第39回スプリンターズS(GI)。
1着サイレントウィットネス(1999.10.1)。戦前の1400m以下[17-0-0-0]の成績は伊達ではありませんでした。精英大使、見事な勝利でした。直線の坂を登る時の脚力は素晴らしく、その迫力はまさに重戦車の如く。鞍上のコーツィー騎手も本当に嬉しそうで、こちらも思わず微笑んでしまいました。香港の英雄、これからも頑張ってほしいものです。
#サイレントウィットネスの5代血統表をあわてて作りましたが、その血統はしっかりしたものです。4代血統構成は『Mr.Prospector系×Owen Tudor系×Sir Tristram系×Blandford系』と、いかにも母方から底力が注入されそうな配合です。父El Moxie(1986.4.9)は実はNatalma(1957)の孫、という事はEl MoxieはNorthern Dancer(1961.5.27)の甥です。また、El Moxie自身の甥に名種牡馬となったMachiavellian(1987)がいます。名繁殖系に生まれたEl Moxie、競走馬としては一般競走を6勝と大成できませんでしたが、名馬の父となりました。また、母方の世代交代は地味になされており、突然名馬を輩出したところに、Sea-Bird(1962.3.8)と似かよる部分を思いました。配合の妙。今の日本ではなかなかお目にかかれない、チャンスブレッドなのかもしれませんね。
2着デュランダル(1999.5.25)。いつもの通り、大外ぶん回し。それでも、しっかりと差を詰めて追い込んでくるのですから、大したものです。上がり3ハロンは32秒7の鬼脚だったとの事。これでスプリンターズSは3年連続の連対。ひと叩きしてマイルCS(GI)に向かうのは前年同様。未到のマイルCS3連覇に挑みます。でも、あの末脚を見ると、天皇賞・秋(GI)にて府中での走りを見て見たいと思うのは、私だけではないはずです(笑)。
3着アドマイヤマックス(1999.4.10)。絞ってきましたね。個人的には週間競馬ブックの誌上Photoでの出来が良く見えたので、あるいは割って入るかと思いましたが、3着まで。前2頭が強かった。それでも、今回のレースも含めてスプリントGIの出走機会では[1-0-2-0]と3着を外していないのですから、エライ。2歳時から応援していますが、まさかスプリンターとして開花するとは思いませんでした。3歳秋の菊花賞(GI)では本命にしましたよ(苦笑)。
結局は、6歳馬のワンツースリーフィニッシュでした。若い世代も頑張って。
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第9回シリウスS(GIII)。
1着ブルーコンコルド(2000.4.11)。ハンデ戦で58kgを背負っても、強い。昨年のフェブラリーS(GI)5着時、外から追い込んできた脚勢の良さに「これからが楽しみ」と思われた方もたくさんいらっしゃるでしょう。少し時間はかかりましたが、5歳秋、ここに来て本格化の様相です。今回の勝利により、幸英明騎手とのコンビでは5戦4勝、2着1回。手が合うのでしょう。私もうっかりしていたのですが、今年のJBCスプリント(統一GI)は名古屋にて1400mで行われるんですよね。現状はダート1400mがベストと思えますし、今の勢いならば「勝ってください」という感じです。この秋、楽しみな1頭となりました。
#それにしても、フサイチコンコルド(1993.2.11)の上級産駒は地味ながらも息の長い活躍を見せますね。バランスオブゲーム(1999.4.22)、オースミハルカ(2000.4.2)、そしてブルーコンコルド。いずれも2歳時から活躍を見せて、高齢になってもなお、重賞で好勝負をしています。また、モエレジーニアス(2003.3.10)という楽しみな2歳馬もいますし、名種牡馬になるべく、コンコルドにはこれからも頑張ってほしいものです。
今日はこんなところで。表のページも併せて、土曜日の夜から、結構頑張って更新したつもりです(笑)。ではでは。