日曜日の2歳戦の結果(2005/12/04分)-其の壱-。

日曜日の2歳戦の回顧です。重賞1クラ、500万特別1クラ、新馬戦5クラ、未勝利戦8クラ、合計15レース。

15レースを丸々ひとつのlogで残すのはちょっと大変ですので、今日は重賞と特別戦と新馬戦のみの回顧です。未勝利戦は来週の週半ばにでも行います。恐れ入りますが、ご了解頂きます様、よろしくお願い致します。

第57回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)。

1着テイエムプリキュア(2003.4.8)。この馬の馬券を買っていなかった私は、ぶっちゃけありえなーい、でした(笑)。竹園正繼オーナーは、血統表上では中島理論的に評価しにくい馬でボンボンGIを勝たれるので、相性が悪いんですよね(苦笑)。でも、250万円の市場取引馬の素質を見出すその相馬眼、サスガ。『優駿』2005年12月号P155の竹園オーナーのコラムによると、「絶対に走る」と確信をこめて購入した馬ということ。恐れ入り谷の鬼子母神です。テイエムプリキュア自身も、本当に強かった。3戦3勝は紛れもない事実。雨中の決戦で他馬が全力を出せなかったとか、そんな評価をくだしていると、絶対に痛い目にあいそうです。「前に出ようとする根性がすばらしい」という、ダイユウサク(1985.6.12)の有馬記念(GI)以来14年ぶりのGI制覇となった熊沢重文騎手のセリフ、忘れないようにします。マル市の根性娘のこれから、楽しみにしましょう。

2着シークレットコード(2003.2.8)。また「母父Lost Code(1984)」の馬が抜けてしまった……。学習効果がないのか、私は(笑)。1戦1勝馬、こちらも狙っておかなければなりませんでした。まして、Fusaichi Pegasus(1997.4.12)の仔であるならば。

3着フサイチパンドラ(2003.2.27)。下見所から非常に落ち着いており「これが2歳牝馬なのか」と思いました。胴長の馬体で雨降りが不得手そうなのに、よく頑張って3着。素養の高さは見せたのではないでしょうか。これからも期待します。

あーあ、8頭もシルシをつけたのに、やっぱり外してしまいました。ヘタクソ~(笑)。

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阪神のポインセチア賞(ダート1200m)を制したのはエイシンダンベリー(2003.4.17)。父が米国のマイナー種牡馬Five Star Day(1996)。その血統構成は『★Carson City×★Vanlandingham×Vice Regent×★Never Bend』という0遺伝の塊です(笑)。エイシンダンベリーについては11月19日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>京都の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(外)エイシンダンベリー(2003.4.17、牡、栗毛)。栗東・北橋修二厩舎の所属。その4代血統構成は『Five Star Day×Secretariat×Nervous Energy×Father John』で『Mr.Prospector系×Bold Ruler系×Teddy系×Man o’War系』の配合です。Secretariat(1970.3.30)以外、「誰?」という血統構成ですね。5代血統表内にはクロスはありません。エイシンダンベリーの牝系は米国で受け継がれている8号族。母Fine Spirit(1982)は米4勝でBCジュヴェナイルフィリーズ(GI)3着があります。

中山の新馬戦(ダート1200m)を勝ち上がったのは(外)グリーンジュエリー(2003.5.2、牝、芦毛)。美浦・鈴木伸尋厩舎の所属。その4代血統構成は『Crafty Prospector×Northern Job×Quid Pro Quo×Cohoes』で『Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Swaps系×Blenheim系』の配合です。組み合わせ、ナイス。5代血統表内ではNative Dancer(1950.3.27)4×5のクロスがあります。グリーンジュエリーの牝系は米国で受け継がれている5号族。半兄ケイズドリーム(1994.3.15)は中央5勝、同じく半兄ケイズヒーロー(1997.2.18)は中央4勝でシクラメンS(OP)の勝ち馬です。兄2頭も芦毛ですし、同じ芦毛のグリーンジュエリーも負けないくらいに走ってほしいものです。

