近年の活躍馬について、ニックスによる簡単な分類をしてみようという企画です。その第5回はHampton(1872)系とSt.Simon(1881)系です。
Hampton系とSt.Simon系というと、世界的にはHyperion(1930.4.18)、その父Gainsborough(1915.1.24)などがパッと浮かびます。また、日本の名種牡馬となった愛ダービー馬ヒンドスタン(1946)もこの組み合わせです。しかし、近年ではNearco(1935.1.24)系やNative Dancer(1950.3.27)系の台頭に押し出され、これらの組み合わせは難しいものとなりつつあります。出てくる馬も20世紀前半の馬ですものね。
先日のPhalaris(1913)系とHampton系のニックのlogでも述べましたが、Hampton系は日本の競馬と相性が良く、直父系、あるいは牝馬の父として重要な役目を果たしています。現在ではサッカーボーイ(1985.4.28)が孤軍奮闘しており、その直仔ヒシミラクル(1999.3.31)、ナリタトップロード(1996.4.4)等に父系存続の期待がかかります。Hyperionを通さないGainsborough系は世界的にも貴重ですよね。また、Hyperion系の2冠馬セイウンスカイ(1995.4.26)にも、ぜひ頑張ってほしいものです。
#上述の3頭はいずれも菊花賞馬。彼らに共通する「持続するスピード」は大切にしていかないといけない要素だと思います。目にも見よ、ナリタトップロードが持つ芝3000mの世界レコード3分2秒5、セイウンスカイの菊花賞レコード3分3秒2。長距離のスピード血統として、日本が世界に誇れる血脈ですよ。
閑話休題。Hampton系とSt.Simon系のニックにおける日本のGI級の活躍馬とその戦績をざっと挙げてみますと、
【牡馬・せん馬】
カツラノハイセイコ(1976.5.13) 日本ダービー 天皇賞・春
メジロパーマー(1987.3.21) 有馬記念 宝塚記念
モンテプリンス(1977.4.1) 天皇賞・春 宝塚記念
モンテファスト(1978.5.31) 天皇賞・春(モンテプリンスの全弟)
時代をさかのぼると、天皇賞・秋と有馬記念を勝ったヤマトキョウダイ(1960.5.9)、菊花賞馬アカネテンリュウ(1966.4.30)、皐月賞馬クリヤマト(1941)などもいます。また、メジロパーマーの父メジロイーグル(1975.5.2)、日本の名種牡馬となったディクタス(1967.4.11)もこのニックですね。
以上、「なんとかひねり出した馬たちの名前もひと昔、ふた昔以上前の馬である事に切なさを感じた」かろむわんでした。
コメント
コンニチワです^^
Hampton系とSt.Simon系のニックスのタイトルを見て、いつごろまでさかのぼればそういう馬がいるのだろうと思いましたが、ふた昔前ですかー!私はかろうじてモンテプリンスの引退レース(確か宝塚記念?)と、モンテファストの天皇賞春制覇は見ていますが、カツラノハイセイコは活字でしか知りません。
サッカーボーイの孤軍奮闘は、中島理論使いとしてはきわめて健全なことのように思えますよね?あれほど爆発力に秀でた馬の仔がみんな揃いも揃ってステイヤーというのも血の不思議ですが、しかし府警をたどっていけば大納得ですね。
セイウンスカイは何回か申し上げたようにワタクシ的には大注目ですが、はたしてどうなりますやら。そっと応援します(笑)
×府警
○父系
パソコンがまだ新しくて、主人の言葉遣いになれてないようです(笑)
◎blandford様
毎度ごひいき、サンクスアロットでーす。
>Hampton系とSt.Simon系のニックス
いちおう、ひと昔前の馬としてメジロパーマーをピックアップしていますが、名前の挙げ方の順番が悪かったですね~。どうもゲイメセン(←懐かしいキャッチフレーズ)。
>モンテプリンス
ちょっと調べたところ、「太陽の王子」の最後の勝ち鞍が1982年の宝塚記念、引退レースは同年の有馬記念(勝ち馬ヒカリデュール)ということでした。
>サッカーボーイ
鬼っ子種牡馬の最たる馬。しかし、仰るとおり直父系をたぐると、クラシックディスタンスに強い血脈。貴重な血脈として、健全な馬産を行うために、日本に根付いてほしいものです。
>府警
私のPCは、父系が一番に出て来ました(笑)。
ただ、府警にもちょっとした思い出がありまして、私が以前に勤めていた飲食店が大阪府警の近くにあり、警察官の方が帰りがけによくいらっしゃっていました。
今日のところはこんな感じでーす。