ユキチャン(2005.3.28)。

ユキチャン、白毛馬初の重賞V!(netkeiba.com)

うぉ、史上初の白毛馬の重賞制覇、成りました。クロフネ(1998.3.31)の仔、8馬身差の圧勝ですか。これはお見事でした、ユキチャンと武豊騎手。お父さんのジャパンカップダート(GI)の走りを思い出しましたよ。

ユキチャン 牝 白毛 2005.3.28生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス株式会社 美浦・後藤由之厩舎

ユキチャン(2005.3.28)の4代血統表
クロフネ[A]
芦毛 1998.3.31
種付け時活性値:1.50
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
ブルーアヴェニュー
芦毛 1990.2.15
Classic Go Go
鹿毛 1978.2.11
Pago Pago 1960.8.1
Classic Perfection 1972.4.22
Eliza Blue
芦毛 1983.4.11
Icecapade 1969.4.4
コレラ 1978.2.18
シラユキヒメ
白毛 1996.4.4
仔受胎時活性値:2.00
サンデーサイレンス[A]
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウェイブウインド
黒鹿毛 1991.1.28
仔受胎時活性値:1.00
★Topsider[A]
鹿毛 1974.3.15
種付け時活性値:0.00
Northern Dancer 1961.5.27
Drumtop 1966.5.4
Storm and Sunshine
黒鹿毛 1983.2.3
仔受胎時活性値:1.75
Star de Naskra[A]
黒鹿毛 1975.2.15
種付け時活性値:1.75
Sea Drone
黒鹿毛 1974.4.2
仔受胎時活性値:2.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4、Nearctic5×5>

ユキチャン(2005.3.28)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Star de Naskra
(シラユキヒメ)
6.75 曾祖母が米GII勝ち馬
(No.2-W)
3番仔
(3連産目)

配合は字面上Phalaris(1913)系4代累代配合。同系の累代ですが各父の活性値は別数値となっています。それに、母父がサンデーサイレンスだけに、ね。

母シラユキヒメは優れた繁殖牝馬となる後ろ盾は見えます。父父Haloが満16歳時の0遺伝、母父Topsiderも満16歳時の0と、祖父の代にグリーン0を2つ持つことにより、直父から0遺伝を受けるのと同様の効果を得ています。

料的遺伝値については、受け渡しが何気にべらぼうな感じです(笑)。中島理論的には母シラユキヒメのクレジットが「4.75」と高いため体力のある仔が期待でき、牝系4代の世代交代もいずれも満8歳までになされているので活力があると見受けます。

突然変異の白毛1代目となったシラユキヒメは、その母ウェイブウインドの初仔ということです。青鹿毛の父と黒鹿毛の母から白毛の仔が生まれたのですから、生産場のノーザンファームのスタッフさんはビックリされたでしょうね(笑)

では、以下に簡単な近親牝系図を示しておきます。

Sea Drone 1974.4.2 米6勝 ディスタフH(GIII)2着
|Storm and Sunshine 1983.2.3 米10勝 テストS(当時GII、現GI)1着 ポストデブS(GIII)1着
||ウェイブウインド 1991.1.28 不出走
|||シラユキヒメ 1996.4.4 中央0勝
||||ユキチャン 2005.3.28 (本馬) 現役 関東オークス(JpnII)1着
||Halo Sunshine 1993.2.5 米2勝 サンラファエルS(GII)2着 アーカンソーダービー(GII)3着
||Montecito 1994.2.17 米5勝 レイルバードS(GII)3着他GII3着2回
||Smile Again 1995.2.22 米6勝 ベルエアH(GII)1着 ベンアリS(GIII)2着

曾祖母が米10勝を挙げた上級競走馬で近親にもブラックタイプが見えます。活力はあります。

合わせて、今日は最後に母シラユキヒメの繁殖記録について確認できた範囲でご案内しておきます。まま、何かの参考になれば。

シラユキヒメ(1996.4.4)の繁殖記録
年次 産駒生月日など 性別 毛色 産駒名 産駒父 産駒の競走成績
2003 2.20 白毛 シロクン ブラックホーク 中央5戦0勝
2004 3.18 白毛 ホワイトベッセル クロフネ 中央3勝(現役)
2005 3.28 白毛 ユキチャン クロフネ 中央および地方3勝(現役)
2006 流産 (ブラックホーク)
2007 3.4 芦毛 馬名未登録 クロフネ
2008 2.28 白毛 クロフネ

ブラックホーク(1994.5.14)、クロフネと金子真人オーナーご自慢のGI馬を配されていますね。しかし、父が「黒鷹」「黒船」なのに仔どもは白毛というのが、何ともはや、素敵な感じです。あと、2007年産の牝馬は、今のところ、きょうだい唯一の芦毛馬ですね。まま、彼女とて、いずれは白くなっていきますけれど(苦笑)

ではでは、今日はこのへんで。

コメント

  1. ゴリ より:

    直線に入ったときはすごい歓声でしたね。川崎競馬場。
    ジワっとハナに立って最後はぶっちぎってしまうの
    ですから、恐れ入りました。
    白毛の重勝制覇は世界初だそうで。JCダートが楽しみ
    です。

  2. オオハシ より:

    ◎ゴリ様
    いつもお世話になっております。

    4角手前から引き離しにかかって、直線では本当にすごい歓声でした。
    強いアイドルの誕生の瞬間でしたね。

    レースの進め方が「プチ・クロフネ」みたいで、
    お父さんのジャパンカップダートを思い出しました。

    タイムも速く川崎の2100mを2分14秒台で走った牝馬は
    他にはファストフレンドくらいのようです。凄いなぁ。

    ユキチャン。世界初の白毛の重賞勝ち馬として、
    これからも頑張ってほしいものです。

    ではでは、わざわざのコメント、誠にありがとうございました。

  3. Newsブログ検索結果BLOG より:

    白毛馬ユキチャン、白帽子でGI挑戦

     9日(水)に大井競馬場で行われる第10回ジャパンダートダービー(3歳、交流GI・ダート2000m、1着賞金5000万円)の枠順が、6日に確定した。 関東オークス(交流GII)で史上初の白毛馬による重賞制覇を飾ったユキチャンは白帽子となる1枠2番、ダート無敗のサクセスブロッケンは6枠11番、昨年の全日本2歳優駿(交流GI)を勝ったイイデケンシンは3枠6番、東京ダービー(南関東G1)を制したドリームスカイは5枠9番にそれぞれ入っている。発走は……

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