第69回皐月賞(JpnI)出走予定馬について。

第69回皐月賞(JpnI)出走予定馬について

馬名
(生年月日)[F No.]
母の
何番仔?
母父 祖母父 曾祖母父
1 ロジユニヴァース
(2006.3.11)[B3]
2番仔
(2連産目)
ネオユニヴァース Cape Cross ★Machiavellian Nureyev
2 リクエストソング
(2006.3.26)[12]
3番仔
(3連産目)
シンボリクリスエス トニービン Dike Pass
3 サトノロマネ
(2006.2.23)[12]
6番仔
(2連産目)
クロフネ サンデーサイレンス ラバージョン パーソロン
4 トライアンフマーチ
(2006.4.11)[7-D]
3番仔
(2年連続
不受胎後)
スペシャルウィーク ダンシングブレーヴ ブレイヴェストローマン スティンティノ
5 ミッキーペトラ
(2006.2.7)[2-F]
5番仔
(不受胎後)
シンボリクリスエス ヘクタープロテクター Lomond Busted
6 ベストメンバー
(2006.4.14)[9-F]
5番仔
(5連産目)
マンハッタンカフェ サクラユタカオー Blushing Groom Mr. Prospector
7 ナカヤマフェスタ
(2006.4.5)[3-H]
3番仔
(3連産目)
ステイゴールド タイトスポット デインヒル Cure the Blues
8 メイショウドンタク
(2006.2.28)[10-A]
4番仔
(2連産目)
マンハッタンカフェ Machiavellian Shareef Dancer Majestic Prince
9 イグゼキュティヴ
(2006.4.20)[7-C]
13番仔
(不受胎後)
チーフベアハート アスワン トライバルチーフ ファラモンド
10 ゴールデンチケット
(2006.3.2)[3-L]
5番仔
(3連産目)
キングカメハメハ サンデーサイレンス Lyphard ロイヤルスキー
11 アーリーロブスト
(2006.4.27)[3-F]
初仔 バブルガムフェロー Mazel Trick ディアブロ Affirmed
12 フィフスペトル
(2006.5.22)[19-B]
4番仔+
(不受胎後)
キングカメハメハ Bahri ★Roberto Nijinsky
13 モエレエキスパート
(2006.5.13)[4-M]
2番仔
(2連産目)
マジックマイルズ エリシオ サンデーサイレンス ノーザンテースト
14 アントニオバローズ
(2006.4.24)[2-D]
2番仔
(2連産目)
マンハッタンカフェ Kingmambo Tentam Native Dancer
15 セイウンワンダー
(2006.4.30)[3-L]
4番仔
(4連産目)
グラスワンダー サンデーサイレンス ★リアルシャダイ テスコボーイ
16 アンライバルド
(2006.4.13)[1-L]
13番仔
(5連産目)
ネオユニヴァース Sadler’s Wells ★イングリッシュプリンス Val de Loir
17 シェーンヴァルト
(2006.3.9)[4-N]
2番仔
(2連産目)
ジャングルポケット エリシオ Caro More So
18 リーチザクラウン
(2006.2.5)[23-B]
4番仔
(3連産目)
スペシャルウィーク Seattle Slew Mr. Prospector Secretariat

今年の皐月賞の出走予定馬たちを見ると、上位人気が予想される面々に、字面上Phalaris(1913)4代累代配合馬が多いことが気になりますね。4戦4勝の無敗で挑むロジユニヴァース、2歳王者セイウンワンダー、きさらぎ賞(GIII)勝ちのリーチザクラウン、京成杯(GIII)勝ちのアーリーロブスト、函館2歳S(JpnIII)を勝ち朝日杯FS(JpnI)2着のフィフスペトルなど、いずれもPhalaris系の累代です。

ロジユニヴァース。すでに2000mの距離をこなしているので心配無用と思います。けれど、彼は母系が軽快血統で、母方に累代されている各父も短距離型と見受けますので「2冠の後は果たして」という感じは致します。と、距離に対する不安要素を述べたものの、気の早い私は、横山典弘騎手がダービージョッキーになる瞬間を楽しみにしています。