中山の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(外)アラメダキング(2003.4.12、牡、栗毛)。美浦・高橋祥泰厩舎の所属。その4代血統構成は『Horse Chestnut×Majestic Light×Dixieland Band×★In Reality』で『Sadler’s Wells系×Raise a Native系×Northern Dancer系×Intent系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×4のクロスがあります。アラメダキングの牝系は米国で受け継がれている1号族。叔父アメリカンボス(1995.4.7)は中央8勝でAJC杯(GII)、中山記念(GII)、エプソムC(GIII)2回と重賞4勝、また2001年の有馬記念2着もあります。

阪神の新馬戦(ダート1200m)を勝ち上がったのはテンエイヤシャオー(2003.3.7、牡、栗毛)。栗東・大久保正陽厩舎の所属。その4代血統構成は『★タイキシャトル×ナリタブライアン×Mr.Prospector×★Olden Times』で『Halo系×Roberto系×Raise a Native系×Relic系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×5、Northern Dancer5×4のクロスがあります。テンエイヤシャオーの牝系は米国で受け継がれている8号族。叔母ブライアンズレター(1999.2.2)は現役で、現在のところナリタブライアン(1991.5.3)産駒の賞金稼ぎ頭です。恐らく、このまま賞金稼ぎ頭として後世に伝えられるでしょう。テンエイヤシャオーは母ハピネスヒロイン(1998.1.21)の初仔。なお、母ハピネスヒロインはナリタブライアン産駒として1番最初にこの世に生を受けた初産駒として知られています。また、テンエイヤシャオーは、母父ナリタブライアン産駒として1番最初に中央新馬戦勝ち馬となりました。ナリタブライアンは、この姉妹に1番を託しているようです。

阪神の新馬戦(芝2000m)を勝ち上がったのはニルヴァーナ(2003.3.29、牡、鹿毛)。栗東・池江泰郎厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Nureyev×Hostage×★Vaguely Noble』で『Halo系×Northern Dancer系×Nijinsky系×Aureole系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer3×5(母方)のクロス、Almahmoud(1947)4×5の牝馬クロスがあります。ニルヴァーナの牝系は米国で受け継がれている9号族。全兄ゴールドアリュール(1999.3.3)は中央5勝、地方3勝でフェブラリーS(GI)、東京大賞典(統一GI)、ダービーグランプリ(統一GI)、ジャパンダートダービー(統一GI)、アンタレスS(GIII)と重賞5勝を挙げました。ニルヴァーナは母ニキーヤ(1993.4.4)が6連産目の6番仔。良血のニルヴァーナ、出世馬を輩出することで知られる暮れの阪神開催第1週目、芝2000mの新馬戦を見事に勝ち上がりました。ちなみに、ニルヴァーナ(Nirvana)の馬名の意味は、「仏教における悟りの境地(サンスクリット語)」ということです。

中京の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(外)ステキシンスケクン(2003.3.10、牡、鹿毛)。栗東・森秀行厩舎の所属。その4代血統構成は『Danzig×★Mr.Prospector×Lyphard×ハイハット』で『Northern Dancer系×Raise a Native系×Northern Dancer系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer2×4、Native Dancer4×4、Hyperion(1930.4.18)5×5のクロスがあります。ステキシンスケクンの牝系は欧米で受け継がれている14号族。伯父アカビール(1981.3.16)は海外中央6勝でブーゲンビリアH(米GII)、ディキシーH(米GII)の勝ち馬です。それにしても、父Danzig(1977)満25歳時交配の直仔って、エライ馬を導入されますな。森調教師は、父Danzig、祖母父Lyphard(1969.5.10)の組み合わせで、アグネスワールド(1995.4.28)を想起されたのでしょうか。また、いまどきHyperionのクロスを5代血統表内に持つ馬も珍しいですね。その素敵な馬名と共に、注目の若駒です。

ではでは、今日はこんなところで。

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