第137回ベルモントS(GI)と日本の重賞の結果。

第137回ベルモントSは、プリークネスS(GI)の勝ち馬Afleet Alex(2002.5.9)が快勝したという事。プリークネスS&ベルモントSの2冠達成は2001年のPoint Given(1998.3.27)以来、史上では18頭目の快挙だったとの事です。

Afleet Alexの血統を見ると、直系祖父がアフリート(1984.4.10)、母父がホークスター(1986.2.19)と、日本に輸入されている馬が近しいところで見つかります。私は4代血統表を作成する際、日本に輸入された外国産馬についてはカタカナ表記をしています。米2冠馬の4代血統表の中に2回もカタカナ名が出てくるのは、米国と日本が結びついているようで、ちょっと嬉しい事ですね。

Afleet Alexは中島理論的には潜在能力値『3.50』の高能力馬です。その父Northern Afleet(1993)が満8歳時交配の0遺伝となり、なおかつ母Maggy Hawk(1994)が不受胎後の仔です(3番仔)。父母からリフレッシュされたエネルギーを受け、見事に米2冠達成の運びとなりました。

もうひとつ、Afleet Alexの血統について。父Northern Afleetはアフリートが日本に輸入される前に米国に残した代表産駒の1頭です。その競走成績は米GII2勝、米GIII1勝というマイナーなものでした。また、その4代血統構成を見ると『アフリート×Nureyev×Tentam×Quadrangle』と、4代に渡り0遺伝を受けています。米国の生産者さんが狙われているかどうかは不明ですが、中島理論使いから見ると「はー、これは狙い打ちも甚だしいな」という血統構成ですね(笑)。

いずれにせよ、中島理論的には米国競馬の懐の深さを見せつけられた2005年の米国3冠戦線でした。強い米2冠馬Afleet Alexのこれからに期待しましょう。

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第22回エプソムC(GIII)。1着スズノマーチ(2000.2.20)。ダテにエイプリルS(OP)で豪州最強牝馬を下していた訳ではありません。「こぶし賞の勝ち馬は出世する」と思っている私にとって、スズノマーチがしぶとく頑張り、5歳で重賞初制覇を遂げてくれたのは嬉しい事でした。2着グランリーオ(2000.5.7)。サニーブライアン(1994.4.23)の仔、惜しかった。ソシアルトウショウ(1972.4.2)のひ孫、まだまだこれからチャンスはあるでしょう。ちなみに、母エステーローザ(1991.5.11)が空胎後の4番仔です。3着ダイワレイダース(1999.5.6)。松山康久調教師の期待は2歳時からずっと高い馬。もうひと花を咲かせてほしいものです。

あと、エプソムCでは5着のボーンキング(1998.5.13)に驚きました。3年以上の休養明けでメンバー中2番目の上がり3F34秒6で差して来ていたとの事。偉いなぁ。

第19回中日スポーツ賞ファルコンS(GIII)。1着カズサライン(2002.3.13)。ダテに2歳時に新潟でマリーゴールド賞(OP)を制していた訳ではありません。夏が近づき本領を発揮したというところでしょうか。アグネスワールド(1995.4.28)産駒初のJRA重賞制覇でした。また、彼は母カズサグリッター(1992.5.8)が不受胎後の仔でした(2番仔)。2着フェリシア(2002.4.12)。出走メンバー中唯一の重賞勝ち馬。力がある事は示せたのではないでしょうか。3着シンボリグラン(2002.5.18)。牝系をあらためると、近親にビコーペガサス(1991.2.8)が見えます。またいずれチャンスがありますよ。

今日はこんなところで。

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