アンライバルド。上位人気と目される中で、母方のバックボーンがしっかりしているのは彼ですね。すでに伝説のメイクデビューとなりつつある一戦の勝ち馬、半兄フサイチコンコルド(1993.2.11)に続くことができますでしょうか。はてさて、ネオユニヴァース(2000.5.21)産駒の真打ちは果たしてどちらなのでしょうか。

リーチザクラウン。歴史は繰り返すのか、父スペシャルウィーク(1995.5.2)と同じ8枠18番。同じ勝負服、鞍上も同じ武豊騎手。父の皐月賞、グリーンベルトを利して勝ったのは2枠3番から発進した横山典弘騎手のセイウンスカイ(1995.4.26)でしたね。

セイウンワンダー。なんだ言いながら、唯一のジーワンホース。小岩井の3号族フロリースカップ(1904)系の底力は大一番でこそ。ひと叩きされて、絞れて、怖い。

ほかにも多士済々。そんな中、私は角田晃一騎手のアントニオバローズに頑張ってほしいのですが、サスガにハ行後のレースが皐月賞では、ね。あとはトライアンフマーチ。皐月賞当日の4月19日は、母キョウエイマーチ(1994.4.19)が存命だったならば満15歳の誕生日でした。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

コメント

  1. 中島理論は当たる より:

    オオハシ 様 

     大変ご無沙汰しております。
     いよいよ競馬も本番という感じで、イイ季節になりました。
     今回の皐月賞の結果に関して、どう解釈をすれば(特にロジユヴァースの敗因関して)??
     是非、一考を賜りたく投稿しました。
     
     結果は下記の通りで、
     皐月賞
     1 アンライバルド
     2 トライアンフマーチ
     3 セイウンワンダー
     4 シェーンヴァルト
     5 ベストメンバー

     ・私の見解は「ラップタイムはややHペースだが、先行馬総崩れで超Hペース。したがって、シンガリ追走のトライアンフマーチ以下
      後続が足を伸ばした」というのが見方ですが、それだけか!?
     ・中島理論の血のコンプレックス?との考えも

     昨年の競馬最強の法則4月号のマウリツィオ・コッレオーニ氏の寄稿文を思い出しました。04年産よりSS系は1位となり、06年産駒の
     今年は33.8%がSS系(08年競馬最強の法則4月号より)。
     したがって、闘争本能は低いはず。(出走馬がそれ以上に、弱かった?)
     
     ①私の判断では、ロジは母親のアコースティクス からの形相遺伝・勝ったアンライバルドは母父サドラーズウェルズからの形相(とういうか
      似ている)からきていると思うので、SS系からの形相遺伝より闘争本能は高いと判断して良いのでしょうかね??

     ②また、去年の勝ち馬キャプテントゥーレやダービー馬ディープスカイに関して??のお考えもございましたら、ご教授頂ければと思います。

     いろいろな方面に影響を与える質問かもしれず、答え難い点もあるかと思いますが、一考として受け止めたく、宜しくお願いします。

     
     

  2. オオハシ より:

    ◎中島理論は当たる様
    こちらこそ、永のご無沙汰恐れ入ります。お世話になっております。折り返しが遅くなってしまい恐縮です。

    では、以下に簡単ではありますがご返答まで。

    > 特にロジの敗因
    血統面から4代に累代配合された各父を見ると、芝2000mにおけるハイペースの厳しい流れで底力比べとなった時「軽快血統の弱さ」が出てしまったということでしょうか。これまで洋芝の札幌2歳Sをレコード勝ち、ラジオNIKKEI杯2歳Sを史上3番目の好タイムで勝利するなど、距離に対しての不安はなかったはずなのですが。

    もっと別角度から見ると、単純に追い切り後に体調不安が発生してしまったのか、ということもあるのかも知れません。デビュー時の468kg以来グングンと馬体が大きくなり続けてきた馬が、いざ本番でマイナス10kgの490kg。各種Webページにて、現地観戦された方の「下見所でボロを多く出していた」という意見も見えます。

