コース適性、そしてSSの0交配+母が空胎後の仔。

第52回有馬記念(GI)。

1着マツリダゴッホ(2003.3.15)。天皇賞・秋(GI)15着からの鮮やかな変わり身。事前に調べていた中山[4-1-1-1]という高いコース適性。叔父さんが負け続けた舞台とはいえ、自身はこのコースに対して自信を持っていたのでしょう。調べておいて軽視してすみませんでした。恐れ入りました。

2着ダイワスカーレット(2004.5.13)。チョウサン(2002.2.18)に絡まれながらも見事な粘り腰。真に強い、本当の名牝です。お兄ちゃんに印を付けたので無印にしてしまいましたが、こちらも恐れ入りました。

3着ダイワメジャー(2001.4.8)。2年連続3着。妹に花は持たせましたけれど、偉大な馬です。最後の最後まで超一線級でした。お疲れ様でした。

時として競馬は、難しく考えすぎる己に対して、警告の意味も込めて、結果を送り込んでくるものです。マツリダゴッホは、上述のコース適性と合わせて、父サンデーサイレンス(1986.3.25)が満16歳時の「0交配」を与え、さらに母ペイパーレイン(1991.3.23)が「空胎後」の仔です。0交配、そして空胎後の仔。おのが信じるところを素直に適応すれば良い。結果による所もありますけれど、今回はその思いを改めて強めた一戦でした。

ではでは、3連単の配当が「800,880円」という末広がりの数字が3つ出た、第52回有馬記念の結果でした。

コメント

  1. エコバッグ

    興味深く読ませてもらいました。また来ます!

  2. エルメス

    参考になりました。ブックマークしました!

  3. much_better より:

    最後の最後にサイデーサイレンス系がワンツースリーを決めましたね。
    ただ、1着直仔かつゼロ交配、2着牝馬、3着直仔の古豪です。

    まだ東京大賞典が残っていますが、来年の父系がどう動くのか、楽しみです。
    2歳戦を見る限りではまだまだサンデーサイレンス系は頑張っていますね。

    ところで阪神の2歳戦を9馬身差レコードで圧勝したマイネラロンハと言う馬をどう思いますか?
    マイネルらしい感じがしたのですが。
    pednetに入れておいたので、血統表はそちらで見てください。

  4. ふぃ~
    マツリダゴッホ…ローテーションが良かったんだすかに…。

    東京大賞典は「砂のディープインパクト」に東京ダービー馬+トウショウボーイ形相父の仔が挑む…だす。

  5. オオハシ より:

    ◎ご両名
    いつもお世話になっております。

    ○much_better様
    >サンデーサイレンス系
    「まだまだ頑張る」とはいうものの、有馬記念は直仔が1着、3着。孫は牝馬が2着。
    「孫の代の牡馬」がこれから頑張れるか否か。来年の動向が楽しみですね。

    >マイネラロンハ
    much_betterさんのブログでも解説されていた牝馬ですね。

     アグネスデジタル   1.75
     ティンバーカントリー 1.50
     ホリスキー      0.75
     ノーザンテースト   0.50

    米ダミーの同系交配、Northern Dancerの同系交配の4種父系。
    配合についてはすでにご指摘の通りですね。
    米ダミーの2系はそれぞれがMr.Prospectorの0を持っており、
    Northern Dancerは0化と、近い代で先祖が減るように仕向けています。

    また、奥の代を辿ると0交配、あるいは準0が重ねられていて、
    「ラフィアン軍団らしいな」と改めて思います。

    4代母ニューシルバーイン(1966.6.2)がその父リンボー(1949.4.23)の0交配、
    5代母シルバーイン(1951.11.11)がその父Wayside Inn(1942)の0.125交配、ですね。

    ただ、4代血統構成の父系の組み合わせからは、活躍の場は短距離かなとも思います。

    また、母コスモバレンシアがダート2勝、祖母スナークバンダムがダート4勝、
    父アグネスデジタル、母父ティンバーカントリーとくれば、
    「やっぱりダート戦か」ということにもなりますでしょうか。

    合わせて、マイネラロンハについては、料的遺伝値の高さも特筆するところでしょう。

     マイネラロンハ   2005.4.2
     >1.25
     コスモバレンシア  1999.2.12
     >1.75
     スナークバンダム  1991.4.16
     >2.00
     スナークコトブキ  1982.6.2
     >1.75
     ニューシルバーイン 1966.6.2

