2006年5月27日土曜日分の3歳戦の回顧です。オープン特別1クラ、500万特別戦1クラ、500万平場戦3クラ、合計5レース。
中京の白百合S(芝1800m)を制したのはエムエスワールド(2003.4.22)。2着ソリッドプラチナム(2003.4.30)と共に、ステイゴールド(1994.3.24)産駒のワンツーフィニッシュでしたね。以下に4月29日にマーガレットSを制した際のコメントを全文再掲しておきます。
【再掲分】阪神のマーガレットS(芝1400m)を制したのはエムエスワールド(2003.4.22)。むう、父ステイゴールド(1994.3.24)が満8歳時の0交配馬、やりました。エムエスワールドは、ステイゴールド産駒のJRA初勝利を挙げた馬であり、初めてJRA2勝目を挙げた産駒でもあり、今回初めてJRAのオープン特別勝ちを果たした産駒にもなりました。以下に2005年8月20日に新馬戦を勝ち上がった際のコメントを再々掲しておきます。
<再々掲分>小倉の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)(市)エムエスワールド(2003.4.22、牡、黒鹿毛)。栗東・湯窪幸雄厩舎の所属。その4代血統構成は『★ステイゴールド×マルゼンスキー×マダング×ノーレアセ』で『Halo系×Nijinsky系×Habitat系×Tracery系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×4のクロスがあります。エムエスワールドの牝系は1号族フラストレート(1900)系。エムエスワールドは母トップワールド(1989.3.29)が8連産目の8番仔。なお、この勝利によりステイゴールド(1994.3.24)産駒はJRA初勝利となりました。おめでとうございます。【再掲分ここまで】
#ややこしい書き方になりましたが、エムエスワールドは、ステイゴールド産駒として初めてオープン特別を2勝した馬にもなりましたね。
東京の牡丹賞(芝1600m)を制したのはカイシュウタキオン(2003.4.4)。以下に2005年10月30日に新馬戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>東京の新馬戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)カイシュウタキオン(2003.4.4.、牡、栗毛)。美浦・田中清隆厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×ヘクタープロテクター×Lomond×Busted』で『Halo系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Donatello系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。カイシュウタキオンの牝系は欧州で受け継がれている2号族。曾祖母Burghclere(1977)の直仔に欧州3勝でアラルポカル(独GI)の勝ち馬ウインドインハーヘア(1991.2.20)がいます。ということは、ディープインパクト(2002.3.25)、ブラックタイド(2001.3.28)、レディブロンド(1998.3.20)などの近親ということですね。カイシュウタキオンは母ペトラ(1994.5.31)が3連産目の3番仔。
東京の500万平場戦(芝2000m)を制したのは(父)(市)アドマイヤセナ(2003.2.26、牡、栗毛)。美浦・二ノ宮敬宇厩舎。その4代血統構成は『アグネスタキオン×トニービン×Danzig×Drone』で『Halo系×ゼダーン系×Northern Dancer系×Sir Gaylord系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。アドマイヤセナの牝系は米国で受け継がれている1号族。伯父ハギノリアルキング(1990.4.14)は中央7勝で目黒記念(GII)、日経新春杯(GII)の勝ち馬、伯母パルセイト(1991.5.7)は中央2勝で4歳牝馬特別(現フローラS、GII)3着があります。アドマイヤセナは母スプリットザナイト(1995.4.24)が4連産目の4番仔。
中京の500万平場戦(ダート1700m)を制したのはシルククルセイダー(2003.4.3、牡、栗毛)。栗東・領家政蔵厩舎の所属。その4代血統構成は『キャプテンスティーヴ×マークオブディスティンクション×Danzig×Buckpasser』で『Damascus系×Intent系×Northern Dancer系×Tom Fool系』の配合です。エライ組み合わせですね。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×4、Nearctic(1954.2.11)5×5×5のクロスがあります。シルククルセイダーの牝系は北米で受け継がれている1号族。叔父スターリングローズ(1997.3.20)は中央11勝、地方3勝でJBCスプリント(統一GI)、かしわ記念(現統一GI、当時統一GII)、プロキオンS(GIII)2回、シリウスS(GIII)、兵庫GT(統一GIII)と重賞6勝、伯母ゴールデンジャック(1991.3.31)は中央4勝で4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)、4歳牝馬特別(現フローラS)を勝ちオークス(GI)2着、従兄サイドワインダー(1998.4.2)は中央現役で京都金杯(GIII)、京阪杯(GIII)、関屋記念(GIII)の勝ち馬です。シルククルセイダーは母ゴールデンマザー(1994.5.4)が3連産目の5番仔。
中京の500万平場戦(芝1800m)を制したのはロードアルファード(2003.4.22、牡、鹿毛)。栗東・山内研二厩舎の所属。その4代血統構成は『エルコンドルパサー×★Caerleon×ポッセ×High Top』で『Mr.Prospector系×Nijinsky系×Forli系×Dante系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×4×4、Forli(1963.8.10)5×4のクロス、Special(1969)とLisadell(1971)5×5×4(父方)の全姉妹クロスがあります。ロードアルファードの牝系は欧州で受け継がれている4号族。母シンコウラブリイ(1989.2.2)は中央10勝でマイルCS(GI)、毎日王冠(GII)、スワンS(GII)、NZT4歳S(現NZT、GII)、ラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞、GIII)、クイーンS(GIII)と重賞6勝の名牝です。シンコウラブリイは藤沢和雄調教師に初の重賞制覇と初のGI勝ちをもたらした馬としても知られています。シンコウラブリイの初仔となる半兄ロードクロノス(1995.3.27)は中央8勝で中京記念(GIII)の勝ち馬、半兄トレジャー(1998.4.28)は中央4勝で目黒記念(GII)2着、セントライト記念(GII)2着、ダービー卿CT(GIII)2着、半姉レディミューズ(1997.4.24)はチューリップ賞(GIII)2着でオークス(GI)4着です。また、叔父タイキマーシャル(1992.3.21)は中央8勝でエプソムC(GIII)の勝ち馬、叔母ハッピーパス(1998.6.3)は中央5勝で京都牝馬Sの勝ち馬、従兄キングストレイル(2002.2.17)は中央現役でセントライト記念の勝ち馬、従兄ハッピールック(1998.3.22)は中央5勝でアルゼンチン共和国杯(GII)2着、ダイヤモンドS(GIII)2着があります。ロードアルファードは母が3連産目の8番仔。
お腹が空いたのでいったん小休止を取ります。なお、この3歳戦の回顧は、今週末、6月10日土曜日と6月11日日曜日の3歳戦をもって、終了と致します。予めご承知おきください。