2016年のクラシック候補生を確認する(牡馬編・其の四)。

2016年のクラシックで覇を競う2013年生まれ世代の馬たちは、稀に見るハイレベルの様相を呈していますね。そんな訳でじわじわとご案内して行こうと思います。

ロードクエスト 牡 鹿毛 2013.3.6生 様似・様似堀牧場生産 馬主・(株)ロードホースクラブ 美浦・小島茂之厩舎

ロードクエスト(2013.3.6)の4代血統表
マツリダゴッホ
鹿毛 2003.3.15
種付け時活性値:0.25

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ペイパーレイン
栗毛 1991.3.23
Bel Bolide
栗毛 1978.2.5
Bold Bidder 1962.3.22
Lady Graustark 1969.3.19
フローラルマジック
黒鹿毛 1985.4.20
▲Affirmed 1975.2.21
Rare Lady 1974.2.20
マツリダワルツ
鹿毛 2004.5.16
仔受胎時活性値:2.00
チーフベアハート
栗毛 1993.2.1
種付け時活性値:0.50
Chief’s Crown
鹿毛 1982.4.7
Danzig 1977.2.12
Six Crowns 1976.4.21
Amelia Bearhart
栗毛 1983.5.17
Bold Hour 1964
Myrtlewood Lass 1972.3.7
ユキノワルツ
鹿毛 1993.5.20
仔受胎時活性値:0.50
リアルシャダイ
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:1.25
Roberto 1969.3.16
Desert Vixen 1970.4.19
ダイナクレアー
黒鹿毛 1983.5.31
仔受胎時活性値:0.25
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.75
クレアーブリッジ
鹿毛 1967.4.16
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×5、Bold Ruler5×5、Northern Dancer5×5>

ロードクエスト(2013.3.6)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
マツリダゴッホ
(Halo系)
チーフベアハート
(Danzig系)
リアルシャダイ
(Roberto系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
リアルシャダイ
(Desert Vixen)
4.50 or 2.50 サクラチトセオーと同牝系
(No.13-c)
3番仔
(3連産目)

新馬戦で負かした相手がブレイブスマッシュ(2013.3.22)、新潟2歳S(GIII)で負かした相手がウインファビラス(2013.5.3)、ハートレー(2013.4.11)に敗れはしましたが2着に踏ん張ったホープフルS(GII)と、改めて振り返ればこの世代の一線級であることには違いありません。ロードクエスト、様似産のマツリダゴッホ産駒が探し求めるものは、GI大舞台の先にあるのでしょう。

マツリダゴッホの最優性先祖であるリアルシャダイは、現役時代に仏2勝。ドーヴィル大賞(仏GII)ではノーアテンション(1978.3.1)に勝ち、仏ダービー(GI)2着、凱旋門賞(仏GI)5着があります。吉田善哉氏の勝負服でジョン・カニントンJr.厩舎の所属ということでは、ノーザンテーストと同じですね。そのノーザンテーストが11年連続中央リーディングサイアーを遂げた後、12年目で牙城を崩したのが1993年のリアルシャダイでした。リアルシャダイの代表産駒にはライスシャワー(1989.3.5)、シャダイカグラ(1986.3.23)、イブキマイカグラ(1988.2.24)のGI勝ち馬3頭を始めとして、ステージチャンプ(1990.5.17)、ハギノリアルキング(1990.4.14)、ムッシュシェクル(1988.3.31)、オースミシャダイ(1986.5.29)、サンライズジェガー(1998.5.19)、サンライズフラッグ(1994.4.7)などなど、懐かしい名前が並びます。代表産駒の名前を並べると、やっぱり長距離砲という感じが致します。

*

アドマイヤエイカン 牡 鹿毛 2013.3.21生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・近藤利一氏 栗東・須貝尚介厩舎

アドマイヤエイカン(2013.3.21)の4代血統表
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
種付け時活性値:0.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958
Cosmah 1953
Wishing Well
鹿毛 1975
Understanding 1963
Mountain Flower 1964
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ビューパーダンス
黒鹿毛 1983.2.26
Lyphard 1969.5.10
My Bupers 1967.6.1
ペルヴィアンリリー
栗毛 2004.4.8
仔受胎時活性値:2.00
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.75
Deputy Minister
鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
ラスティックベル
黒鹿毛 1990.3.16
仔受胎時活性値:1.25
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:
Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Ragtime Girl
栗毛 1973.3.5
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Francis S.
栗毛 1957.4.13
種付け時活性値:1.75
Swinging Doll
栗毛 1967.5.7
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5、Raise a Native4×5>

アドマイヤエイカン(2013.3.21)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハーツクライ
(Halo系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
Mr.Prospector
(Raise a Native系)
Francis S.
(Royal Charger系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Francis S. 6.50 or 4.50 従兄フサイチリシャール
(No.20-a)
3番仔
(2連産目)

函館の新馬から札幌2歳S(GIII)と洋芝の1800mを連勝してエリートコースに乗ったアドマイヤエイカン。3着に敗れた京都2歳S(GIII)以後のレースでは苦杯をなめていますが、伯母フサイチエアデール(1996.3.26)&従兄フサイチリシャール(2003.4.6)の母仔が3歳、4歳と齢重ねた時にも良さを見せてくれましたので、巻き返しに期待したいところです。

アドマイヤエイカンの最優性先祖であるFrancis S.は米8勝を挙げ、その主な勝ち鞍にウッドメモリアルS(現米GI)、ドワイヤーH(現ドワイヤーS、米GIII)、ベイショアH(現ベイショアS、米GIII)、ガヴァナーズGCがあります。代表産駒にはエイコーンS(現米GI)の勝ち馬Cathy Honey(1967.5.4)、ドンH(現米GI)の勝ち馬Francis U.(1963.4.8)、ニューヨークH等を勝ちFrancis S.産駒の稼ぎ頭となったSwinging Mood(1963.2.22)、ニューオリンズH(米GIII)の勝ち馬Combat Ready(1969.4.13)、スワニーリヴァーH(現スワニーリヴァーS、米GIII)の勝ち馬Sign of the Times(1967.5.16)などなど。Francis S.、日本に関わりが近いところでは、輸入種牡馬オジジアン(1983.3.17)の母父としても知られています。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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