勝ち馬:Mandesha(2003)

  • 4代血統構成(各父):『Desert Style×★Lahib×Diesis×タップオンウッド』
  • 4代血統構成(父系):『Danzig系×Riverman系×エタン系×Fairway系』

今年から古馬牝馬にも開放されたヴェルメイユ賞。しかし、レースを制したのはやはり3歳馬でした。Mandeshaの父Desert Style(1992.3.30)はその父Green Desert(1983)が満8歳時の0交配馬ですね。

フォア賞(仏GII)の勝ち馬:Shirocco(2001.4.10)

  • 4代血統構成(各父):『Monsun×★The Minstrel×タップオンウッド×Prince Tenderford』
  • 4代血統構成(父系):『Blandford系×Northern Dancer系×Fairway系×Princequillo系』

同厩舎のHurricane Run(2002.4.13)を抑えて古馬による凱旋門賞(GI)のプレップレースを制したのはShirocco。上述のMandeshaにも共通してタップオンウッド(1976.2.15)が母方に配されているのが泣かせます。スティーヴ・コーセン騎乗により英2000ギニー(GI)を制したタップオンウッド、日本に渡りキョウエイタップ(1987.3.17)の父となりました。

なお、ここでは2着に敗れましたがHurricane Runについても言及しておきますと、

  • 4代血統構成(各父):『Montjeu×★Surumu×Sharpen Up×Sheshoon』
  • 4代血統構成(父系):『Sadler’s Wells系×Dark Ronald系×エタン系×Hurry On系』

その血統構成からは、やはりチャンピオンホースたる威厳を感じますね。また、その父Montjeu(1996.4.4)の初年度産駒というオプションもあります。

以上、今週の週刊競馬ブックの海外競馬ニュースにおける、欧州主要レースの文章付きの記事になっている馬たちの血統を登場順に確認してみました。4代血統構成に0交配が1回もないニエユ賞(仏GII)の勝ち馬Rail Link(2003.3.26)についてはカットしておりますが(笑)。けれど、そのRail Linkについても、曾祖母父がエンペリー(1973.3.23)という泣かせる配合になっていることをお伝えしておきます。

ではでは♪

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