    の世代交代により、6.75の料的遺伝値を持ち合わせています。むぅ、サスガはラフィアン。

    果たして、マイネラロンハのこれからや如何に。楽しみにしましょう。

    ○にゃんとま~様
    >マツリダゴッホ
    間を空けたローテーションは彼にとって良かったのでしょうね~。
    後は、やっぱり得意のコースだったということでしょうか。

    >砂のディープインパクト
    ヴァーミリアンの牝系はずっと調子が良いですからね。
    同一牝系の連動する活躍は狙え、ですね。

    >東京ダービー馬+トウショウボーイ形相父の仔
    「東京ダービー馬」はアンパサンドで間違いないでしょうけれど、
    「トウショウボーイ形相父の仔」というのはショーターザトッシのことでしょうか?

    アンパサンドはウォーニングが最優性先祖というのが良いですよね。期待しています。

    ではでは、ご両名、わざわざのコメント、ありがとうございました♪

  6. much_better より:

    >マイネラロンハ
    この馬の1歳上の半兄はマイネルマニセスというようで、13戦2勝です。
    父はマイネルラヴで8歳時種付け。
    Mr. Prospectorの同系交配ですが、Mr. Prospectorが切れていない父はゼロ交配で使っています(父内Northern Dancerもおかげでクリア)。
    さすがです。

    半弟はマヤノトップガン産駒です。こちらはRobertoとMr. Prospectorのニックスです。

    すべてビッグレッドファームの生産です。うまいなあと思います。

  7. そうだす…。
    ショーターザトッシは8代=7/128
    SSもNorthern Dancer,Native Dancerも0化
    ただ…惜しむらくは料3.25なのだす。
    ちっこいウマだすがパドックでみると愛嬌あってカワユイだす。

    栗東のウマは日頃「砂のディープ」とは接しているから消し。
    過去対戦した地方ウマも消し。

    ◎アンパサンド
    ○ヴァーミリアン
    ▲ショーターザトッシ

    …でアリマのカネ、取り返すだす…はっはっは。

  8. オオハシ より:

    ◎ご両名
    遅ればせながらの返答となってしまい、恐れ入ります。
    あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。

    ○much_better様
    マイネラロンハ。伝聞によると、UAEダービーにも登録するとか。
    むぅ、岡田さん御一家らしい、チャレンジ精神ですね。

    お兄ちゃんも上手い配合ですね~。サスガはラフィアン。
    2006年産のトップガンの仔も頑張ってほしいものです。

    ○にゃんとま~様
    ヴァーミリアンの相手は、栗東の馬ではないフリオーソでしたね。

    なるほど。ふだん同じ厩舎村にいる馬たちは……、
    というのは良い考え方ですね。勉強になりました。

    アンパサンド、ショーターザトッシは残念でしたが、
    また今年、頑張ってもらいましょう。

    ではでは、ご両名、わざわざのコメント、ありがとうございました。

  9. メルカッツ より:

    有馬記念.ゴッホが空胎後とは知りませんでした.
    何年も前にゼロの理論を読んで、初仔の時計換算を組入れて、ドリパス・サムソンの皐月の三単を獲ったりしてきたのですが、
    今回は時計換算からしてサムソン・ドリパス・ゴッホでいける.と踏んだのですが、ヘボの豊に落馬寸前のヘボの高田.
    連下をダイワ2騎まで拾っておきながら三単の押えをケチって痛恨.
    今後ともオオハシさんの馬柱情報は参考にさせて頂きます.
    個人的には牝系の底力を数値化したいと思ってます.

  10. オオハシ より:

    ◎メルカッツ様
    遅ればせながらの折り返しになってしまい、恐れ入ります。
    オオハシと申します。以後お見知りおき頂ければ幸いです。

    お役に立てるかどうか分かりませんけれど、これからも
    要所要所では馬柱をアップしていきたいと思いますので、
    お暇な時にご笑覧頂ければ幸いです。

    牝系の底力の数値化。完成の暁には是非にお教えください。

    ではでは、簡単ではありますが、返信まで。
    わざわざのコメント、誠にありがとうございました。

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