空胎後に名馬あり(2007年版)-其の九-。

書き終わった記事の出し惜しみがなかなかできない男、オオハシでございます。

今回は、お馴染みになったような気になっている、空胎後に名馬ありの記事でございます。

2007年のJRAGI(JpnI含む)12レースの複勝圏馬における母の受胎条件
レース名 1着馬 母の受胎条件 2着馬 母の受胎条件 3着馬 母の受胎条件
フェブラリーS(GI) サンライズバッカス 空胎後の8番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ビッググラス 3連産目の3番仔
高松宮記念(GI) スズカフェニックス 2連産目の2番仔 ペールギュント 3連産目の5番仔 プリサイスマシーン 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) ダイワスカーレット 4連産目の10番仔 ウオッカ 2連産目の4番仔 カタマチボタン 2連産目の3番仔
皐月賞(JpnI) ヴィクトリー 5連産目の5番仔 サンツェッペリン 初仔 フサイチホウオー 3連産目の4番仔
天皇賞・春(GI) メイショウサムソン 流産後の初仔 エリモエクスパイア 初仔 トウカイトリック 5連産目の5番仔
NHKマイルカップ(JpnI) ピンクカメオ 8連産目の12番仔 ローレルゲレイロ 初仔 ムラマサノヨートー 不受胎後の2番仔
ヴィクトリアマイル(JpnI) コイウタ 2連産目の2番仔 アサヒライジング 8連産目の8番仔 デアリングハート 不受胎後の6番仔
オークス(JpnI) ローブデコルテ 4連産目の4番仔 ベッラレイア 8連産目の8番仔 ラブカーナ 不受胎後の12番仔
日本ダービー(JpnI) ウオッカ 2連産目の4番仔 アサクサキングス 2連産目の2番仔 アドマイヤオーラ 不受胎後の5番仔
安田記念(GI) ダイワメジャー 空胎後の7番仔 コンゴウリキシオー 3連産目の3番仔 ジョリーダンス 2連産目の5番仔
宝塚記念(GI) アドマイヤムーン 2連産目の3番仔 メイショウサムソン 流産後の初仔 ポップロック 3連産目の3番仔
スプリンターズS(GI) アストンマーチャン 6連産目の6番仔 サンアディユ 7連産目の7番仔 アイルラヴァゲイン 3連産目の3番仔

なお、今回より

  1. 母が前年産駒無し後の仔が連対したレース→レース名の背景を青
  2. 母が前年産駒無し後の仔が複勝圏に入ったレース→レース名の背景を橙
  3. 母が前年産駒無し後の仔が複勝圏外のレース→レース名の背景を桃

に致しました。

さて、上の表から改めて分かるのは、12レース中3レースではありますけれど、「2007年の牝馬限定JpnIでは、母が前年産駒無し後の仔が連対を果たしていない」ということですね。表題の考察テーマにとっては逆説的なアプローチですが、すでに昨年から学習しているように、牝馬限定レースでは、そう目くじらを立てて、受胎条件に躍起になる必要はないようです。

まま、とは言うものの、表題に即して、秋華賞(JpnI)の出走予定馬のうち、母の受胎条件の良い馬を50音順にピックアップすると……、

  1. ホクレレ(2004.2.1) 不受胎後の3番仔
  2. ミンティエアー(2004.2.12) 不受胎後の4番仔
  3. ラブカーナ(2004.4.29) 不受胎後の12番仔

以上の3頭です。フラワーC(JpnIII)2着馬、フローラS(JpnII)2着馬、オークス3着馬と地力はある馬たちが揃いました。

この3頭の中ならば、狙うはオークス3着馬でしょうか。彼女は「オース×Caerleon×Luthier×パーシア」という4代血統構成も面白く、混戦で底力を発揮しそうなタイプです。青鹿毛の馬体よろしく、末脚の切れ味一閃。1歳秋のセリで504万円で購買されたラブカーナ。実は、母カーナII(1986.4.19)は2004年10月に用途変更されており、ラブカーナは母の最後の仔でもあります。実力はもちろんですが、浪花節的に応援したくなるタイプではあります。

ではでは、今日はこんなところで♪

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