空胎後に名馬あり(其の弐)。

4月25日に「空胎後に名馬あり」という記事を書きました。それから後、JRAGIが2レース執り行われたところ、

2006年春のJRAGI6レースの複勝圏馬における母の受胎条件
レース名 1着馬 母の受胎条件 2着馬 母の受胎条件 3着馬 母の受胎条件
フェブラリーS カネヒキリ 空胎後の5番仔 シーキングザダイヤ 初仔 ユートピア 初仔
高松宮記念 オレハマッテルゼ 不受胎後の4番仔 ラインクラフト 3連産目の4番仔 シーイズトウショウ 初仔
桜花賞 キストゥヘヴン 2連産目の12番仔 アドマイヤキッス 不受胎後の3番仔 コイウタ 2連産目の2番仔
皐月賞 メイショウサムソン 初仔 ドリームパスポート 初仔 フサイチジャンク 少なくとも6連産目以降の仔
天皇賞・春 ディープインパクト 7連産目の7番仔 リンカーン 初仔 ストラタジェム 3連産目の3番仔
NHKマイルカップ ロジック 2連産目の7番仔 ファイングレイン 初仔 キンシャサノキセキ 双子流産後の仔

という結果となりました。2006年のここまでのGI6レース、やはりどのレースを見ても、母が空胎後の仔、あるいは不受胎後の仔、初仔が、必ず連対を果たしているんですね。「気付いた時に途切れるかな?」と思いましたが、天皇賞・春(GI)のリンカーン(2000.4.18)は強かった。ただ1頭の別格を除いては。

あと、ちょっと興味深いのは、↑の表に現れるフジキセキ(1992.4.15)産駒5頭のうち4頭が、母が前年産駒なし後の仔なんですよね。カネヒキリ(2002.2.26)、ドリームパスポート(2003.3.14)、ファイングレイン(2003.3.7)、キンシャサノキセキ(2003.9.24)。まま、こういうテーマで取り扱っていますから、当然といえば当然ですが(苦笑)。

なお、第1回ヴィクトリアマイル(GI)出走予定馬の賞金上位18頭のうち、母が前年産駒なし後の馬は、

  1. ヤマニンアラバスタ(2001.3.30) → 母が不受胎後の4番仔
  2. ディアデラノビア(2002.1.28) → 母の初仔
  3. アグネスラズベリ(2001.4.20) → 母の初仔
  4. デアリングハート(2002.3.9) → 母が不受胎後の6番仔
  5. ジェダイト(2002.2.5) → 母が不受胎後の6番仔(死産含む)

の5頭です。前週のNHKマイルカップ(GI)の結果を見ると、18頭中ただ1頭だけサクラユタカオー(1982.4.29)の血を持つ馬が、ちょっと怖いですね。ましてや、『エアジハード×トニービン牝馬』という組み合わせであれば。アグネスラズベリ、果たして、その走りやいかに。

ではでは♪

コメント

  1. blandford より:

    ご無沙汰していますm(_ _)m
    マイシンザンに会いに行く旅、いいですねー!ほんとうにうらやましい!
    最近忙しくて拝見するだけでコメント書けずにスミマセン(^^;
    でもいつも楽しく読ませていただいてます^^

    アグネスラズベリ、僕もちょっと気になっていたんで、僕の今日のログからこちらに勝手にリンクを貼らせていただきました。

    もしなにか問題があれば、おっしゃってくださいね。
    いちおうご報告まで、またよろしくお願いいたしますm(_ _)m

  2. オオハシ より:

    ◎blandford様
    いつもお世話になっております。こちらこそ、ご無沙汰になってしまい恐れ入ります。

    >旅
    次のlogが「飛びっきり」の予定です(笑)。

    >アグネスラズベリ
    私もちょっと気になっています。栗毛のエアジハードの仔、父初年度産駒というオプションも合わせて持っています。

    エアジハードの安田記念勝ちや天皇賞・秋3着を思い出すのですが、この父系は、気の強い競馬をさせたら、そうは格負けせずに走れるのではないかとも思います。序列闘争のチャレンジャーになりやすいタイプなのかもしれません。

    渡辺孝男オーナーと西浦勝一厩舎という組み合わせも、ちょっと面白いです。思えば、渡辺オーナーの持ち馬でエリザベス女王杯の勝ち馬アグネステスコの、3歳秋以降における主戦が、若き日の西浦騎手でした。

    アグネステスコはテスコボーイの仔。アグネスラズベリはテスコボーイの曾孫。血も巡ります。

    >リンク
    大人気ブログからのリンク、恐縮です。ありがとうございます。

    ではでは♪

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