第61回安田記念(GI)の出走予定馬について。

第61回安田記念(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 ストロングリターン
(2006.5.26)
[A13]
2番仔+
(2連産目+)
シンボリクリスエス Smart Strike Nijinsky Vaguely Noble
2 シルポート
(2005.3.24)
[3-N]
2番仔
(2連産目)
ホワイトマズル サンデーサイレンス ★Woodman Danzig
3 スマイルジャック
(2005.3.8)
[15-A]
2番仔
(2連産目)
タニノギムレット サンデーサイレンス マルゼンスキー セントクレスピン
4 クレバートウショウ
(2006.4.16)
[12-F ロイヤルアグリーメント系]
9番仔
(3連産目)
フジキセキ トウショウボーイ ノーザンテースト ★エルセンタウロ
5 サンカルロ
(2006.2.5)
[23-B]
2番仔
(不受胎後)
シンボリクリスエス Crafty Prospector セクレト Olden Times
6 サムザップ
(2004.10.5)
[9-B]
2番仔
(不受胎後)
シンコウキング Exploding Prospect Mr. Illusion Grosvenor
7 シルクアーネスト
(2007.3.4)
[A4]
7番仔
(7連産目)
グラスワンダー サンデーサイレンス ニホンピロウイナー ノーザンテースト
8 アパパネ
(2007.4.20)
[9-F]
3番仔
(3連産目)
キングカメハメハ Salt Lake Spectacular Bid Hard Work
9 ビューティーフラッシュ
(2005.11.16)
[22-B]
3番仔
(3連産目)
ゴーラン Volksraad Clay Hero Czaravich
10 リディル
(2007.5.8)
[9-F デプグリーフ系]
初仔 アグネスタキオン ダンシングブレーヴ テスコボーイ Vaguely Noble
11 コスモセンサー
(2007.3.14)
[16-F サリーランド系]
6番仔
(2連産目)
キングカメハメハ リヴリア ★トランスアランティック テスコボーイ
12 ライブコンサート
(2004.4.8)
[9-E]
初仔 シングスピール Kingmambo Mt. Livermore Bold Forbes
13 ダノンヨーヨー
(2006.4.7)
[18]
2番仔
(2連産目)
ダンスインザダーク フォーティナイナー Affirmed Never Bend
14 リアルインパクト
(2008.5.14)
[3-L]
9番仔
(9連産目)
ディープインパクト Meadowlake In Reality Crozier
15 ビービーガルダン
(2004.3.10)
[1-N]
4番仔
(2年連続
不受胎後)
チーフベアハート Westminster Rory’s Jester Karayar
16 ジョーカプチーノ
(2006.4.11)
[2-F]
初仔  マンハッタンカフェ フサイチコンコルド トウショウボーイ フォルティノ
17 エーシンフォワード
(2005.2.16)
[16-A]
初仔 Forest Wildcat Cure the Blues Morning Bob Mac Diarmida
18 リーチザクラウン
(2006.2.5)
[23-B]
4番仔
(3連産目)
スペシャルウィーク Seattle Slew Mr. Prospector Secretariat

ディフェンディングチャンピオンが追い切り後にまさかの鼻出血発症で出走回避どころか引退となりましたが、それでも府中芝1600mの戦いに精鋭18頭が揃いました。第61回安田記念。

ひとつ前の記事で見たように、

連対馬20頭のうち16頭が非SS、4頭が直父系SS系。そして、直父系SS系4頭の共通点が、母が前年産駒なし後の仔。

という分かりやすい結果になっていた過去10年の安田記念。

そんな過去10年の連対馬の表を見直せば、さらに気付くことがありますね。

  1. アドマイヤコジーン
  2. テレグノシス
  3. ショウワモダン

の3頭以外の17頭は、いずれも4代血統構成に非Phalaris(1913)系を持ち合わせていました。Phalaris系×4本の3頭に活路を見い出せば、

  1. アドマイヤコジーンとテレグノシスは、すでにGI勝ち馬だった。ついで言えば、府中芝1600m重賞の勝ち馬だった
  2. ショウワモダンは、2連勝の勢いを持って挑んできた挑戦者だった。ついで言えば、父エアジハードの0遺伝+母父トニービン

ということが言えます。

*

今回確認したことも合わせて、過去10年の傾向に沿う出走馬をピックアップすると、まず非SSは7頭。

  1. アパパネ
  2. エーシンフォワード
  3. ビービーガルダン
  4. サンカルロ
  5. ストロングリターン
  6. サムザップ
  7. ビューティーフラッシュ

アパパネ、エーシンフォワードのJRAGI勝ち馬2頭。前者は言わずもがなの5冠牝馬で府中芝1600m3戦3勝。後者もマイルCS(GI)レコードホルダー。厩舎的にも、実は「肉を切らせて骨を断つ」的なレースがあるような気もします。

ビービーガルダン、サンカルロのスプリントGI2着のある2頭。ズブくなったスプリンターかも知れないビービーガルダン、佐藤哲ちゃんの勝負騎乗を楽しみにしたいもの。サンカルロは今は右回りが良いかも知れませんが、府中でも勝っています。

ストロングリターン。難波S(準OP)、京王杯SC(GII)と連勝してきた馬。精神的滋養は有り。彼は私と同じ誕生日なので応援します(*^_^*)

香港勢2騎。サムザップはシンコウキング(1991.4.24)の仔ですよ、皆さん。ビューティーフラッシュも強い。ただ、今回の外国馬2頭は「来たら、ごめんなさい」という感じです。

いま名前を挙げた7頭の他に6枠の2頭ライブコンサートとコスモセンサーも非SSですが、字面上Phalaris系×4本馬で、GI勝ち馬でも無く、勝ってきている訳でもありません。ライブコンサート、シングスピール(1992.2.25)にBlushing Groom(1974.4.8)の血は怖いのですが。コスモセンサーは同父の強い牝馬を欲するのか、というところが気になります。

また、直父系SS系+母が前年産駒なし後の仔は2頭。

  1. ジョーカプチーノ
  2. リディル

ジョーカプチーノはGIを勝ったことのあるPhalaris系×4本馬ですね。思えばNHKマイルC(GI)で1分32秒4という当時のレースレコードを叩き出した舞台です。スプリンター形質は強くなっていても、乗り方ひとつと思います。リディルは前走谷川岳S(OP)を勝ってやって来た別路線からの挑戦者で、実はマイル戦4戦3勝2着1回。最強の2007年生まれ世代、2歳重賞の勝ち馬がGIの舞台でどんな走りを見せるのか。その父アグネスタキオン(1998.4.13)が満8歳時の0交配馬、楽しみです。

*

という訳で、今年は「非SSのイイ女アパパネを巡る日本の男たちの戦い」と見ました。最終的には、

  1. アパパネ
  2. ストロングリターン
  3. エーシンフォワード
  4. リディル
  5. ジョーカプチーノ
  6. サンカルロ
  7. ビービーガルダン

としておきます。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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