    大舞台を前にして「重圧」が馬と人どちらにも掛かってしまったのかも知れません。ただ、デビューから4戦4勝、重賞3連勝は並大抵の馬ではもちろん出来ません。立て直して、巻き返して欲しいものです。

    > ・私の見解は「ラップタイムはややHペースだが、先行馬総崩れで超Hペース。したがって、シンガリ追走のトライアンフマーチ以下
    >  後続が足を伸ばした」というのが見方ですが、それだけか!?
    武幸四郎騎手お得意(?)の乾坤一擲の騎乗がハマったようにも見えましたね(^_^.)。まま、トライアンフマーチは血統の筋が通っている馬ですけれど。

    悲しいかな、レースの見方ということに関しては私の出る幕ではありません。中島理論は当たる様がご覧になったとおりと思います。

    > ①私の判断では、ロジは母親のアコースティクス からの形相遺伝・勝ったアンライバルドは母父サドラーズウェルズからの形相(とういうか
    >  似ている)からきていると思うので、SS系からの形相遺伝より闘争本能は高いと判断して良いのでしょうかね??
    形相の判断はおっしゃるとおりですね。純然たる中島理論的な見解を行うと、中島御大の配合馬の多くも当代における非主流血脈を最優性先祖にされています。

    ついで、ロジユニヴァースとアンライバルドの両馬について述べるならば、その父ネオユニヴァースの「初年度産駒」です。その属している父系に関わらず。初年度産駒というのは勢い、活力があると考えています。

    「(母馬の)空胎後に名馬あり」と同様に、「(父馬の)初年度産駒に名馬あり」と言えるのではないでしょうか。

    かの平成御三家種牡馬にしても、その初年度産駒に多数のジーワン勝ち馬や、あるいはインパクトを残した仔が輩出されているのはまぎれもない事実です。SSの初年度産駒ジーワン馬5頭、トニービンの初年度産駒ジーワン馬4頭と、各生産年度で見ると初年度より多くジーワン馬を輩出した年はありませんでした。また、ブライアンズタイムは初年度に輩出したナリタブライアンが最良産駒であることは衆目の一致するところでしょう。

    SS系種牡馬の多くは「初年度産駒がなかなか動かない」というジンクスがあります。けれど、アグネスタキオンとネオユニヴァースの両頭は、ジンクスを跳ね飛ばして初年度からジーワン勝ち馬を送り込みました。

    両頭の共通点は

     (1)Northern Dancer Free
     (2)ジーワン勝ちは同世代による春のクラシックのみ
     (3)現役引退後、繁殖生活に上がるまで充電の期間があった

    というところが挙げられますね。

    > したがって、闘争本能は低いはず。(出走馬がそれ以上に、弱かった?)
    > ②また、去年の勝ち馬キャプテントゥーレやダービー馬ディープスカイに関して??
    併せての返答となりますけれど、成馬になりきれていない若駒の争い、同世代のみで走るクラシック(特に春)については、飽和状態と思われる父系の牡馬でも勝ち切ることができるということなのでしょう。

    現在であれば、クラシックの前哨戦を制しているのがSS系であれば、結局はやはり本番もSS系が勝ってしまう。たとえ、マウリツィオ・中島・コッレオーニ氏がどうおっしゃっても、現実はそうです。

    ただ、それでも3歳秋以降に関しては、過剰生産されていると思われる父系の牡馬は、母馬からの後押しがなければ勝ち切れないと考えています。

    手前味噌となりますけれど、

    ↓直祖父SSのJRA平地ジーワン勝ち馬を見直す。
    http://blog.takayoshiohashi.com/nakajima/2008/05/ssjra_c355.html

    というエントリもご参照願います。珍しく割合に当を得た内容を書いているように思います(笑)

    父系の占有率による闘争本能云々は古馬になった時により強く現れるように感じています。

    > いろいろな方面に影響を与える質問かもしれず、
    いえいえ、私にそんな力はありませんので(笑)

    中島理論好きのひとつの戯れ言として受け止めて頂けたら幸いです。

    ではでは、わざわざのコメント、誠にありがとうございました♪

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