第53回京成杯AH(GIII)-2008年の重賞勝ち馬の血統について=其の十六=-。

キストゥヘヴン 牝 鹿毛 2003.4.25生 門別・正和山本牧場生産 馬主・吉田和子氏 美浦・戸田博文厩舎

キストゥヘヴン(2003.4.25)の4代血統表
アドマイヤベガ[A]
鹿毛 1996.3.12
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ベガ
鹿毛 1990.3.8
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
アンティックヴァリュー
鹿毛 1979.2.25
Northern Dancer 1961.5.27
Moonscape 1967.3.12
ロングバージン
栗毛 1987.5.6
仔受胎時活性値:1.75
ノーザンテースト[A]
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:1.75
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park 1957.5.10
Lady Angela 1944 ♀
スイーブ
栗毛 1968.2.23
仔受胎時活性値:0.50
テューダーペリオッド[C]
栃栗毛 1957
種付け時活性値:0.50
Owen Tudor 1938
Cornice 1944
ゴールデンドラゴン
鹿毛 1959.5.5
仔受胎時活性値:2.00
ヒンドスタン[B]
黒鹿毛 1946
種付け時活性値:1.00
第五カナデアンガール
栗毛 1941.4.21
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×3、Hyperion5×5(母方)、Almahmoud(♀)5×5、Lady Angela(♀)5×4(母方)>

キストゥヘヴン(2003.4.25)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ノーザンテースト
(ロングバージン)
4.50 伯母ロンググレイス
(No.2-R カナデアンガール系)
12番仔
(2連産目)

第53回京成杯AH(GIII)。昨年2007年の2歳王者ゴスホークケン(2005.3.3)と柴田善臣騎手の半ば玉砕的な逃げっぷり。スタートしてからの3F32秒8、4F44秒0、5F55秒9、6F1分7秒8で通過するという乱ペース。まとめて面倒を見たのは一昨年の桜花賞(現JpnI)馬、キストゥヘヴンと藤田伸二騎手。ハイペースを見越してか道中は後方4番手を追走。3角から4角で徐々に進出し、直線は外側から鮮やかに抜け出しました。消耗戦かつ混戦となったレース、自身の上がり3ハロンを35秒1でまとめて、桜花賞以来となる勝利を収めました。レースの勝ち時計は1分32秒1。前半800m44秒0、後半800m48秒1という前後半のタイム差が著しい一戦でした。

キストゥヘヴンから1と4分の1馬身差の2着はレッツゴーキリシマ(2005.4.30)と北村宏司騎手、さらに4分の3馬身差の3着には後手を踏んだもののしっかり追い込んで来たステキシンスケクン(2003.3.10)と後藤浩輝騎手が入りました。レッツゴーキリシマは先行集団にいた中で最先着した馬ですが、地力を強化しているのでしょうね。合わせて、朝日杯FS(JpnI)2着の折と同じく、中山芝1600mの重賞レースを2枠3番の10番人気で2着に入りましたね(^_^;)

では、以下にキストゥヘヴンのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。簡単でも豪華ですよ。

スイーブ 1968.2.23 中央0勝
|ロングアッシュ 1974.4.5 地方0勝
||ラッキーオカメ 1982.5.28 中央4勝 北九州記念(現JpnIII) サファイヤS(旧GIII)2着
|トーキード 1975.4.8 中央2勝
||マチカネオイデヤス 1985.4.28 中央1勝
|||マチカネヤマビコ 1993.4.22 中央4勝 北九州記念2着
||マチカネポッペア 1989.6.17 中央4勝
|||セフティーエンペラ 1999.3.27 中央6勝 福島記念(現JpnIII) 小倉大賞典(現JpnIII)2着
|ロングイーグル 1978.4.8 3勝 京都新聞杯(現JpnII)2着 金杯(現京都金杯、GIII)2着 菊花賞(現JpnI)3着
|ロンググレイス 1980.4.17 中央6勝 エリザベス女王杯(現GI) ローズS(現JpnII) 金杯(現京都金杯)
|ファイアーダンサー 1981.4.20 中央3勝 京都牝馬特別(現京都牝馬S、GIII) 4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、JpnII)2着
|ロングシンホニー 1986.4.28 中央4勝 若草S(OP)
|ロングバージン 1987.5.6 中央1勝
||キストゥヘヴン 2003.4.25 (本馬) 桜花賞(現JpnI) 京成杯AH(GIII) フラワーC(現JpnIII)
|ロングチアーズ 1989.6.6 中央0勝
||ファイトコマンダー 1996.5.13 中央7勝 札幌日経オープン(OP) 札幌記念(現JpnII)2着

元々は天羽牧場さんの誇る2号族、カナデアンガール(1923)系スイーブ分枝。関西のオールドファンであれば、胸躍るような近親活躍馬たちが見えますね。スイーブの子孫については競馬ライターの山河拓也さんあたりに語って頂きたいものです。

2年5ヵ月ぶりの勝利を手土産に、いざ行かん、秋のGI戦線。もう一度、天国にいる父と母父にキスを届けられるでしょうか。桜花賞馬の復活により、この秋の楽しみがひとつ増えましたね。

ではでは、今日はこのへんで♪

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