第56回クイーンS(JpnIII)-2008年の重賞勝ち馬の血統について=其の八=-。

ヤマニンメルベイユ 牝 栗毛 2002.2.18生 新冠・錦岡牧場生産 馬主・土井肇氏 美浦・栗田博憲厩舎

ヤマニンメルベイユ(2002.2.18)の4代血統表
メジロマックイーン[E]
芦毛 1987.4.3
種付け時活性値:1.50

メジロティターン
芦毛 1978.3.22
メジロアサマ
芦毛 1966.2.23
パーソロン 1960
スヰート 1951
シエリル
鹿毛 1971.5.15
スノッブ 1959
Chanel 1961
メジロオーロラ
栗毛 1978.3.8
リマンド
栗毛 1965.2.16
Alcide 1955
Admonish 1958
メジロアイリス
黒鹿毛 1964.4.8
ヒンドスタン 1946
アサマユリ 1959.3.17
ヤマニンアリーナ
鹿毛 1992.4.14
仔受胎時活性値:0.25
サンデーサイレンス[A]
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ティファニーラス
黒鹿毛 1983.2.28
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Bold Forbes[A]
黒鹿毛 1973.3.31
種付け時活性値:0.25
Irish Castle 1967.5.11
Comely Nell 1962.2.8
Sally Stark
鹿毛 1970
仔受胎時活性値:1.00
Graustark[B]
栗毛 1963.4.7
種付け時活性値:1.50
Sally Ship
青鹿毛(?) 1960.5.17
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Turn-to5×5(母方)>

ヤマニンメルベイユ(2002.2.18)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
メジロマックイーン 3.50 or 1.50 祖母が活躍馬
(No.3-C)
4番仔
(不受胎後)

伊達にエイジアンウインズ(2004.3.28)、ウオッカ(2004.4.4)、ブルーメンブラット(2003.2.20)など強い古馬牝馬たちと戦ってきた訳ではありません、ヤマニンメルベイユと柴山雄一騎手。スタート直後に競り掛けられながらも、内枠を利して1角のコーナーワークで上手く先頭に立つと、後はゴールまでその位置を譲らず。「逃げる」という明確な意志を持った人馬が、札幌の洋芝、開幕週の馬場で見事に重賞2勝目を挙げました。レースの勝ち時計は1分48秒1。2馬身差の2着には道中後方で待機して一気呵成の差し脚を見せた今年の桜花賞(JpnI)馬レジネッタ(2005.5.11)と小牧太騎手、さらにクビ差の3着には最内から伸びたフミノサチヒメ(2003.5.5)と長谷川浩大騎手が入りました。

では、以下にヤマニンメルベイユのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Sally Stark 1970 不出走
|Valdez 1976.3.9 米8勝 スワップスS(GI)含む重賞5勝
|バッフドオレンジ 1982.3.15 米0勝
||メローフルーツ 1991.4.18 中央2勝 札幌3歳S(現札幌2歳S、JpnIII)
||オレンジピール 1994.3.15 中央4勝 4歳牝馬特別(現フローラS、JpnII)含む重賞3勝
|||ブラックコンドル 2001.2.24 現役 春待月S(OP) 中京2歳S(OP) 平安S(GIII)2着
|||ラピッドオレンジ 2003.3.5 現役 TCK女王盃(JpnIII) マリーンC(JpnIII)2着
|ティファニーラス 1983.2.28 米8勝 ケンタッキーオークス(GI)含む重賞3勝
||ヤマニンジュエリー 1991.1.29 不出走
|||ヤマニンシュクル 2001.4.1 中央4勝 阪神JF(現JpnI) 中山牝馬S(GIII)
||ヤマニンアリーナ 1992.4.14 中央2勝 クローバー賞(OP)
|||ヤマニンメルベイユ 2002.2.18 (本馬) クイーンS(JpnIII) 中山牝馬S
|||ヤマニンキングリー 2005.5.16 現役 きさらぎ賞(JpnIII)3着
||ヤマニンイデアル 1999.5.9 中央2勝 ききょうS(OP)

従姉のヤマニンシュクルがトウカイテイオー(1988.4.20)の仔ということで、ティファニーラスの娘たちはTourbillon(1928)系種牡馬との相性が良いのでしょうか。また、↑の近親牝系図では省きましたけれど、メローフルーツの仔アグネスクイック(2006.3.4)が、8月16日土曜日の札幌芝1500mの新馬戦を勝ち上がりました。そう、先週末は、密かに近親馬が連動して活躍していたのでした。

ヤマニンメルベイユは、ひと息入れた後、府中牝馬S(GIII)からエリザベス女王杯(GI)に向かう予定ということ。満6歳にして真価を発揮し始めたマックの娘。錦岡牧場&ヤマニン&栗田厩舎の組み合わせ、ヤマニンゼファー(1988.5.27)以来のジーワン勝利がなされますでしょうか。仏語で「素晴らしい」という意味であるメルベイユ(merveilleux)の名前の通り、素晴らしい結果が待っていることを願いたいものです。

ではでは、今日はこのへんで。

タイトルとURLをコピーしました