第68回桜花賞(JpnI)。

1着レジネッタ(2005.5.11)。縦長の展開、後続勢から伸びて来たのは「若い女王」というイタリア語を馬名に戴いた12番人気のレジネッタでした。鞍上の小牧太騎手と共にジーワン初勝利、おめでとうございます。小牧騎手、TVの勝利騎手インタビューでは「万感胸に迫る」という感じでしたね。ホントにおめでとうございます。

いや、神様は安易な調査に対して厳しい結果を返してくれました。出走17頭の生年月日を見て「1月と2月生まれの馬が多いなぁ」と思い馬柱の記事を書いたのですが、結果は出走馬中1番遅い生まれであるレジネッタの勝利(笑)。伸び代があったということなのでしょう。

レジネッタの血統背景は、3代母がNorthern Aspen(1982)ということで、近親に活躍馬目白押しの世界的名牝系。えー、では、全兄アエローザ(2003.5.18)が2006年3月18日に新馬戦を勝ち上がった際の記事を引用しておきますと、

アエローザの牝系は米国で受け継がれている4号族。曾祖母Northern Aspen(1982)は米仏英5勝でゲイムリーH(GI)、アスタルテ賞(仏GII)の勝ち馬です。また、4代母Fall Aspen(1976)は米8勝でメイトロンS(GI)、アスタリタS(GIII)の勝ち馬で1994年の米最優秀繁殖牝馬に選出されています。前述したNorthern Aspen以外の仔どもたち、Elle Seule(1983)は仏3勝でアスタルテ賞の勝ち馬【愛1000ギニー(GI)馬Mehthaaf(1991)、ジュライC(英GI)の勝ち馬Elnadim(1994)の母】、Mazzacano(1985)は英3勝でグッドウッドC(GIII)の勝ち馬、Colorado Dancer(1986)は仏3勝でポモーヌ賞(GII)、ミネルヴ賞(GIII)の勝ち馬【Dubai Millennium(1996.3.20)の母】、Hamas(1989)は英5勝でジュライC、デュークオブヨークS(GIII)の勝ち馬、Fort Wood(1990)は仏3勝でパリ大賞(GI)、ノアイユ賞(GII)の勝ち馬、ティンバーカントリー(1992.4.14)は米5勝でプリークネスS(GI)、BCジュベナイル(GI)、シャンペンS(GI)の勝ち馬、Bianconi(1995)は英3勝でダイアデムS(GII)の勝ち馬です。恐るべしは、Fall Aspen。名牝にして名繁殖牝馬の鑑のような馬です。

……むぅ、生真面目に調べていたんですねぇ(笑)

そんな血統の奥深さを持ち合わせたレジネッタ、若い桜の女王のこれからにも期待しましょう。

2着エフティマイア(2005.2.14)。新潟2歳王者、ここで復活でしたか。矢野進調教師最後の愛娘が鹿戸雄一厩舎に転厩初戦でアッと言わせました。15番人気ながら寸前までの粘り込み、惜しかったですねぇ。また、フジキセキ(1992.4.15)産駒の勢いが途切れていなかった、ということでもありますでしょうか。恐れ入りました。

3着ソーマジック(2005.2.5)。5番人気と比較的上位人気勢の中では頑張りました。器用で競馬が上手な印象があります。春菜賞で見せた脚からすると府中は合いそうですから、距離が伸びた舞台で改めて注目したい馬です。

4着ハートオブクィーン(2005.4.13)。16番人気だった函館2歳王者、自身満3歳の誕生日に桜の舞台で復調宣言でしょうか。近い代で0を多く持ち合わせる馬は格の高い競走で突然ガツンと走ったりするので恐ろしいですね。中島理論的高素質馬が次に向かう舞台にも注目です。

5着リトルアマポーラ(2005.1.24)。2番人気。若干の立ち後れ加減でレースのリズムに乗り切れていなかった印象。馬体を戻すのに苦労したのか、とも感じました。ただ、やっぱり距離が伸びた舞台では注意をしておきたい馬です。おそらく、オークスでも重い印を回すと思います。

結局、1着追分ファーム、2着ノーザンファーム、3着社台ファームという吉田三兄弟の三男、次男、長男の決着となった、第68回桜花賞でした。ではでは、今日はこのへんで♪

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