ロンドンブリッジ(1995.5.6)とマックスキャンドゥ(1995.5.20)がやり合って、1000mの通過が57秒7の快ラップ。
この速い流れの中を終始6番手で推し進め、鮮やかな先行差しを見せたのが、黒鹿毛の424kgの小さな馬、ファレノプシスでした。
テン乗りとなった武豊騎手、ハミ替えを進言されたそうで、Dハミによる見事な意思伝達により、ファレノプシスを当時の阪神桜花賞レコードとなる1分34秒0の勝利に導かれました。
この1995年世代は牝馬の粒が揃っていたのか、ファレノプシス、ロンドンブリッジ、エアデジャヴー(1995.3.27)、ロッチラヴウインク(1995.4.12)、マックスキャンドゥと桜花賞5着までの馬がレコードタイムのコンマ3秒差に収まる接戦でした。
ロンドンブリッジとエアデジャヴーは、すでに母としてGI勝ち馬を輩出していますね。ファレノプシスも、負けずに良い子を送り込んでほしいものです。
◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△×
ついで、「ニュージーランドトロフィー(GII)」と聞くと、トーヨーリファール(1990.5.10)を思います。13年も前の話で申し訳ない(笑)。当時はニュージーランドトロフィー4歳Sでした。
もともと、ラジオたんぱ杯3歳S(現ラジオたんぱ杯2歳S、GIII)で1番人気になるなど、素質の高さを買われていたトーヨーリファール。
その素質の確かさを見せつけたレースがNZT4歳S。府中マイル戦の勝ち時計1分34秒6は、当時歴代2位の好タイムでした。
後々には、栗毛の馬体よろしく、芝ダート兼用の先行馬として成績を残しました。
種牡馬としてもかきつばた記念(統一GIII)の勝ち馬ヨシノイチバンボシ(2001.5.1)を送り込んだのですから、立派です。
トーヨーリファール、いちばん最初に好きになった栗毛馬でした。