日曜日の重賞の結果(2005/09/18分)。

第59回セントライト記念(GII)。

1着キングストレイル(2002.2.17)。をを、10ヶ月ぶりのレースもいとやせず、見事な差し切り勝ちでした。昨日のペルセウスS(OP)のウインデュエル(1999.4.30)といい、今日のキングストレイルといい、久々でもきっちりと仕上げられてくるのはサスガに藤沢和雄調教師。伯母シンコウラブリイ(1989.2.2)、叔母ハッピーパス(1998.6.3)、近親タイキシャトル(1994.3.23)。淀は得意の牝系です。2冠馬が待つ本番。素質のある3歳馬ならば天皇賞・秋(GI)への出走も視野に入れられる藤沢和雄調教師が、どのような判断を下されるか、楽しみに待ちましょう。

2着フサイチアウステル(2002.3.15)。4番手先行策。1番人気に応えられるかと思ったところに強襲してきた馬がいましたが、よく頑張りました。日本で走ると奥行きのない早稲血統のStorm Bird(1978.4.19)~Storm Cat(1983)系なのに珍しいタイプの馬です。フジTV塩原恒夫アナウンサーが「池江泰寿調教師は父の泰郎調教師に挑戦できるか(大意)」とレース前におっしゃっていましたが、2着という結果を受けて、果たして挑戦されるのでしょうか。

いちおう血統理論を扱うページですので、フサイチアウステルの血統について触れておきます。父Stormin Fever(1994)は現役時代に米国で8勝。その主な勝ち鞍にスポートページH(GIII)があり、ヴォスバーグS(GI)2着2回、フィリップアイスリンH(GII)2着-その時の勝ち馬はSkip Away(1993.4.4)-等があります。全8勝の最長距離は1マイル1/16ハロン、重賞勝ちを収めたスポートページHは7ハロン、2着2回のヴォスバーグSも7ハロン。戦歴を見ると短距離得意馬ですね(→米国・エアドリースタッドのサイト内にあるStormin Feverの紹介ページ)。

フサイチアウステルの4代血統構成は『Stormin Fever×Green Dancer×★The Axe×Promised Land』で『Storm Bird系×Nijinsky系×Blenheim系×Teddy系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×4のクロスがあります。フサイチアウステルの牝系は米国で受け継がれている4号族。いとこオナーザヒーロー(1988.3.8)はスプリンターズS(GI)国際化元年の1994年に来日し、サクラバクシンオー(1989.4.14)の8着でした。また、3代母House of Cards(1969)は米4勝を挙げ、デルマーオークス(現GI)の勝ち馬です。

血統だけを見ると、淀の芝3000mが合うとは言い難い。けれど、フサイチアウステル自身は中京の芝2500mを実際に制していますからね。Storm Catの孫、鬼っ子かどうか、楽しみにしたいものです。

3着ピサノパテック(2002.1.20)。スティルインラブ(2000.5.2)とビッグバイアモン(1993.4.16)の甥っ子。逃げ粘りました。この仔も、やっぱり藤沢和雄厩舎(苦笑)。

結局は春のクラシックと縁が無かった別路線組が1、2、3着を占めたセントライト記念でした。

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第23回ローズS(GII)。

1着エアメサイア(2002.2.4)。ひと夏を越えて、オークス(GI)2着馬が待望の重賞初制覇。武豊騎手、ゴール前で図ったように差し切られました。もちろん、それに応える力量が馬になければ出来ないことです。鞍上の言う事をよく聞く良家のお嬢様、淀の舞台で母エアデジャヴー(1995.3.27)が3着に敗れた無念を晴らせるでしょうか。まま、鞍上は最強、叔父に淀の菊花賞(GI)を制したエアシャカール(1997.2.26)もいますからね。

#エアデジャヴーと書いて、愛娘メサイアにとっては嫌なことを思い出してしまいました。母はクイーンS(GIII)を制して1番人気で秋華賞に臨み3着でした。その秋華賞の1着が2番人気の桜花賞(GI)馬ファレノプシス(1995.4.4)だったんですよね。ファレノプシスと今年の桜花賞馬の誕生日は同じ日付(苦笑)。妙な既視感が漂ってしまいました。

2着ラインクラフト(2002.4.4)。本番を見据えて脚を計られたのでしょうか、福永祐一騎手。引っ掛かり気味に行って、阪神芝2000mで2番手先行から2着に粘れるのであれば、淀ならばもうひとつ上も狙えそうな感じです。昨年のスイープトウショウ(2001.5.9)の例もありますが、エンドスウィープ(1991.5.31)の仔は淀のGIに合いそうです。

3着ライラプス(2002.2.19)。きっちりと3着に来たあたりはサスガに重賞勝ち馬。

東西で『サンデーサイレンス×ノーザンテースト牝馬』の3歳馬が初めての重賞勝ちを収めた、日曜日の重賞の結果でした。

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