第44回函館記念(JpnIII)-2008年の重賞勝ち馬の血統について=其の四=-。

トーセンキャプテン 牡 鹿毛 2004.4.5生 千歳・社台ファーム生産 馬主・島川隆哉氏 栗東・角居勝彦厩舎

トーセンキャプテン(2004.4.5)の4代血統表
ジャングルポケット[A]
鹿毛 1998.5.7
種付け時活性値:1.25
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ
鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
ダンスチャーマー
黒鹿毛 1990.4.18
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Skillful Joy
栗毛 1979.4.8
Nodouble 1965.3.4
Skillful Miss 1974.1.23
サンデーピクニック
鹿毛 1996.3.28
仔受胎時活性値:1.75
サンデーサイレンス[A]
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
アトール
鹿毛 1987.5.26
仔受胎時活性値:2.00
Caerleon[A]
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:1.50
Nijinsky 1967.2.21
Foreseer 1969.4.12
Shirley Reef
鹿毛 1980.4.21
仔受胎時活性値:1.50
Shirley Heights[A]
鹿毛 1975
種付け時活性値:1.00
Sahara Goddess
栗毛 1975
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5>

トーセンキャプテン(2004.4.5)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Caerleon
(サンデーピクニック)
6.25 母、祖母が活躍馬
(No.2-I)
2番仔
(2連産目)

新馬戦、こぶし賞、アーリントンC(JpnIII)とデビュー3連勝を飾った3歳初頭の輝きを4歳夏に取り戻しました、トーセンキャプテン。ハンデ56kgを背負った同馬は、道中は後方4、5番手で構えて徐々に進出。直線は最内をキレイにすくった鞍上の藤岡佑介騎手の好プレーもあり、57kgの1番人気馬フィールドベアー(2003.2.4)を「ハナ」だけ凌いで1年5ヶ月ぶりの勝利を収めました。レースの3着は4分の3馬身遅れて56kgの2番人気マンハッタンスカイ(2004.4.6)、そしてJRA史上初の平地同一重賞4連覇を狙ったトップハンデ57.5kgのエリモハリアー(2000.3.21)がハナ差で4着でした。

#敗れはしたもののエリモハリアーは上がり3ハロンをメンバー最速の36秒1で駆けています。同一重賞に4年連続で出走するだけで大変なのに、なんと健気で立派な走りっぷり。8歳馬、老いてますます盛んであるところを見せました。

それにしても、やはり洋芝は欧州血脈の血が生きるところなのでしょうか。函館記念の1着トーセンキャプテン、2着フィールドベアーは共に祖父の代にトニービンを持ち合わせています。3着のマンハッタンスカイにしても父マンハッタンカフェ(1998.3.5)の母方は独国牝系で欧州色が強いですね。そして4着のエリモハリアーは、父が英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)、”キング・ジョージ”(英GI)を制したジェネラス(1988.2.8)で、やはり力が要る馬場にて真価を発揮しました。

では、以下にトーセンキャプテンのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Shirley Reef 1980.4.21 伊3勝
|アトール 1987.5.26 伊愛英3勝 伊オークス(当時GI) 伊1000ギニー(当時GII) 愛オークス(GI)2着
||サンデーピクニック 1996.3.28 仏日英4勝 クレオパトル賞(仏GIII)
|||トーセンキャプテン 2004.4.5 (本馬) 函館記念(JpnIII) アーリントンC(JpnIII)
|Coral 1990.11.26 オセアニア0勝
||Laydown Misere 1994.9.21 オセアニア1勝
|||Cinque Cento 2001.10.15 オセアニア5勝 ドゥームベンC(豪GI)含む重賞3勝

母は「帰国子女」として日本でも走ったサンデーピクニック。クレオパトル賞を制した後、英オークス(GI)に挑んだ時はずいぶんとワクワクしたのを覚えています。善戦敵わず4着でしたけれど、よく頑張りました。そして祖母アトールは伊国の牝馬2冠を制して愛オークス2着の活躍馬。上で洋芝適性について軽く触れましたけれど、トーセンキャプテンは母、祖母からも適性を受け継いだのでしょう。

トーセンキャプテン、今秋は父や直祖父からの府中適性を、改めて見せてほしいものです。「角居厩舎の強い牝馬、強敵は実は身内にあり」と言われるくらいになってもおかしくありません。素質馬のこれからを楽しみにしたいものです。

ではでは、今日はこのへんで。

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