今日は欧州の2歳馬の話題です。メイドン、スーパーレイティヴS(英GIII)、フューチュリティS(愛GII)とデビュー3連勝を飾ったHoratio Nelson。2001年の英オークス(GI)馬Imagine(1998.2.20)の初仔です。その4代血統構成は『★デインヒル×★Sadler’s Wells×★Master Derby×Tulyar』というもの。4回の世代交代のうち、3回0交配がなされています。うーむ、狙って配合しているのでしょうか(苦笑)。調べてみたところ、8代残牡先祖数は『1/128』、7代残牡先祖数は『0/64』でした。
母が英オークス馬、伯父に英ダービー(GI)馬ジェネラス(1988.2.4)、JRA重賞2勝のオースミタイクーン(1991.3.23)、近親に『鉄の女』トリプティク(1982.4.19)というバリバリの良血。さらに母の初仔という活力が受け渡される配合。すでに他界している父デインヒル(1986.3.26)にとって、産駒2頭目の英ダービー馬になるやも知れませんね。
Horatio Nelson、これからの活躍を楽しみにしたい逸材です。
コメント
こんにちは。3回連続0交配、すごいですね。。デインヒル×Sadler’s WellsでNorthern Dancerの3×3、ある意味欧州では夢の配合ではないでしょうか。
◎鈴木M様
おお、いつもお世話になっております。
わざわざのコメント、ありがとうございます。
>デインヒル×Sadler’s Wells
20世紀末のスーパーサイアー同士の組み合わせですね。確かに、ある意味で夢の配合です。ただ、Thoroughbred Horse Pedigree Queryでちょっとだけ確認したところ、この組み合わせでは、それほど走る馬を出していないようです。Horatio Nelsonが成功例となれば良いなぁと思います。
デインヒルの現2歳勢では、Horatio Nelsonはもちろん楽しみですけれど、George Washingtonという馬も強そうです。グランデラの半弟。こちらは『★デインヒル×Alyshiba×Tip Moss×Blue Tom』で『Danzig系×Alydar系×Luthier系×Tom Fool系』という配合です。
以上でございまーす。
お返事ありがとうございます。
>デインヒル×Sadler’s Wells
成功例はやはり少ないですか…まぁ血が濃いですからね(苦笑) 0×0のこの馬には期待したいですね。George Washington,たしか相当な高馬でしたよね。ヘロド系が入っていると意味なくホッとします(笑)
◎鈴木M様
重ねてのご来訪、ご返答多謝でございます。
>George Washington
昨年のタタソールズ・オクトーバーイヤリングセールで115万ギニー、日本円で約2億4千万円の高馬ですね。それにしてもGeorge Washingtonとは思い切ったネーミングです。Horatio NelsonやAmadeus Mozartも同様ですが、今年のバリードイルの2歳馬は欧米の偉人シリーズのようです(笑)。
>ヘロド系
4代血統構成の中に見つけると、私も意味なくホッとします(笑)。
Horatio Nelsonは英ダービーの本命候補、George Washingtonは英2000ギニーの本命候補として扱われているようです。デインヒルの0交配を受けた遺児たちが、活躍してくれる事を見守りたいものです。まま、いずれにしても、上記2頭はA.オブライエン厩舎、バックボーンがクールモアグループですからね。きっとこれからも走ってくれるのでしょう。
以上でございまーす。