気難しさと狂気をはらむ。

今日、11月26日日曜日の東京の未勝利戦で勝ち上がったクランエンブレム(2004.2.23)。米2冠馬ウォーエンブレム(1999.2.20)の初年度産駒としてJRA初勝利を収めました。

さて、ウォーエンブレムといえば、濃いキャラ揃いの1999年生まれ世代の米2冠馬。サンデーサイレンス(1986.3.25)と同じ青鹿毛で容姿が似ているところも気に入られて、鳴り物入りで社台SSに導入された馬です。ところが、ナニがなかなかその気にならず、初年度となる2004年産馬は7頭の交配で4頭しか産駒が生まれていません。気難しさ全開ですね。しかし、「種の希少性」という意味からは、その産駒数の少なさ、そして初年度ということもあり、闘争心が生み出される要因ではあります。

また、クランエンブレムは母父がSSです。中島理論的には母アズサユミ(1995.3.21)はSSが満8歳時の0交配を受けています。0交配を受けているとはいえ、SSの血を内包していることには違いなく、噛み付いてでも勝とうとしたSSの狂気の血は、クランエンブレムに脈々と伝わっている訳です。

そして、クランエンブレムの牝系。4代母がスイートルナ(1972.5.4)です。言わずもがなのシンボリルドルフ(1981.3.13)のご母堂。ルドルフは真に強かった日本の超名馬ですが、持ち合わせた狂気も馬一倍。自由国民社さんの「パーフェクト種牡馬辞典」における、少し古い版の馬体写真で見られる目付き。紙一重の鋭さです。クランエンブレムは、母系からも狂気を受け継いでいます。

父の気難しさ、母方に流れる狂気。クランエンブレムの軌跡、どのようなものになるのか見守りたいものです。

【東京・未勝利戦(ダート1600m)の勝ち馬】

クランエンブレム 牡 鹿毛 2004.2.23生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・手塚貴久厩舎

  1. 4代血統構成(各父):『ウォーエンブレム×★サンデーサイレンス×トウショウボーイ×パーソロン』
  2. 4代血統構成(父系):『Mr.Prospector系×Halo系×Princely Gift系×My Babu系』
  3. 5代血統表内のクロス:なし
  4. 牝系:11号族ダンスタイム系 4代母スイートルナ 近親シンボリルドルフ、シンボリフレンド
  5. 母の何番仔?:2番仔(不受胎後)

という訳で、PedNetにクランエンブレムが未登録でしたので、登録しておきました(笑)。ではでは♪

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