昨日のジャパンカップ(GI。以下、JCと略す)に出走する外国馬に続いて、表題件について簡単に下調べしておきたいと思います。以下、ジャパンカップダートはJCDと略します。
まずは、パシフィッククラシックS(米GI)の勝ち馬であるスチューデントカウンシル(2002.5.28)。
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Kingmambo (Mr.Prospector系) |
Kris S. (Roberto系) |
Copelan (Tom Fool系) |
Crozier (My Babu系) |
8代残牡先祖数 (7代残牡先祖数) |
4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 少ない血etc |
/128 (/64) |
x A y E (0.25) |
Crozier | |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
Kris S. (Roberto) |
3.75 |
母Class Kris (No.9-E) |
5番仔? (5連産目?) |
母Class Kris(1992)はブラックヘレンH(米GII)、ボイリングスプリングスH(米GIII)、バックラムオークH(米GIII)、ニジャナS(米GIII)、スワニーリヴァーH(米GIII)と芝重賞5勝の活躍馬です。
配合面でいうと、ダミー系2本、Phalaris(1913)系1本、Tourbillon(1928)系1本という実質4種父系の良い組み合わせ。また、曾祖母父にMy Babu(1945)系を持ったJCD出走の米国馬というと、やはりフリートストリートダンサー(1998.5.12)を思い出します。Tourbillon系は、ダート主導の米国競馬では直父系をつなげることはできなかったものの、母方に潜入して良い仕事をしています。また、現在の米国血脈の主流であるMr.Prospector(1970.1.28)は、Tourbillonと同じく13号族Frizette(1905)の子孫でもあります。
あと、スチューデントカウンシルについて述べるならば、鞍上がリチャード・ミグリオーレ騎手であることでしょう。100万ドル牝馬ザベリワン(1975.4.1)で第1回JCを1番人気3着。当時17歳だった少年騎手も、齢重ねて43歳のベテラン騎手です。
◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△×
続いて、一昨年、昨年とマクトゥームチャレンジラウンド2(UAEGIII)2勝のジャックサリヴァン(2001.4.1)。
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Belong to Me (Danzig系) |
Devil’s Bag (Halo系) |
Miswaki (Mr.Prospector系) |
Dance Spell (Northern Dancer系) |
8代残牡先祖数 (7代残牡先祖数) |
4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 少ない血etc |
/128 (/64) |
A A x A (0.75) |
Dance Spell | |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
Miswaki (Mr.Prospector) |
6.00 |
(No.20-A) |
2番仔以降の仔? (?) |
牝系の世代交代は地味で、配合も米国血脈の代表的なところを集めたという印象。彼のキャリアで日本に関わるところを挙げると、昨年のゴドルフィンマイル(UAEGII)でユートピア(2000.3.1)の3着だったということでしょうか。それでも、生涯で稼いだ賞金は100万ドルを超えているのですから、大したものです。
◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△×
最後は、一昨年の英2000ギニー(GI)3着馬で、今年のマクトゥームチャレンジラウンド2の勝ち馬であるキャンディデート(2002.4.15)。
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Kabool (Blushing Groom系) |
ロイヤルアカデミーII (Nijinsky系) |
Rainbow Quest (Blushing Groom系) |
Irish River (Riverman系) |
8代残牡先祖数 (7代残牡先祖数) |
4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 少ない血etc |
/128 (/64) |
A(BG系) A ★A(BG系) A (1.00) |
||
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
ロイヤルアカデミー (Valleyrose) |
4.25 |
半兄Star Valley (No.5-H) |
3番仔? (3連産目?) |
半兄Star Valley(2000.3.20)は1200mのモートリー賞(仏GIII)を勝ち、1600mのクインシー賞(仏GIII)2着など短距離戦で良績を挙げました。
配合面では、直父系と祖母父系がBlushing Groom(1974.4.8)系であり、Blushing Groom3×4のクロスが発生しています。しかし、祖母父Rainbow Quest(1981)が祖母Valley Quest(1990)に満8歳時の0交配を与えているため、弊害の除去に成功しています。なお、父Kabool(1995)は日本でも種牡馬生活を送ったグルームダンサー(1984.3.23)の直仔で、ギョームドルナーノ賞(仏GII)、ロンポワン賞(仏GII)、ダフニス賞(仏GIII)等の勝ち馬です。
◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△×
3頭の中では、やはりスチューデントカウンシルの血統構成が日本向きに見えますね。4000勝騎手の手腕と共に期待してみますか。
ではでは、本日も長文乱文にお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。